概要
CV:川崎真央 演:三吉彩花(ドラマ版)
人物
『エンジェル・ハート』の主人公でありヒロイン。本作における冴羽獠と槇村香の養女(但し、正式に養子縁組したわけではなく、「血の繋がらない娘」という関係を表したものである)。
物語開始時は「グラス・ハート」というコードネームの暗殺者で、台湾マフィア「正道会」の暗殺部隊「朱雀」のエリート中のエリートだった。
暗殺の罪悪感に耐えられなくなった彼女が飛び降り自殺し、香のドナー心臓が移植されたことで物語が始まる。
香の心臓を持つことで、彼女の中に香の意識が宿り、その記憶に導かれるように、組織を脱走して新宿の獠の元へ向かう。紆余曲折を経て獠の娘として生活しつつ、彼と共に「シティーハンター」として行動するようになった。獠のことは「獠爸爸(パーパ)」、香のことは「香媽媽(マーマ)」と呼んでいる。
容姿はかなりの美人。
一見大人びて見えるが、初登場時はわずか14歳だった。
性格
初期は無愛想かつクールで、幼少期から生粋の暗殺者(殺人マシン)となるよう教育されたこともあり、一般常識・感覚にも欠けていた。シティーハンターの最初の仕事でも、「依頼人を獠の元に送り届ける」よう言われた際には、「ミッションにないから」と依頼人が危険な目に遭っても助けようともしなかった(その後、無意識の行動として依頼人を助けたのでことなきを得たが、自分の行動に愕然としていた)。
しかし香の心臓の影響と獠達との暮らしの中で、徐々に明るい性格に変わり、普通の生活にも慣れていった。獠曰く「香に似てきた」とのこと。
なお、香の心を持っているからか、100tハンマーの使い手になり、獠の「もっこり」には香に代わって天誅を下している。但し、こんぺいとうシリーズや煩悩退散棒などの他の道具は使わず、ハンマーのバリエーション自体も減っている。
恋愛方面には鈍感で、その興味も薄い。幼馴染の劉信宏からは好意を抱かれているものの、本人はその自覚はない。
能力
凄腕の暗殺者だったため、前作のヒロイン・香とは異なり、最初から高い戦闘・暗殺技術を有している。戦闘能力に関しては海坊主に獠と同等と評されているほど。加えて信頼性は獠以上であり、作中では中年の彼より実行役として活躍している。
コートの裏には多数の拳銃を隠し持ち、睡眠中でも神経は研ぎ澄まされている。
語学も堪能。
経歴(ここからはネタバレになります)
本名は李香瑩で、元を辿れば正道会の大ボス・李大人の実の娘。香瑩という名前も李大人が名付けたものである。
かつては両親と幸せに暮らしていたが、香瑩が2歳の頃に父の部下(後に戦闘部隊「青龍」の張指揮官だと判明)の謀反に巻き込まれ、母と共に乗っていた車ごと海に沈められてしまう。母はその際に死亡し、彼女は計略により組織の訓練所に連れていかれる。暗殺者として育て上げられ、「朱雀」に配属されていた。
李大人は娘の行方を探していたが、朱雀にいることを知ったのは物語が始まる直前であり、その矢先に自殺した彼女を生かすために、香の心臓をそうとは知らずに強奪して移植した。李大人は自分のせいで娘を暗殺者にしてしまったと責任を感じ、父であることは明かさずに旧友の獠に香瑩を託した。
父と生き別れになったのがまだ幼い頃だったため、自分の名前を覚えていなかったが(訓練生の時は27番という番号で呼ばれていた)、後に獠から本名を教えられる。その際には、最愛のパートナーの名前から「香」、2人の大切な子供であることから、宝石のように美しく大切なものと言う意味で「瑩」であると説明を受けた。
関連タグ
エンジェル・ハート 義父:冴羽獠 義母:槇村香 仲間:劉信宏 義理の伯母:立木早百合
リーンベル:エンドオブエタニティのヒロイン。「研究所から逃げて来た被験者でコードネームで呼ばれていた」「軍隊出身の凄腕の何でも屋の元で同居する」「若くしてこの世を去ったある女性を思わせる言動を取ることがある」「体内にあるものを移植されている」などの点で類似性がある。また「気が強く、何でも屋のスケベな言動には容赦なくツッコミを入れる」「実力的にはまだまだ未熟」など香との類似点も見られる。