概要
当初は津田沼や松戸辺りまで縄張りにしていたが、2006年ごろには千葉市内でも生息が確認された。
深夜にはくぬぎ山に流れ着いた酔っ払いと遊ぶ姿もしばし見られた。
しかし2014年ごろから生息数が減少し、最後の個体も2021年11月に絶滅したとされる。
真面目な概要
新京成の新造車はこれ以前に1970年のモハ250形・サハ550形、1971年からの800形があったが、これらの形式は京成電鉄のいわゆる「青電」(210形など)と「赤電」(旧3000形など)を足して2で割った設計だったこともあり、この8000形で初のオリジナル設計になったと言える。
1978年に製造された1次車(8502編成)のみは当時の新京成の標準色である、キャンディピンク地に前面窓下と側面下部にマルーンのツートンカラーで登場したが、翌年の1979年に登場した2次車(8504編成)から2代目塗装のベージュ地に前面窓下が茶色、側面には茶色の帯の塗装となり、後に1次車および800形もこの塗装に変更された。ただし、8502編成は2001年から廃車までキャンディピンクとマルーンの初代塗装に復刻されていた。
前面のデザイン・配色から、通称「習志野の狸」または「くぬぎ山のたぬき」などとも呼ばれる。
- 2006年、京成千葉線・千葉中央駅までの直通運転に伴う改造が一部編成に行われ、当該編成は後継のN800形の帯を意識した新塗装フィルムへの変更が行われた。この塗装が3代目。後述の4代目塗装が誕生するまで2代目塗装が直通非対応、3代目塗装が直通対応というおおまかな区別がされていたが、2017年に8512編成において2代目塗装が復刻され、2代目塗装で直通するという組み合わせが発生した。
- 2014年8月にピンク色がコーポレートカラーとして制定され、白とピンクの新たな標準色へ変更した編成も登場した。これで塗装は4代目。なおこの塗装では前面窓下が黒く塗られたため「たぬき」に代わり「パンダ」という派生した呼び方が生まれたが、この塗装になったのは1本(8518編成)のみとなったため、当該編成の代名詞的な扱いとなった。
- 2008〜2010年にかけて、8506・10・12・14・18編成を対象にチョッパ制御からVVVFインバータ制御への改造を行った。ただし、8506編成は改造から4年ほどで代替されてしまっている(2010年改造・2014年廃車)。
8800形の編成組み替え・N800形と80000形の増備による余剰廃車が進み、2021年11月1日をもって営業運転を終了。先頭車8501号車の乗務員室部分がカットモデルとしてくぬぎ山車両基地に保存されるのみとなった。