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交戦規定アルファの編集履歴

2023-01-11 11:18:59 バージョン

交戦規定アルファ

こうせんきていあるふぁ

「交戦規定アルファ」とは、テレビアニメ「蒼穹のファフナー EXODUS」の第15話のサブタイトル。同時に作中で人類軍において発令される攻撃命令。

「交戦規定アルファ!」

「交戦規定アルファ、了解!」



概要

作中において、フェストゥムに同化された人間は救出は不可能とされている。更にその同化された人間もフェストゥムとなって襲ってくるために、攻撃する以外に対処方法が存在しない。


そうした対処方法として発令されるのがこの命令であり、新国連本部による発令と現場単位の発令が存在する。どちらも絶対厳守命令と扱われている。


新国連本部による発令

「新国連本部へつなげ!私の名で攻撃中止命令を出す!」

「戦っている仲間がいるんだ!何万という民間人も!」

以下略

「もう遅い!ポイント入力、攻撃態勢!」

「やめろぉーーーー!!!」

同化された地域や友軍部隊を敵の群れごと焼き払う事実上の最終攻撃命令。『EXODUS』第1話では、ハワイ基地と増援部隊が交戦中で、更に民間人の避難さえまともに行われていない状況下で発令。核攻撃で全て焼き払われた。ただし、生き残った人類軍の兵士や民間人は正式に保護された模様。


この命令は将官クラスが中止命令を出しても認められず、爆撃機の副操縦士が銃を向けて撤回を要求しても逆に拘束される。


とはいえ、数少ない人類の生存圏がフェストゥムに襲われると見るやこれを発令し、核攻撃によって友軍も市民も敵も全て焼き払われ、ただ闇雲に軍と市民の犠牲者を増やすと共に生存圏を減らす上にフェストゥムだけは残るという悪循環に見舞われ、現場に立つ人類軍兵士の多くはただ犠牲者を増やすだけの新国連に強い怒りを抱いている。


現場単位による発令

「機体認識コードをデリート!戦闘中の部隊に交戦規定アルファを発令せよ!」

戦闘地域において、フェストゥムに同化された友軍、主にファフナー部隊に対する発砲許可。特にディアブロ型は戦闘能力だけでなく、IFFの概念を理解して同化した機体を友軍機として扱われたまま襲ってくるために、この命令下で機体認識コードを消去した上でなければ発砲も不可能。


竜宮島の子供達にとっては、人間が人間を攻撃するというあまりにも信じがたい地獄絵図として映り、各々に大きな心の傷を残す形となった。


命令の形骸化

トリプルプランの一つ『アルファ作戦』とも密接な関係があると思われる、この交戦規定だが作中ではヘスター・ギャロップが新ミール・アルタイルとの対話を試みるナレイン・ワイズマン・ボース率いるペルセウス中隊と竜宮島を敵として発令。


更に、それらを遂行するアルゴス小隊が交戦規定による同士討ちを回避しようとした基地司令官を暗殺して基地を乗っ取るといった暴挙にまで及んでいる。


人類軍の組織の疲弊によって、そこまで配慮する余裕がないと言えばその通りなのだが、ただへスターの意に沿わない派閥を『同化された』という言いがかりで抹殺するための方便とされ、へスター暗殺が度々試みられる事態にも繋がり、新国連も人類軍も既に瓦解の危機に瀕しているとも言える。


実際にこの交戦規定は、へスターら新国連上層部が極秘に進めていた「赤い靴作戦」を体よく勧めるための隠れ蓑とされていた。


形骸化の実例

「同胞を助けるのが罪か!」

「敵に同化された同胞です!」

「それでも人間か!新国連の狗が!」

形骸化の実例として最も顕著なのが第14話と第15話

第14話においてシュリーナガルを放棄したペルセウス中隊に救援を派遣しようとしたダッカ基地司令官のカマル・デクスターはアルゴス小隊のダスティン・モーガンに暗殺された。


敵ごとダッカ基地へ来る可能性を考慮すれば間違いではないが、シュリーナガルからダッカ基地までの距離は2500㎞と敵と遭遇しないこと事態があり得ないので、そちらも考慮した上で友軍と市民を救助するカマルの判断も正しく、たとえ交戦規定アルファを適用するにしても、それはペルセウス中隊及びシュリーナガルの住民の無事が絶望的と判断された際の最終手段とするべき……そう、そのはずであった。しかも、あろう事かダスティンもカマルとペルセウス中隊の救援要請の連絡を確認していたにもかかわらず、「同化された同胞」と見なした。


その後アルゴス小隊はダッカ基地を乗っ取って出撃、まず堂馬広登のマークフュンフを狙撃、パイロットを殺害して機体を鹵獲した後で「交戦規定アルファ」を発令するという明らかに逸脱した行為に走る。おそらく、ダッカ基地部隊はカマルがアルゴス小隊に暗殺されたことさえ知らなかったと思われる。


更に恐るべきことに目の前でフェストゥムと交戦しているにもかかわらずダッカ基地部隊はペルセウス中隊を攻撃、更に明らかな避難民のキャンプにファフナーや航空機で空爆し、派遣部隊とペルセウス中隊の攻撃中止要請も無視された。


もはや交戦規定アルファが発令されたら戦闘中の友軍部隊や現地の民間人も即座に攻撃する実態は人類軍そのものの組織的な疲弊以外に新国連というミールに諾々と従う人類軍という名のフェストゥムという北極ミール健在時のフェストゥムと同じ状態に成りはてている実態を物語っている。


関連タグ

人類軍

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