概要
日本各地に存在している土地の守り神「どちゃもん」。彼らの故郷は「どちゃとぴあ」と呼ばれる日本とは別の世界であり、そこに住むどちゃもん見習いを「どちゃもんじゅにあ」と呼ぶ。彼らは立派などちゃもんになるために修行を重ねている。
最初はその県の名物を表すパーツが少なく、比較的シンプルな外見をしている。しかし修行を重ねていくうちにパーツが生えていき、一通りそろったところで晴れて「どちゃもん」になり、日本へと旅立っていく。
ただし、どちゃとぴあを卒業したばかりのどちゃもんは普通のどちゃもんとは異なり異次元獣と戦うことに有効な必殺技をまだ持っていない。日本でまた新たに修業して必殺技を身に着けるのであろう...。
アニメについて
2015年10月から2016年2月にかけて第1シーズンが放送された。また、同年10月からは第2シーズンがスタートし、現在に至っている。本家とは異なりキャラクターがCGで描かれていない。
アニメでは「どちゃもんじゅにあ」が「どちゃもん」になる過程が実際に描かれており、 第2シーズンではがんぐろうが卒業して新たな栃木どちゃもんとして日本へと旅立っていった。旅立ったどちゃもんは本家である「Let's天才てれびくん」に出演する(2DだったキャラクターはフルCGでえがかれるようになる)。つまり、このアニメは本家と連動しているのである。
登場人物
- しろ(CV.下和田ヒロキ)
本作の主人公。柏餅のようなシンプルな体型のため、「成長できていない」と密かに悩んでいる。「立派」「卒業」という言葉を聞くと周囲が見えなくなり暴走する。体は非常に弾力があり、引っ張ると伸びる。普段はじぇくたんが経営する喫茶「おいしい」で働いているのだが、遅刻ばかりしている。
中の人は後に本家の後番組で「しろ」繋がりか、白のもじもん・ほわないとを演じた。
- ちゅちゅり(CV.柚木涼香)
どちゃとぴあ一番のアイドルである、目立ちたがり屋で元気な女の子。頭に雪が積もった木の髪飾りを付けていて、チューリップのようなワンピースを着ている。「ちゅちゅり放送局」(いわゆる公共放送、お便りコーナーも同名称)の局長でもある。普段は音痴(本人曰く「緊張して上手く歌えない」)だが、しろだけがいる場合のみ何故か上手に歌える。ちなみにしろしかいなかった所にに他のどちゃもんが来た場合、途端に音痴になる。おくとうぃんぐに好意を寄せていて、様付けで呼び追いかけ回している。
じぇくたんが見せた雪が積もった日本家屋の光景やチューリップのパーツから、ここのどちゃもんであることが示唆されている。
中の人は本家では栃木どちゃもん・とちぼるたを演じている。
- おくとういんぐ(CV.菅沼久義)
タコの足がついたコウノトリのような姿をしている青年。後に腹部にタマネギの模様が現れている。どちゃとぴあではどんなことも上手にこなすヒーローのような存在で、どちゃとぴあを一番早く卒業すると噂されている。実はしろをライバル視している。
タコ・コウノトリ・タマネギといったパーツや、じぇくたんが見せた橋から、ここのどちゃもんであることが示唆されている。
- でにら(CV.ふくまつ進紗)
ジーンズを履いた魚のような姿をしている男の子。後に顔に黄色い髭が生えた。履いているジーンズは無限に脱ぐことができ、沢山脱いだジーンズを結んで投げ縄として使ったこともある。クールでいたずら好き。何をしでかすかわからないしろを面白がり、一緒に遊ぶ。釣りが好き。
ジーンズや髭などの特徴から、ここのどちゃもんであることが示唆されている。
- やえこ(CV.佐々木日菜子)
頭にハイビスカスの花を付け、甲羅がマンゴーになっている亀の女の子。ぱぴっぷるの親友。おっとりしていて物静かな性格で、絵が大好き。だが自身の描いた絵を褒められると、恥ずかしがり首を引っ込めてしまう。亀故か、歩く速度は非常に遅い。
ハイビスカス・マンゴー・亀といった南国風の特徴や、じぇくたんが見せた砂浜の光景から、ここのどちゃもんであることが示唆されている。
- ぱぴっぷる(CV.成田紗矢香)
お喋りで噂好きの女の子。やえこの親友。全体が明るい紫色のアゲハチョウの姿をしていて、頭部にはナスのような形のヘタがある。口癖は「チョー○○」。空を飛ぶ能力を生かして配達員の仕事をしているが、配達ミスも多い。お便りコーナー「ちゅちゅり放送局」のオープニングでは手紙を運んでいるが、まれに配達物の量が大幅に増え、非常に重たそうにしているぱぴっぷるというシュールなシーンが流れる回がある。
- がんぐろう(CV.成田紗矢香)
木でできた玩具の車の姿をしている男の子。手にはコントローラーを持っていて、自分で自分を操縦する。タイヤは干瓢巻き。他のどちゃもんよりも大きめのため、よくしろ達を乗せて運転している。非常にのんびりした性格。
玩具の車や干瓢巻きといった特徴から、ここのどちゃもんであることが示唆されていたのだが……。2016年11月、どちゃとぴあ卒業が決まった際に後輪が湯葉に包まれ、両手が栃の木の葉になり、ヤシオツツジのプロペラが現れた。初めは新しい世界に行くことを躊躇していたが、しろの言葉で覚悟を決めて卒業、本当に栃木県のどちゃもんとなった。
ちなみにプロペラが出現してからは空も飛べるようになったほか、どちゃとぴあ卒業後も時折本編に登場していた。
- じぇくたん
メニューが牛乳しかない喫茶「おいしい」のマスター。頭部はわさびが頭部に乗ったプロジェクターのような形をしており、いろいろな映像を映し出すことができる(喋る時は青白い顔が投影される)。赤ちゃんのようなよだれ掛けを着けている。後に蕎麦のような尻尾が生えた。普段は片言で喋るが、頭部にコオロギが入るとハイテンションになり、日本の風景を映し出す。
わさびや蕎麦といった特徴から、ここのどちゃもんであることが示唆されている。
- さんさんさん
桜色の小袖と緋色の袴を着た少女。物知りで皆から慕われているお姉さん的存在。普段は優しく丁寧だが、怒ると太鼓の頭が反転し裏側の怖い顔になり、非常に荒々しい口調に変わる二重人格(一応記憶は共通)。どちゃとぴあと日本を繋ぐ橋をいつも箒で掃除している。
太鼓や頭の上に乗った皿といった特徴から、ここのどちゃもんであることが示唆されている。
- ぽてばたほくほく
じゃがバターに似た巨大などちゃもん。全く喋らず、いつもゴロゴロしている。体内には小さなぽてばたほくほくが大量に棲息している。
- ぎんが
顔がイチョウで先端には銀杏の実があり、手足が煉瓦になっている男の子。卒業したがんぐろうに代わって、2016年12月に登場した。普段は可愛らしい顔で語尾は「なのです」、皆からは甘やかされているが、その本性は非常に腹黒く、一人になると恐ろしい形相に変化、語尾も「なのだ」へと変わる。どちゃとぴあの征服を企むが、いつも空回りしてしまう。
イチョウや煉瓦といった特徴から、ここもしくはここのどちゃもんであることが示唆されている。(イチョウは双方の県木、煉瓦はそれぞれに有名な建造物が存在する。)
関連作品
Let's天才てれびくん:本家
どちゃもんあさめしまえ:もうひとつのスピンオフ番組