「私は姫を守らなくてはならない。だから、貴方から事の顛末を洗いざらい聞き出すわ。貴方もおおよそは理解した上で、私を呼び出したのでしょう?私は月の頭脳、八意永琳よ。」
曖昧さ回避
原作における「月の頭脳」はこちらへ。→月の頭脳
東方ロストワードにおいて「月の頭脳」は、L1世界線(以下、”通常”とする)の八意永琳の二つ名として採用されているが、同時にA8世界線(パラレルワールド)の永琳の二つ名にもなっている。この記事は、主に後者の方を指す。
実装形態 | フェス限定 |
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式 | 回復式 |
気質 | 幻月 |
拡散 | アローシージ |
集中 | ゴールドゴッドウェブ |
スペカ1 | 天呪『アポロ13』 |
スペカ2 | 蘇活『生命遊戯-ライフゲーム-』 |
ラスワ | 『天網蜘網捕蝶の法』 |
概要
永遠の夜の世界の八意永琳。彼女の世界の幻想郷は永遠に夜が続く異変が長期化している。汎異記号は「A8」。
本来、「月の使者を遮断するには幻想郷の結界が存在するだけで十分である」という結論に至ることで異変は終息に向かうのだが、この永琳はその結論に至っていない。
そのため、それが直接的に異変の長期化……つまり『鍵となる満月』を偽物にすり替える密室化の秘術が解かれないまま、それに対抗する「永遠の夜」もなんとかして延長され続けるという事態が起きている。
その背景には、永琳の「本来とは異なる密室化の事情」が存在しているのかもしれないとされている。
L1世界線の永琳よりも目の輪郭は比較的幼めに描かれている。通常の方は銀髪だったが、こちらは白髪に近い色。服の色は通常の永琳よりも若干濃い。
プレイアブル化
実装形態 | フェス限定 |
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式 | 技巧式 |
気質 | 月暈 |
拡散 | ムーンショット |
集中 | 月面思考 |
スペカ1 | 禁薬『蓬莱の薬』 |
スペカ2 | 薬符『壺中の大銀河』 |
ラスワ | 『天網蜘網捕蝶の法 偽月』 |
2022年4月7日開催の『姫を守る密室の秘術 フェス』で実装された。
「有利属性に与えるダメージを20%アップ」の効果持ちで、2周目のキャラクターのテンプレである「火力も支援もこなせる」万能なタイプのキャラクター。
拡散ショットで「暗闇」、スペカ1で「毒霧」、ラストワードで両方をブレイクできるため、相手の弱点属性を無視したフルブレイクを狙える。
敵単体への陰防デバフと味方への陰攻バフを両立させているので陰気アタッカーとの相性も抜群。
防御も優秀で、能力の「結界異常「毒霧」「暗闇」の結界1枚あたり陽防、陰防、CRI防御、CRI回避が1段階アップ」で「毒霧」のスリップダメージと「暗闇」の命中率低下効果を無効にした上で防御力も上げられる。ただし結界異常で強くなるタイプのキャラクターなので、結界異常ブレイク持ちの攻撃を受けるとフルブレイクされる可能性があるのが玉に瑕。
育成も超フェスキャラと比べると比較的簡単で、通常のキャラクターと同じく「人形代」が必要。
テーマ曲
永遠の夜の世界の永琳のテーマ曲は、まらしぃの「千年幻想郷 ~ History of the Moon」。原曲は、「千年幻想郷 ~ History of the Moon」。
東方永夜抄ネタ
拡散ショットは6面中ボス時の通常弾幕、集中ショットは6面ボス時の1回目の通常弾幕の再現。
禁薬「蓬莱の薬」は6面Aルートの最後のスペルカード、薬符「壺中の大銀河」は6面Bルートのスペルカード。
- 「さぁ、幻想郷の世明けはもう目の前にある!」→「さぁ、幻想郷の世明けはもう目の前にある!」(自機:幻想の結界チーム)
- 「朝までなら、遊んであげるわよ。」→「まぁ、私も鬼じゃないし。まぁ、朝までなら遊んであげるわよ。」(自機:幻想の結界チーム)
- 「まんまと私の術に嵌る奴が、どうして私に敵うと思うのか不思議だわ。」→「まんまと私の術に嵌る奴が、どうして私に敵うと思うのか不思議だわ。」(自機:幻想の結界チーム)
- 「満月は私たちのものよ。」→「もうすぐ朝になる。そうなれば、もう満月は返すわ。」(自機:幻想の結界チーム)、「朝になれば満月は返してあげる。といっても、元々私達のものだけどね。」(自機:禁呪の詠唱チーム)
- 「貴方達は愚かねぇ。」→「あはははは。貴方達は愚かねぇ。」(自機:幻想の結界チーム)、「焦り? 貴方達は愚かねぇ。」(自機:禁呪の詠唱チーム)
- 「薬は攻撃にも使えるのよ。」→「それにね、薬は攻撃にも使えるのよ!」(自機:禁呪の詠唱チーム)
