「フフ…聞いていたより、ずっとショボイ歌ね」
CV:田澤茉純
人物像
キャロル・マールス・ディーンハイムに仕えるオートスコアラーと呼ばれる自動人形の一機。形式番号XMH_008。
タロットの小アルカナ「剣」を司る機体であり、その身を剣と鍛える風鳴翼に対して執着心を見せる。
キャロルに対して常に礼儀正しい態度で接するが、一方で常に優雅な戦いを好むナルシスト。また、目玉だけを器用にギョロリと動き回したり後述の最後の戦いの際の高笑いなど人外であるが故んに際立つ不気味な描写も目立つ。
風を発生・操作する能力で風をその身に纏い、戦場ではフラメンコを彷彿とさせる優雅な振る舞いに乗せて大剣を思わせる哲学兵装「剣殺し(ソードブレイカー)」を振るう。
基本性能こそ四体のオートスコアラーの中で最底辺に位置するものの、その戦闘能力たるや歴戦の強者である風鳴翼をして「化け物」と言わしめる程。
風を操る力は単に機動力を高めるのみならず、空気の層を操り光を屈折させその身を周囲の背景に溶けこませる事を可能としており、現代の忍であり高い工作能力を誇る緒川慎次が最初は気のせいと思ったほど。
また、剣殺しはその名の通り刀剣類を破壊する為の装備であるが、概念そのものに干渉し、剣と分類・定義される物をその性能に関係無く確実に破壊する。普通の剣としても使用可能であり奥の手としてもう一本所持している。
ロンドンでのチャリティーライブを終えたマリア・カデンツァヴナ・イヴを襲撃し、マリア護衛の任を帯びたエージェント達を瞬く間に殺害してマリアを追い詰めるが、そこに割って入った翼との剣撃を演じ、自動人形としての自身の性能を遺憾なく装者達に見せつけ、更にけしかけたアルカ・ノイズによって翼の天羽々斬を破壊せしめた。
キャロルが倒れた後は彼女の計画に則り行動し、筑波でマリアとガリィが交戦する中、単独で聖遺物研究施設へと潜入し、フロンティアの一区画より回収された情報映像体「フォトスフィア」のデータを回収。
続きレイラインの開放の為、レイポイントたる風鳴家の要石を破壊すべく行動。剣殺しの力を以って翼を圧倒し、要石を破壊するが、その後の翼との再戦に於いて父八紘の言葉で自らを使命に殉じる剣ではなく夢に羽ばたく翼であると再認識した翼により剣殺しを破られ敗北。
しかし、散り際に翼達が知らずキャロルの計画の一翼を担わされていた事を告げ、その状態で歌った歌を皮肉を残し自爆した。なお、自爆の際に飛び散った粉塵は通信妨害の役割を果たし、翼達がこの事実をレイア・ダラーヒムと交戦中の雪音クリス達に伝える事を防いだ(このため風鳴家で再戦を仕掛けたのはクリス達に合流させないためだったと思われる)。
関連項目
レイア・ダラーヒム ガリィ・トゥーマーン ミカ・ジャウカーン