四霊
しれい
中国の伝承にある四体の瑞獣(幸運を呼ぶ獣)の総称。
応龍・鳳凰・麒麟・霊亀がそれとされている。
概要
いわゆる四聖獣とはまた別に、人間に幸福をもたらす霊獣たちの総称。
多くの瑞獣(幸福を呼ぶ神聖な獣)の中でも、以下四体が挙げられる。
- 応龍 ―― 翼の生えた龍。一般的な龍である五龍より格上とされ、五龍の長である黄龍と同一視される事もある。
- 麒麟 ―― キリンビールのマークでおなじみ。鱗の生えた一角獣(ユニコーン)
- 鳳凰 ―― 鳥類の王者とされる大鵬。
- 霊亀 ―― 数千年の齢を経た亀。島や山を背負うほどに巨大とされる。
これらは単に、竜・麟・鳳・亀とも表現される。
「四神」と言った場合には通常「青龍、朱雀、白虎、玄武」を意味し、しばしばこれらと同一視される。
孔子家語においてはそれぞれ、五虫の長とされており、鱗虫(鱗のある動物)の長が応竜、羽虫(羽のある動物)の長が鳳凰、毛虫(毛のある動物)の長が麒麟、介虫(あるいは甲虫。殻のある動物)の長が霊亀とされている。