概要
『仮面ライダーW』に登場する造語で、良くも悪くもハードボイルドになり切れない半熟者という意味。
主人公、左翔太郎の通称としても使われる。
元は、2人がコンビを組んで探偵業を営むようになってから、何かにつけてやたらハードボイルドを気取る割に、それを空回りさせたり情に流されて甘い判断を下したりしがちな翔太郎の人となりを見てきたフィリップが、彼を揶揄する意味で(ハードボイルド(=固ゆで卵)ではなく)『煮え切らない半熟卵』と評したのが始まり。
だが、そんな翔太郎の熱くも甘い(=情のある)やりかたで救われた依頼人や解決した事件も少なからずあり、話が進むにつれフィリップも亜樹子も、良くも悪くも翔太郎の愛すべき点の一つとして、親愛の情を込めたからかい言葉として使っている(そのたびに翔太郎は「ハードボイルドだ!」「ハーフじゃねえって!」と否定するが)。
とはいえ、たまにフィリップ達が居らずなおかつ意識してない際にハードボイルドな台詞が出ることもある。
亜樹子は作中では「翔太郎は完成されたハーフボイルド」と発言しており、フィリップもやがてハーフボイルドこそが翔太郎という人間の探偵や仮面ライダーとしての完成形であると認識するようになる(翔太郎は不本意かもしれないが)。
事実、劇中で最初にフィリップにこの言葉で揶揄された直後、翔太郎は情に流された説得をしつつも、ガイアメモリやフィリップの力に頼らずに、ドーパントの力を持った犯人を追いつめている。
その方法は説得に失敗した場合の保険も兼ねてあらかじめ警察を呼び出しておき、警察が到着して犯人が逃げられないよう包囲する時間を説得で稼ぐというもの。
『ハーフボイルド故の強み』はかなりのものがある。
実はこの姿勢が欠けていた事が命取りになってしまった人物がいるのだが、それがまさかの翔太郎が最も慕う人物である。