概要
NHK教育テレビ(現:Eテレ)で1993年4月5日から2017年3月30日までに放送された「天才てれびくんシリーズ」の第5作目である。木曜日は生放送。略称は「烈天」。
これまで内包されていたアニメおよびドラマを分離し18時45分から18時54まで「天てれ第2部」として放送。また、これまで続けてきた総集編を廃止し、代わりに再放送を実施。視聴者を「茶の間戦士」と名付け、双方向参加型ゲームとドラマをメイン構成においている。
あらすじ
時は2014年。
新てれび戦士発表の会場に突如、謎の男が現れた。
「国立異次元獣対策センター」の課長・大野拓朗と名乗るその男は、22世紀からやってきた未来人。
そして、「最近、発生している不可解な事件は、異次元から迫る『異次元獣』の影響だ」とてれび戦士たちに話す。
地球の未来を守るため大野課長にスカウトされるてれび戦士たち。
そして、異次元獣と戦うためには日本各地に人知れず生息する“どちゃもん”を探し、味方にしなければならないことが明かされる。
果たして、てれび戦士たちはどちゃもんを見つけ、仲間にし、異次元獣を倒すことができるのだろうか?
2014年
西暦2114年の地球から異次元空間に捨てられた廃棄物が「異次元獣」と呼ばれる怪獣に変貌し、2014年の地球に怪奇現象をもたらしながら接近していく。地球への異次元獣侵入を防ぐ為、2114年の人類は「国立異次元獣対策センター」を設立。センター内の時空関係調整課に所属する大野拓朗課長は2014年のNHK放送センターに行き、新てれび戦士発表記者会見に乱入すると出席していたてれび戦士を「戦士」という単語だけでスカウトする。てれび戦士たちは唯一異次元獣と戦える精霊「どちゃもん」を求め、タイムシップ「第5やたがらす丸」で日本各地を旅する。
2015年
異次元獣との戦いが始まってから1年。西暦2015年に滞在中の第5やたがらす丸で異次元獣と戦ったどちゃもん達を呼んでの慰労パーティーが盛大に行われた。しかし閉会後、徳島どちゃもん・かさぽんたすが欠席していたことを知り、一同が通信を取ってみると、かさぽんたすは慌てふためいている様子。そこで徳島県へ急行してみるが、発見したかさぽんたすは罠に引っかかり、檻に閉じ込められていた。そんな中、第5やたがらす丸の前に掃除機型飛行船「超次元チリトラー808」が出現。その船に乗っていたのは異次元世界の巨大国家「超次元帝国」からやって来た超次元帝国清掃課地球係の面々だった。彼らは異次元空間への廃棄物投棄を続ける地球人を害悪と見なし、異次元獣を送り込んで掃除を名目に絶滅させようとしたがことごとく失敗に終わり、最大の障害となるどちゃもんを排除しようと自ら出向いてきたのだった。てれび戦士たちは地球とどちゃもんの未来を守るため、超次元帝国との戦いに挑む。
2016年
地球と超次元帝国の戦いが始まって2年の歳月が過ぎた西暦2016年。第5やたがらす丸ではてれび戦士のメンバー変動が行われていた。新たなてれび戦士と面会する大野課長たちだが、そこへ国立異次元獣対策センターの麿赤児長官から超次元帝国に連れ去られて行方不明の広島どちゃもん・ぷうかを救うには謎の物体を集めなければならないという重要情報がもたらされ、てれび戦士は謎の物体「よすがん」を探すために日本各地へ旅立つ。一方、超次元帝国は今度こそ地球を滅ぼすべく、これまでに連れ去ったどちゃもんを異次元獣に改造して送り込む。
登場人物
国立異次元獣対策センター(ITAISEN)
大野課長(演:大野拓朗)
当番組の司会者。22世紀から来た未来人。国立異次元獣対策センター(ITAISEN)・時空関係調整課の課長。
虎南分析官(演:虎南有香)
当番組の司会者。22世紀から来た未来人。ITAISENに環境保安省から派遣された特定脅威分析官。木曜日の生放送ミッションではミッション内容の説明なども行う。
麿長官(演:麿赤兒)
ITAISENの最高責任者で大野課長や虎南分析官の上司。第5やたがらす丸を21世紀に送りこんだ。
茶の間戦士(データ放送で参加する視聴者)訓練教官(演:蝶野正洋)
環境保安大学校から第5やたがらす丸に派遣された訓練教官で茶の間戦士の訓練を行う。強面だが好物はプリンとババロア。
ITAISEN装備開発課の主任研究員で、てれび戦士たちからは「博士」と呼ばれる。会った人や考えたこと、歩いた歩数から体重まですべて記録している。
装備開発課助手(演:藤森慎吾(オリエンタルラジオ))
ITAISEN装備開発課の助手。見た目と言動がチャラいが、中田博士からは信頼されている。
