概要
新京成電鉄では初めてとなる軽量オールステンレス車体や排障器(スカート)、T字形ワンハンドルマスコン、シングルアームパンタグラフ、LED式の行先表示器と旅客案内表示器、自動放送装置などを採用した車両であり、8両編成で製造された最後の車両となった。
なお京成グループの同世代車となる京成3700形とは扉幅が1500mmのワイドドアであることや京成グループの通勤形電車としては唯一となるボルスタレス台車を採用している点などが異なる。
まず1993年に1編成(8918編成)が製造され、1996年に2編成(8928編成と8938編成)編成が製造され8両編成3本24両が出揃った。
その後2014年9月29日の6両編成統一化に際し中間車2両(付随車)は抜き取られ廃車除籍となり、現在は6両編成18両が在籍する。
改造
- 製造当初はGTO素子のVVVFインバータであったが、2014年に8918編成が、2016年に8938編成が、2019年に8928編成が8000形の廃車発生品であるIGBT素子のものに交換された。
- パンタグラフについても、製造当初はEF200形に類似した形状のKP91型を搭載していたたが、2018年から2020年にかけて標準的な形状のPT71型に換装された。
- 車内表示器についても、2018年から2020年にかけてLED式からLCD(液晶ディスプレイ)に改められ、行先表示器は2020年に駅ナンバリングを表示するフルカラーLEDに改められた。
塗装
- 当初は「クール&ファイン」をテーマとして太帯がクリアブルー、細帯はチェリーピンクとしていたが、チェリーピンク部は社内で「印象が弱い」という意見が上がったため1999年5月頃にルビーレッドに改められている。
- その後2014年8月にピンク色がコーポレートカラーとして制定され、8918編成は2014年9月(機器更新と同時)に、8928編成は2015年10月(機器更新よりも先)に、8938編成は2016年8月(機器更新と同時)に、白とピンクの新たな標準色へ変更された。
運用
ただし京成線用の無線アンテナの取り付け台座は用意されているほか、行先表示器に「千葉中央」が確認でき、将来的に乗り入れ対応が施されるのではとも言われている。