概要
ABCテレビで平日及び土曜日に放送されている朝の関西ローカルの情報番組。通称は『おは朝』『おは土』。
2022年現在、平日は5:00~8:00、土曜日は6:30~8:00に放送している。
2020年10月2日までは平日の5:00~6:45に『おはようコールABC』というおは朝とは別の朝の関西ローカル情報番組が編成されていたが、現在はおは朝がこの番組を吸収・統合している。
何故テレビ朝日の朝の情報番組をネットしない?
現在キー局であるテレビ朝日では平日朝の情報番組として『グッド!モーニング』を放送しており、多くの小規模系列局もこの『グッド!モーニング』を同時ネットしている。
北海道のHTBや中京広域圏のメ~テレ、福岡県のKBCという有数の大都市にある中規模放送局は、ABCテレビ同様それぞれ『イチモニ!』『ドデスカ!』『アサデス。KBC』という長時間に渡る自社制作の朝の情報番組を編成しているが、いずれも5時台は『グッド!モーニング』を同時ネットした上で自社制作の情報番組を6時台から放送するという形式を取っている。
一方、ABCテレビは当番組及びその前時間番組として存在していた『おはようコールABC』の放送開始後一貫して、5時台もANNマストネット時間を除きテレ朝の朝の情報番組を一切ネットしない方針である。
理由の詳しいところはこの記事を参照願いたいが、簡潔に説明すると「テレ朝とABCが系列局になる過程で軋轢があり今も確執が残っている」為である。
名物・エレクトーン
おは朝・おは土といえばこれ!と言えるこの番組特有の文化が、CM入りとCM明けに生演奏されるエレクトーンである。
朝の忙しい時間に音声だけでも番組を楽しんでもらえる展開をと初代プロデューサーの十日市啓志氏により考案され、放送開始から現在に至るまで続いている。
演奏される楽曲はいくらかの変遷を経ているが、おは朝は番組の年間テーマ曲のアレンジ、おは土はオリジナルの楽曲。また、アート引越センター提供のコーナー前に限り、この会社のサウンドロゴのアレンジが演奏される。
ちなみに、現在放送されている東名阪3局共同制作の情報番組『サンデーLIVE!!』で当番組を参考にしたのか番組放送開始後1年だけCM明けにエレクトーンを生演奏する演出が存在した過去があったり、現在の『グッド!モーニング』と大体同じ時間にかつて放送していたテレ朝の『おはようテレビ朝日です』というおは朝を模倣した関東ローカルの番組でもエレクトーン演奏があった。
エレクトーン演奏による時報というスタイルは、まさにおは朝・おは土が確立した文化遺産といっても差し支えないだろう。
番組キャラクター『朝おき太』
何このウサギ...?
関西在住or関西在住歴がある方にはお馴染みだろうが、それ以外の方はきっとこう思っただろう。
彼がおは朝・おは土のキャラクターである中学1年生のウサギの男の子『朝おき太』。呼ばれ方は専ら『おき太君』であり、おは朝・おは土の生放送で当番組名物のエレクトーン奏者の横に立っているのが彼である。
小学5年生の妹『朝めざめ』とおき太君と同学年のお友達『ネムりん』もおり、彼らはおき太君と日替わりでおは朝やおは土の生放送に出演している。
ところでこのおき太君、爽やかなイメージが付きまとう朝の情報番組のキャラクター業界では異端ともとれるエピソードがいくつか存在するのである...
①朝の情報番組のキャラクターにあるまじき寝坊癖
嘘だと思うだろうが本当である。
これは元々のキャラクター設定ではなく、度重なる生放送寝坊によって定着したもの。
実際近年も何度か生放送を寝坊しており、その度にスポーツ紙の関西面の一角に「おき太君、寝坊」という記事が出来る程に彼の遅刻癖は有名なのだ。
②レスリング経験あり
これまた嘘だと思うだろうが本当である。
未だかつてテレビ局関係のキャラクターでゴリゴリの格闘技であるレスリングの経験があるというプロフィールを持つキャラクターはいただろうか。間違いなくいない。
事実、2015年にMC陣の刷新が伴うリニューアルがあった際、新MC担当である岩本計介アナが淀川の河川敷で「おはようございまぁぁぁす!」とおき太君に突進しそれをおき太君がいなすだけのリニューアル告知CMが公開されている。
これ以上なくシュール。
③公式設定は中学1年生なのにも関わらずビールのCMで飲酒
先に述べた通り、おき太君は中学1年生という"設定"である。
日本において20歳未満の飲酒が案件なのは一般常識だが、あろうことかサッポロのドラフトワンというビールの関西限定CMにおき太君が出演。しかも飲酒シーン付きである。
CMにはしっかり「※おき太君は20歳を超えています」と注意書きがなされているものの、おき太君の設定を認知している人からすると色々と混乱しそうなCMとなっている。
まあ確かに中の人h…ゲフンゲフンおき太君の生誕は1981年なのである意味20歳は余裕で超えているが、これ以上は深く考えないようにしよう。