次元ダンスマスター(演:ジョンテ・モーニング)
22世紀のニューヨークからやってきたスーパーダンサー。国立異次元獣対策センターの依頼を受け、麿長官に招聘され、特殊なパワーを生み出すダンスを開発しているスペシャルな能力を持つダンサーでもある。
てれび戦士
特筆しない限りてれび戦士名名義での出演。
辻村晃佑
2014年度~2015年度。赤崎月香と齋藤茉日と共に最年長を務めた。
赤崎月香
2014年度~2015年度。辻村晃佑と齋藤茉日と共に最年長を務めた。
齋藤茉日
2014年度~2015年度。辻村晃佑と赤崎月香と共に最年長を務めた。
瀧澤翼
2014年度~2016年度。2016年度には最年長を務めた。
小西憧弥
2014年度~2015年度。
林タケル
2014年度~2016年度。林武尊名義で出演。
飯島緋梨
2014年度~2016年度。
原田明莉
2014年度~2016年度。
小澤竜心
2014年度~2016年度。2014年度~2015年度では笹原尚季、桐畑カレン、杉本瑛と共に最年少。
笹原尚季
2014年度~2015年度。2014年度~2015年度では小澤竜心、桐畑カレン、杉本瑛と共に最年少。
桐畑カレン
2014年度~2016年度。2014年度~2015年度では小澤竜心、笹原尚季、杉本瑛と共に最年少。
杉本瑛
2014年度~2015年度。2014年度~2015年度では小澤竜心、笹原尚季、桐畑カレンと共に最年少。
黒川桃花
2016年度。
皆川寧々
2016年度。
柿澤仁誠
2016年度。2016年度では胡内奏芽、辻晴仁、稲垣芽生、久保みのりと共に最年少。
胡内奏芽
2016年度。2016年度では柿澤仁誠、辻晴仁、稲垣芽生、久保みのりと共に最年少。
辻晴仁
2016年度。2016年度では柿澤仁誠、胡内奏芽、稲垣芽生、久保みのりと共に最年少。
稲垣芽生
2016年度。2016年度では柿澤仁誠、胡内奏芽、辻晴仁、久保みのりと共に最年少。
久保みのり
2016年度。2016年度では柿澤仁誠、胡内奏芽、辻晴仁、稲垣芽生と共に最年少。
現地調査アンドロイド
ITAISENが開発した調査用アンドロイド。いち早く最前線に送り込まれ、ロケに行くてれび戦士の保護者枠の要素もあり活動をサポートをする。日本古代の軍事武装を思わせるヘルメットとアーマーを装備し、各個体で性能や性質が異なる(演者の性格やキャラクターが基になっている)。多数の芸人(詳細は公式サイト参照)が演じており、各個体に演者の名前とナンバリングを組み合わせた名前がつけられている。
開発費500円と再生素材で出来たアンドロイド。
茂木リポーター(演:茂木淳一)
森田リポーター(演:森田まりこ)
超次元帝国清掃課地球係
2015年度から登場した敵。今まで地球に異次元獣を送り込んでいた黒幕。
用語
異次元からやってきた謎の巨大生物。不可解な事件を巻き起こし地球を混乱に陥れる。
その正体は異次元ホールに捨てられ人間に恨みを持つ道具で、超次元帝国清掃課が造り出した物であった。
超次元帝国清掃課が清掃活動を行うために作られるお掃除怪獣。ゴミをコアに作られる。製造は、超次元帝国清掃課技術センターの異次元獣係が行う。
日本各地に人知れず生息している精霊の一種で、各都道府県を守護する。名前は土着+モンスターでどちゃもんだと思われる。
どちゃだま
どちゃもんのエネルギーの集合体であり、異次元獣のコアが持つうらみを浄化する力を持つ。次元ダンスマスターが開発したダンスと、茶の間戦士がリモコンで送るパワーにより成長する。
次元ホール
22世紀の地球人が発見した次元のほころび。無限にゴミを捨てることができるため、ゴミ問題を一気に解決した。しかし、それはつまり他の次元にゴミをまき散らすことだった。そのため、地球は次元の秩序を乱す存在であると、超次元帝国清掃課に認定され、異次元獣を送り込まれることとなった。
茶の間戦士
国立異次元獣対策センターの活動に共鳴し、ともに戦おうと立ち上がった地球人。テレビのリモコンを操作し、データ放送を通じて時空関係調整活動を行う。
オモイデ界
都道府県が見ている夢のような世界。都道府県ごとに存在する。その県のどちゃもんが呪文をとなえることで呼び出すことができる。
オモイデさま
オモイデ界の主のような存在。
よすがん
オモイデ界のエネルギーの結晶体。どちゃもんがオモイデ界の中で儀式を行うことで作り出す。よすがんには、ふるさとに帰りたいという心を呼び起こす“サトゴコロン”という成分が含まれており、どちゃもんに改造された異次元獣との戦いに役立つ。
