グゥ
ぐぅ
概要
本作のヒロインである小柄でロボットのような風貌を持つ謎めいた雰囲気の少女(後述に正体を感じさせる描写あり)でデフォルトでピンク髪ショートの髪型に鼻がない平坦な顔をしている。笑う時は壊れたロボットのような笑いをする。
親が存在せずハレと同い年という設定でハレ一家の居候となり同じ学校に通うことになった。
とても人間とは思えない謎の存在で、魔法や超能力といってもさしつかえないほどの不思議な能力を多数持つ。しかし、ハレ以外の人間たちは彼女の奇怪さを認識していない。
高度な知能を持ち、普段は三白眼かつ無愛想な表情でシニカルな態度をとっている皮肉屋っぽい性格。しかし、目的の為には手段を選ばず、笑い上戸なワジの笑い声を鬱陶しく思って殴り倒したり、妨げになった人間を容赦なく飲み込むなど、機械的な側面を持つ。たまに核心をつくような発言こそするが基本的に性格はドSで周囲の人間(主にハレ)を煽ったりするのが常。時折可憐な少女を演じる際や大人の姿に変身した際は赤い瞳となる。
また、大人の姿は声が変わり、長身かつピンク髪ロングの端正な顔立ちをした冷静沈着の美女となる。いずれにしても変身している際は普段のデフォルメされた無機質な姿よりも生物的になるのが特徴である。
また自己判断により身体の大きさを自由に変えることができ最大で100メートルはあろうかという大きさまで巨大化が可能など極めて謎が多い。アニメ版では原作よりも機械的な描写が多いため、より人外感を醸し出している。
グゥの体の構造
- 手の指はデフォルメされているためジャンケンはグーしか出せないが手の指が描かれている事もある。
- ※右腕には自分の意思で開くガトリング砲が内蔵してあり、連射した弾(恐らくだが腕と口の間にある弾倉のような部分から生成されるのだろうか)も口から全て放出される。なお右腕はトンカチにも変化できる
- 左腕は尻尾のように切れても食べればすぐに再生する。目は体内を映し出すことが可能な模様で、中の映像を自由に切り替えられる。
- 頭部(?)は等身大の人間を乗せられるコックピットになっており、自分の意思で巨大ロボットとなり身体も完全に機械と化している(元からそうだったのかは不明)。操縦席にはナビ用にグゥのホログラム(意識)が映し出され頭部は胴体と分離が可能。ロボットになっている際はファミコンで操縦するという謎仕様となっており、何故か自爆機能もある。
- 一見すると全身がゴムみたいに柔らかそうだが、どうやら頭部が急所らしくボールをぶつけられたり石が頭に当たると強制的に飲み込んだ物を吐き出すようである
- 口から水を出せる機能がある。なお大量の海水を飲み込むことができる。また防水加工されてるのか水に浸かったりしても平気な模様
- 口を大きく開けて丸ごと飲み込み、飲み込まれた対象物が体内へどうやって行くかは不明だが、蟹のような知能がない生き物でも容易に体外へ抜け出せられる模様である
- 唾液を一切出さず、不調こそ起きるが吐き気などの生理現象は一切見られない。また体内から吐き出された物に消化液が一切付着されてなく綺麗な状態のままなので、やはり無生物である可能性が高い
※原作では普通に銃を持って正確に撃ってるだけである。このためアニメと原作で多少だが設定に差異がある。またアニメのムック本では「彼女はロボットなのかそうでないのかは不明」という記述がある
以上の事から生身の人間とはお世辞にも言い難い描写が多い。
体内世界
グゥはドラえもんを彷彿とさせる洗面器のような大きさを持つ口を持っておりどこぞのピンクの悪魔のごとく生物だろうが無機物だろうが全て腹の中に取り込む広大な空間を持ち、口から様々な物を取り出し選りすぐり可能(なお腹の中の空間と収納用の物を取り出す部分は違う模様)。
空腹で飲み込んでるわけではないため味覚も存在せず普通の物を食べてる描写はないが稀に飲み物を呑んでいる描写はある。彼女を取り巻く外界の影響で体内の様子が変わり、ゲームのような空間や時代劇のような世界、荒廃した環境など様々に変化する。
以下、代表的な住人たち
- 橘誠一
本人曰く有名進学校の上北高校3年生。高校では風紀委員を務めていたとのことだが、茶髪で耳にピアスを刺している。
物語開始前から彼女の体内にいた1人。
- 摩耗ともよ
前職は家事手伝いの女性。天然ボケで、誠一と同じく楽天家で物怖じしない。昔は荒れていた時期もあったらしい。
誠一同様、物語開始前から彼女の体内に住んでいた。
- 山田ひろこ
九州出身のOL22歳。かなりキレやすく周囲の人間を自分の世界に巻き込んで暴走する。上司と不倫関係にあったが失恋し、入水自殺しようとしたが死にきれず、海を漂っていたところを、魚を採っていたグゥに偶然飲まれた。以降、住人となってからはだいぶ落ち着いた。
- 大人グゥ(イメージ)
厳密にはグゥ本人ではなく、村の長老ボーアが夢の中に創り上げた理想の世界へ逃避して目覚めなくなってしまい、彼の精神世界で創りだしたトラウマのイメージ。精神世界でグゥ本人に飲み込まれて以降はこの世界の住人となる。なお、元々実態の無い存在ゆえか、前述の3人と違い体外では存在することができない。
関連タグ
少女 ロリ ピンク髪 三白眼 赤瞳 トラブルメーカー 正体不明
関連作品
あるみちゃんの学習帳 - 同原作者による次回作。ヒロインのあるみが美少女時のグゥを彷彿とさせる
ケメコデラックス! - ケメコがグゥと似ている。なお監督が水島努でもある
以下、最終巻(ハレグゥ10巻)ネタバレ
授業の課題で将来の夢を描いた作文を発表し終え、
ある夜、ハレは不思議な夢をみる。
そこは夜の海のような場所だがどこか寂しい場所であった。
これはグゥの能力でみせた彼女の生まれた地であった。
だが、この地は片道でありそこにハレを連れて行くとウェダを悲しませることになるという。(まさか彼女が元々いた世界というのは・・・)。
翌朝、ハレが目覚めるとグゥがいない。
ウェダにきいてもクラスメイトに聞いてもそんな人物はいなかったと。
性別が入れ替わったままだったグプタも元の姿に戻り、さらにはTVでは誠一・ともよ・ひろこの3人が生還を果たした行方不明者として報道されていた。
グウはいなくなった。
この世界から自分の足跡を全て消して。
残されたのはハレの記憶の中にだけ。
数年後、ハレはマリィと結婚。彼女との間に子供が授かるのだが、その子供は嫌というほど見慣れた邪悪な笑みを・・・
グゥはハレの子供として再び姿を現した。
どうやら彼の苦難の日々はこれからも続くのであった。