- 「随分と余裕ねぇ。」「思う存分遊びましょう!」→「随分と余裕ねぇ。ここまで誘い出したのも、思う存分遊ぶ為。」(自機:夢幻の紅魔チーム)
- 「貴方には弾幕の薬が必要ね。」→「貴方達には、話よりこの弾幕の薬の方が必要みたいね!」(自機:夢幻の紅魔チーム)
- 「硬い盾なんて無意味だわ。」→「そう、そっちの能天気なお嬢さんからね。硬い盾なんて無意味だわ。」(自機:幽冥の住人チーム)
- 「あらあら、痛いのは嫌だわ。」→「あらあら、痛いのは嫌だわ。」(自機:禁呪の詠唱チーム)
- 「ああもう。ここで負けては駄目なのに。」→「ああもう。こっちに来させちゃ駄目だって言ってるのに。」(自機:共通)
- 「山の神を名乗る神格……面白い。ようやくとはいえ科学技術に目を付けるとは。地上の神は、紐で縛られても存外うまくやっていける。」
- 「毒を蓄えた人形がいたから、つい声をかけてしまったわ。まるで生理学ロボットとでも呼ぶべき妖怪ね。また会う約束をしたのよ。」
- 「ウドンゲが浅葱色の兎を見たら心底驚いて、そのまま逃げるように走り去っていったわ。もしかして、月の旧友かしら?」
ボイス
- ボイス1「発酵は神の力程度の声」
→「言うわね。でも、発酵の能力は神の力。」(自機:幽冥の住人チーム)
- ボイス2「最近の若者は困る程度の声」
→「話を聞いていない。最近の若い者はこれだから困るよ。」(自機:夢幻の紅魔チーム)
- ボイス3「攻撃にも使える薬程度の声」
→「それにね、薬は攻撃にも使えるのよ!」(自機:禁呪の詠唱チーム)
余談
気質は『月暈(げつうん / つきがさ)』。月の周囲に光輪が見える大気光学現象の一種で、月の周りに現れた暈のことで、L1世界線の永琳の気質『幻月』(大気中の氷によって月光が屈折され、月の左右に一対の暈があるように見える現象)とは似通っている現象である。東方幻想郷の幻月は関係ない。
スキル名はそれぞれ薬や神話の飲料の名前を由来としている。まさに「薬は攻撃にも使える」の台詞の通りである。
「ドラヒェンブルート」 |
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似た名前のリキュール(ドラッフェンブルート)が存在する。意味は『竜の血』。神話では竜の血を浴びると『無敵になる』と言われている。解説文では竜血樹の樹脂と辰砂(しんさ)、そして麒麟竭椰子(きりんけつやし、麒麟血椰子とも)を複合した奇薬としているが、これら3つは『竜血』と呼ばれることがある。竜血は東洋・西洋関係無く貴重品として取引されたほか、薬用にも用いられる場合もあった。 |
「スラー・ウィズ・ソーダ」 |
『スラー』はインド神話にも登場するお酒の1種「スラー酒」のこと。乳海攪拌の際に女神スラーデーヴィー(スラー)が持って現れたとされるが、現実的にはシロップ(糖蜜)、米粉、蜜(マドゥ / マドゥーカ花)で作られた3種類があるという。スラー酒はラージャスーヤ祭で重要な役割を持ち、神酒ソーマに匹敵する効能を持つともいわれる。古代インドの聖典『リグ・ヴェーダ』では飲み方を間違えると飲んだ者を悩ませるともされていて、神話でも敵を悪酔いさせ罠に陥れる策略としてスラー酒が用いられることがある。"ウィズ・ソーダ"なのは、ソーダで割って飲むためだろう。 |
「ジェネリック五石散」 |
「五石散」は古代中国にて後漢から唐代にかけて流通していた、鍾乳石・硫黄・白石英・紫石英・赤石脂という五種類の鉱物を磨り潰して作られた向精神薬。『寒食散』とも呼ばれる。不老不死または虚弱体質改善の効果があるとされていて、服用すると「散発」と呼ばれる現象が発生。皮膚が敏感になり体が温まってくる。また「ジェネリック」(generic)は英語で「一般的な」という意味を持つほか「ジェネリック医薬品」とも呼ばれる医薬品も存在する(後発医薬品)。 |
ちなみに季節限定の台詞では、永琳の野菜に関する豆知識が聞ける。
- 「筍(たけのこ)が旬の季節ね。薬としては、解熱剤やむくみの解消、腸機能改善といった効能があるわ。美味しいだけが能じゃないってこと。」(春限定)
- 「ほら、山童から分けてもらった茄子(なす)よ。皮も捨てずに食べなさい。免疫向上や美容効果、眼精疲労解消の効能があるから。」(夏限定)
- 「兎たちが人参をたくさん分けてもらってきたわ。抗疲労、強壮強精、強心の効能が期待できるわ。忙しい私たちにはピッタリね。」(秋限定)
- 「蓮根には高血圧予防効果、抗酸化作用の他、絞り汁に咳止めや痰切りの効能があるわ。寒い冬を乗り切るための、大切な常備薬ね。」(冬限定)
関連タグ
ヤゴコロ・・・同じく八意永琳を元にした二次創作キャラクター。