ITAISENの装備・使用メカ
国立異次元獣対策センター
異次元獣の撃退を目的に、22世紀の日本政府が設立した環境保安省の外郭団体。
時空関係調整課
国立異次元獣対策センターの部署。時空関係の調整、つまり異次元獣の侵入防止や、直接対決による撃退を任務とする。現在は主に21世紀の日本で活動している。
特定脅威分析官
環境保安省から国立異次元獣対策センターに派遣された係官。特に警戒すべき脅威に指定された異次元獣を撃退するために、あらゆる物事を分析して時空関係調整活動をサポートする。
装備開発課
国立異次元獣対策センターの活動を行うための機械装備を開発する部署。タイムシップ・やたがらす丸型や、次元エントリーシップ・金魚型、超蝶野ロボなどを開発したほか、時空関係調整活動に必要な機材の開発と整備を行っている。
第5やたがらす丸
ITAISEN時空関係調整課が運用する大型タイムシップ・やたがらす型の5番艦。2095年1月竣工。22世紀と21世紀の、ちょうど100年離れた2つの時点の間を行き来できる。全長66.6m、重量120t。空間内の最高飛行速度はマッハ2.5。名前が示す通り3本足の鳥のような外見で、背中の上には天守閣を思わせるデザインのメインブリッジがある。てれび戦士の一人・黒川桃花は略して「ごやまるちゃん」と呼んでいた。
次元サイクロンエンジンUN13型
第5やたがらす丸に搭載されているエンジン。時空のねじれから発生するエネルギーを渦巻状にあれやこれやしてパワーを発生させる。
ロッカー
転送機能を持つスチール製のロッカー。てれび戦士の自宅や学校の近くに隠されており、第5やたがらす丸倉庫にあるロッカーと空間がつながっている。てれび戦士たちはそれぞれ専用のロッカーに入ることで、第5やたがらす丸と行き来することができる。
金魚1号
人間が生身で侵入すると危険な、どちゃもんの巣などの空間用に開発された次元エントリーシップ・金魚型の1番機。名前のごとく白い金魚のような外見をしている。2人乗りで、ロケに行ったてれび戦士か乗員選抜試験の成績優秀者が搭乗する。どちゃもんをくすぐる「こちょこちょビーム」やどちゃもんの技を防ぐ防御用のバリア、時間の影響から搭乗者を守る「ウラシマバリア」が装備されている。また機体の下にはアイテム運搬用のクローを装備。「どちゃもん二次元化装置」でゴキゲンにしたどちゃもんをカードに収め、仲間として使役できるようにする。同型機として、緊急脱出用に配備された単体でもタイムワープ可能な金魚2号もある。
ウラシマバリヤー
次元エントリーシップ・金魚型に装備されている、異次元空間の影響から乗員を守る保護シールド。特殊なカーボンによるコーティングと次元電磁シールドを組み合わせることで効果を発揮する。
金魚R
テレビのリモコンを使って遠隔操作する、茶の間戦士(データ放送で参加する視聴者)専用の小型次元エントリーシップ。Rはリモート(Remote)の略称で、大量生産されている。どちゃもんの巣やオモイデ界で活動することができ、金魚1号同様こちょこちょビームやアイテム運搬用のクローを装備する。 金魚1号や超蝶野ロボの護衛・サポートを行う。
バッテリー
金魚Rの動力源。蝶野教官による茶の間戦士訓練で優秀な成績を収めると手に入れることができる。
超蝶野ロボ
2015年度から登場する遠隔操縦式探索・戦闘用ロボットで、操縦はてれび戦士1名が行う。超音波ビームを放って蝙蝠を追い払う「蝶野ロボ(2014年12月18日放送回に登場)」の改修型。茶の間戦士訓練教官・蝶野正洋をモデルにしており、蝶野教官の顔に短い手足がついたような外見で腕は4本ある。下側の腕はロケットパンチとして発射可能で、主に超次元ゴミ回収カプセルの破壊に使われる。他にはこちょこちょビームと防御用のバリアを装備し、背部には蝶の羽に似た形状の翼がある。後に清掃課の忘れ物の超次元バッテリーを搭載され、強力な体当たり攻撃「超蝶野アタック」が使えるようになった。
万能リモコン“オテモト”
虎南分析官が使用する携帯端末。第5やたがらす丸のメインコンピューターを経由して22世紀の国立異次元獣対策センター本部のウルトラスーパーコンピューターとリンクしている。あらゆる情報の検索、船内の機器の操作を行うことができる。
てれび戦士バッジ
てれび戦士の制服であるベストに装着されているバッジ。第5やたがらす丸との通信機能、現在位置発信機能を持つ。
どちゃもん探知バー
