概要
用意されたお椀の中に盛られている蕎麦をただひたすら食べるというもの。
ちなみにわんこそばのわんことは、岩手方言でお椀のことを指す(東北弁ではしばしば名詞に「~ッコ」という接尾詞が付く。これを踏まえて「椀ッコ」と書けば分かりやすいであろうか)。
Pixivでは別の意味のわんこで描かれたネタも結構あるが…。
宴などで大量の蕎麦を茹でる際、家庭だと1度に10人分ぐらいが限界なので、それを小分けにして食べてもらっている間にお代わりを茹でる為に考案されたという。
供され方
小さなお椀の中に一口大程の蕎麦と温かい蕎麦つゆが入っており、食べ終わるごとに御給仕さんが蕎麦をお椀に入れ続ける、これをお客が満腹になるまで続けるスタイルが基本。
場合によっては薬味も添えられている場合があり、これは蕎麦単品で飽きてしまわないよう味・食感に変化をつけるためである。
中断方法
もしお腹がいっぱいになり、これ以上は食べられそうにないと感じたら、御給仕さんがお椀に蕎麦を入れるか入れないかの一瞬の間にお椀のふたでお椀を閉めること。
これがもう食べられませんのサインになり、食事はここで終了となる。
裏を返せばお椀を閉めない限り延々と蕎麦を食すことになる、ただひたすら食べるばかりでなく、ふたで塞ぐタイミングも要求されるのである、自分の胃袋と相談して止め時を前もって決める事をお勧めする。
しかし、あくまでも
わんこそばは岩手を代表するおもてなしの郷土料理であるため、決して大食い・早食いを推奨しているわけではない。
わんこそばに大食い・早食いのイメージが付いてしまった背景には、大会の競技としての側面が強く出てしまっているためである。
わんこそばはゆっくりと味わって食べましょう。