「N800形」という系列は現在のところ新京成電鉄でしか使用されていない。
新京成電鉄N800形
初代800形及び8000形の代替用として2006年にデビュー。
新京成電鉄では開業時より自社設計の車両を製造していたが、製造コストの低減のため車体構造や基本的な性能などを京成グループで共通にした「京成グループ標準車体」を本形式から初採用。京成3000形(2代)をベースとした姉妹車両となった。
2018年投入のN858編成を最後に製造を終了し、6両編成5本が在籍。以降の増備は80000形の製造へ移行している。
塗装について
最初の3本はマルーン4本と白1本のストライプ塗装でデビュー。その後増備されたN848編成以降は新製当初からピンク基調の塗装で登場し、それに合わせて既存の3本もピンク基調へ改められた。
新京成車独自の特徴
ドアチャイムは他の京成3000形ベースの車両と違い、西武鉄道や相模鉄道で採用されている低音のドアチャイム(いわゆる「営団チャイム」)が採用されている。さらに言えばこのドアチャイムを採用しているほかの車両とは違い、1回しか連動しない(他社が主に「ピンポン、ピンポン」と鳴るのに対し本形式は「ピン、ポン」と鳴る)。
N848編成以降はグループで唯一車内案内表示装置にコイト電工の「パッとビジョン」(小型の液晶表示器)を採用している。また他社の京成3000形ベースの車両の行先表示は改造、もしくは新製時より行先表示がフルカラーLEDになっている中、本形式はN858編成を除き行先表示が三色LEDのまま継続使用。