略称「どたんバー」。どちゃもんを探す際に使われる探知機。アイスバーに酷似した外見とは裏腹に、人間に化けたどちゃもんにも反応するほどの高性能を誇る。
うずましーん
周囲から吸い取った回転力をエネルギーに変えて放出する装置。超次元バリアに閉じ込められた徳島どちゃもん・かさぽんたすの救出に使用された。
アンドロイドリセット装置・しょきかそうる
清掃課の超次元きびだんごで洗脳されてしまった大悟14号を初期状態にリセットする装置。てれび戦士はカラオケで「ultra soul」を歌う事でこの装置にエネルギーをチャージし、リセットビームとして第5やたがらす丸から大悟14号に照射するが、リセットによって自分との思い出が消えてしまう事を恐れたノブ13号が大悟14号に組みつき、ビームの狙いを外させた。
I.M.O.(いったりもどったりおいも)
サツマイモに含まれる「時空跳躍澱粉」を、サツマイモ3択クイズに答える事で活性化させて造り出された特殊な芋で、食べた者をタイムスリップさせる力を持つ。鹿児島どちゃもん・くろはやとんを郷土の英雄・西郷隆盛に会わせるために使われた。その後一部が山口どちゃもん・ふくぺらぶうの手に渡り、幕末の長州藩の武士たちが第5やたがらす丸にタイムスリップしてくる騒ぎになった。
きときと弾
結界に閉じ込められた富山どちゃもん・ふぁましすを救出するために使用。最初はしわしわのボールだが、富山ご当地クイズやビーチボールバレーできときとパワーを充填することで力を発揮する。
キッチリンA
薬作りの達人であるふぁましすが調合した薬で、清掃課のコンピューターウイルスに侵されて風邪を引いた第5やたがらす丸の治療に使われた。材料は空豆の干物、シイタケ、鷹の爪、カタクチイワシの煮干し、キクラゲ、昆布、シロエビの姿干し、黄金の(ホタルイカの)目玉。
ドロゴンボール
愛知県の愛の結晶で、7つ揃えると「神泥龍(シェンドロン)」という赤い龍神が現れ、どんな願いも1つだけ叶えてくれる。以前岐阜どちゃもん・うぎろうの暴走で大事な山車を壊された愛知どちゃもん・ふぃろそふぃあは、その時の怒りからこれの力で異次元獣に改造されたうぎろうを消し去ろうとしたが、清掃課の乱入もあって最終的に叶えられた願いは「ふぃろそふぃあとうぎろうの思い出を出す」だった。そしてこれで現れたうぎろうからの贈り物の似顔絵を見たふぃろそふぃあは昔の友情を思い出し、彼を許すことを決意した。
フクベタンA
栃木どちゃもん・とちぼるたをかばって清掃課の放水攻撃を受け、倒れてしまった後輩のがんぐろうを回復させるために使用。ふくべ(ユウガオの実)の成分を、栃木の味覚クイズやかんぴょうボウリングで活性化させる事で造り出された。
特製ロケットミキサー
人間の姿になった和歌山どちゃもん・もさくを元に戻すために用意された、果物と野菜の盛り合わせ「キラフル丼」から「モトニモドース」という成分を抽出する装置。これで生成された果汁100%ビームを、第5やたがらす丸からもさくに向けて照射した。
次元ネット
対異次元獣戦で使用するネット状の防護装置。短時間ではあるが異次元獣の侵入を防ぐことができる。
どちゃもんバリア
異次元獣の攻撃からどちゃもんを守るためのバリア。
チャランポリン
トランポリン型茶の間エネルギー転送装置。全国の茶の間戦士から送られたパワーを、異次元獣と戦うどちゃもんに届けることができる。トランポリンで跳びはねることでエネルギーが発射される。
別名・表記ゆれ
Let's天才テレビくん、Let's天才てれび君、Let's天てれ、Let's天テレ、烈天、レッツ天てれ、レッツ天テレ
関連タグ
都道府県擬人化(どちらかといえば擬獣化?)
2部枠
東京特許許可局(2014年度月曜)
超爆裂異次元メンコバトルギガントシューターつかさ(2014年度火曜)
くつだる。(2014年度~2015年度前期水曜)
念力家族(2015年度前期・2016年度前期月曜)
おまかせ!みらくるキャット団(2015年度火曜)
探偵チームKZ事件ノート(2015年度後期水曜)
どちゃもんじゅにあ(2015年度後期・2016年度後期月曜)
少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん(2016年度火曜)
ねこねこ日本史(2016年度水曜)
関連作品
うちのトコでは、四十七大戦、ジャポニズム47……同じく日本の都道府県をモチーフにしたキャラクターが多く登場する作品。どちらかというとあちらは萌え擬人化寄り。