テラル総司令
てらるそうしれい
概要
副官リーツとジーラを引き連れてイオを制圧したエルダー軍総司令官。母星の元老院からトリニティエネルギー奪取を命じられて、地球を攻撃した。
誇り高い性格で、しばしばいがみ合うリーツとジーラを厳しく叱咤する一方で彼らの窮地を救おうと駆け付けたり、兵士の戦死に心を痛めることも多く、部下達からの人望は高い。
地球人に対しても敵ではあるが恋人同士が戦火に巻き込まれたのを見て悔やむ姿も散見される。
以下ネタバレ注意
実は地球に来たのはテラル本人ではなく、その恋人リラがテラルの姿をしたアンドロイドと合体したもの。彼(彼女)が本来いた2300年のエルダー星はトリニティエネルギーを利用した地球からの攻撃にさらされており、本物のテラルは地球からの攻撃でリラをかばって死亡。リラは部下の助力の元、テラルに似せたアンドロイドを作らせて合体した(この時助力した部下も死亡)、そして作中でのテラルとして地球攻撃総司令官となったのである。
当人は元のテラルの理想を受け継ぎ、あくまで祖国を救うためにトリニティエネルギー奪取が考えていたのだが…
物語後半赴任してきたガガーンに徐々に追い詰められ、挙句処刑されそうになるもリーツとジーラの自己犠牲の元脱走。紆余曲折を経て壇闘志也達トリニティシティの面々によって救われる。ここでなぜ地球を攻撃してきたのか、エルダー星の事情などを話すことになり、共にガガーンを撃つべく協力することになる。(…が、これが風見博士の狂乱に拍車をかけることにもなる)
ガガーンの副官ダルトンとメサを葬り、最終回にてゴッドシグマに敗れて未来に逃走しようとするガガーンの行く手を阻んだテラルだったが返り討ちに遭い、闘志也にエルダーの未来を託して死亡した。
巨悪ガガーンを葬った闘志也はテラルの遺志を引き継ぎ、一人乗り用に改造されたゴッドシグマに乗って2300年の地球とエルダーの戦争を止めるべく旅立っていった。
大将軍ガルーダ(素性に主人公サイドが関わる機会がなかった)→プリンス・ハイネル(主人公側とのドラマ的つながりがあったが改心の機会が得られずに終わった)→リヒテル提督(改心するも直後に死亡)→クロッペン(主人公側と和解するも短期間で死亡)と続いてきた東映本社ロボットアニメの美形悪役だったが、このテラルをもって美形悪役の悲劇のドラマを帰結することとなったのである。その反動で次の美形悪役はとんでもない下衆となったが。