ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

1990年に完成したカルデアの発明の一つ。

『惑星には魂がある』との定義を基に、その魂を複写する事により作り出された小型の疑似天体。いわば極小の地球のコピーである。

アニムスフィアの“地球の人類史の保障”というグランドオーダーの結論として作り上げた究極の魔術礼装。

機能

カルデアスは同時に地球のライブラリとして機能する。

未来は変動するものであるため、100年先の未来の詳細は観測できないとされるが、確定した過去の詳細は引き出せる。いわば人類史の過去に向かう羅針盤であり、人体を量子分解し過去に出力するレイシフトもカルデアスがあればその成功率は格段に跳ね上がる。

位相が違うため干渉はできないが、シバによる観測は可能。地球環境のモデルを投影し星の状態を過去や未来に設定し観測する事が出来、現実の地球の様々な時代を正確に再現可能。

マリスビリー・アニムスフィアはカルデアスの設定を100年後に定め、カルデアスに文明の光が灯っていれば人類は100年後も存命していると確認しようとしていたが、人類史が焼却され人理があやふやな状態下では、カルデアスにおける観測は様々な可能性が入り乱れている。

カルデアスは地球の魂をコピー・再出力した疑似天体であるため、一度回した以上止めることはカルデアスの死と同じ。さらにこれ自体が「高密度霊子の集合体」「次元が異なる領域」でもあるため、物理的には太陽やブラックホールに等しい存在であり、人間が直接触れてしまえば分子レベルにまで分解されて消滅してしまう。

成り立ち

公的には「1990年に完成」となっているものの、実際は2004年の時点でも未完成。

スポンサーを納得させるために組み上げ、地球モデルとして成立こそしたものの、本来の機能には程遠い状態だった。

なぜならば、理論こそ完成したものの肝心の”動かすための燃料”がなかったのである。カルデアスを回すには一つの国を賄うほどの発電所を半年ほど独占しなければならず、国家予算に匹敵する資金が必要だった。

マリスビリーもソレに悩まされており、手持ちの財産である虎の子の海洋油田基地セラフィックス、当時買い上げたばかりだったフランスの原子力発電所一基ですらも「これだけでは話にならない」と言わしめている。

彼に残された十年の活動時間内では、どうあっても起動は行えないと判断したマリスビリーは、その起動を早める為に冬木の聖杯戦争に参加しキャスターを召喚した上で勝利。大聖杯に「巨万の富」を願う事で起動を実現した。

カルデアを制圧したNFFサービスに同行していたグレゴリー・ラスプーチンは「カルデアスは根源に到達する為に開発された」と発言しており、マリスビリー自身が根源に到達する為に必要不可欠な要であったことが確実視されている。

関連タグ

Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt

マリスビリー・アニムスフィア カルデアの者 クリプター(Fate)

ケロロ軍曹のび太の創世日記:擬似的な地球を作った話があり、前者は宇宙にとって違法とされていた。

この先、2部7章後編及びその後メインシナリオにおけるカルデアの特大ネタバレ注意

異星の神』とはカルデアス内に生まれた神

そして地球白紙化はカルデアで練られた計画

オレのプランを認めず

ORTを阻止することができたのなら、南極に行け

それが君たちの旅の終わり。

『冠位指定(グランドオーダー)』との訣別の地だ。

作中でたびたび言及されていた異星とはカルデアスのことであり、地球のコピーであるとはいえオリジナルとは違う以上カルデアスは一つの惑星、『異星』と呼ぶに相応しい代物だった。

施設襲撃を担当したのがアナスタシアだった理由は、カルデアスを冷凍保存できる技術があったため。冷凍は破壊のためではなく保護が目的だったのだ。

これを破壊するには同じ惑星級の力を用いる以外になく、デイビットORTを用いて地球ごとカルデアスを破壊しようとした。地球ごと破壊しようとしたのは、デイビットの宇宙的俯瞰視点だからこそ辿り着いた発想である。

神は虚空に在る。その名はカルデアス。

  異星の神——カルデアス。

更には、ナウイ・ミクトランでのデイビットとの最終決戦に於ける口上にて異星の神とカルデアスは同一存在であることが明かされた。当初異星の神といわれていたU-オルガマリーは使徒の1人でしかなく、それを裏付けるようにデイビットは一貫してU-オルガマリーを『オルガマリー』と呼称し、明確に異星の神ではない存在として扱っていた。

地球白紙化自体がカルデアによって計画されたプランであり、それこそがマリスビリーの企図した人理保障(グランドオーダー)。人理保障機関のエリートとして組まれたAチームそのための駒

なお、デイビットがキリシュタリアについて評する際、「計画自体が失敗だった」とした理由はここにある。キリシュタリアは空想樹にアトラス神を留置させて異星の神を降ろせない状態にすることで計画を成すつもりであったが、この細工をしたところで降臨できなくなるのは使徒たるU-オルガマリーに過ぎない

彼が降臨を防ごうとした異星の神はカルデアスという形で最初から存在していたのだから、何の邪魔が入らなかったところで目的は達成できなかったのである。

襲撃の際にダ・ヴィンチが襲われたのは、彼女がしんがりを務めたばかりに逃げ遅れたからではなく、この真相に気づける人物として最初から狙われていた。

この段階ではカルデアス自体にレイシフト機能があるので、ダ・ヴィンチが的確に動けていれば計画を遅延される可能性が残っている。それを念を入れて防ぐために、冷凍で機能停止したかのように演出する必要があった。

そしてこの人理保障プランが完成する条件とは7つの異聞帯の全切除。したがって白紙化解決のために動いていた主人公たちの戦いは、マリスビリーの掌の上であったことも判明する。

何よりの証拠は地球白紙化にカルデア基地が巻き込まれていないこと。もし外敵による侵略で地球が白紙化されるのなら、障害となるカルデア基地は間違いなく白紙化の対象になっているはず。

これにより異星の神が目的に応じた使徒を呼び出せていた理由も判明した。異星の神がカルデアスで有るならば、地球史・人類史を知っていて当たり前だったのだから。

そしてORTを退け、7つの異聞帯を切除した主人公たちは遂に、自分たちのルーツに向き合うため南極へ向かうことになる———。