牧野慶
まきのけい
概要
羽生蛇村にある不入谷教会の求導師(村独自の信仰である眞魚教の祭司)。修道服(カソック)とマナ字架を身に付けた男性。
村人からは「求導師様」と慕われる存在だが、内心プレッシャーに押しつぶされそうな日々を送っている。
牧野家の箱入り息子で、大人しく気弱な性格の持ち主。幼い頃から求導女・八尾比沙子の絶対的な愛情を享受し、義父の死のトラウマもあってか成人した今でも彼女に縋ることが多い。作中でも27年ぶりの儀式が決まると、不安のあまり八尾さんの膝で泣いていた。
このようなヘタレっぷりから、ファンの間では「八尾コン」などと揶揄されることもしばしば。
とはいえ、作中では彼以外の男性陣が鋼メンタルなせいで余計目立ってしまうのもあり、人知を超えた異常事態の中で、是非はともかく、恐怖や不安といった常人の反応を見せる彼ばかりが悪いとは言えないのも事実である。
八尾を探すのも今回の儀式が原因で異変が発生したと考えるならば、経験者であろう彼女に指示を仰ごうとするのも行動範囲としてはあり得なくない。…間違っても甘えたいだけではないはずだ。
戦闘能力
大人の操作キャラクターで唯一武器が持てないため、戦闘能力は皆無。ムービーでは一応立ち向かおうとする素振りは見せるものの、結局は何もできずに終わってしまう。
ただ、非公式だが有志の動画によって戦う姿を見ることが出来る。妙に声が可愛い。
ゲーム内では彼を慕う少女・前田知子と行動することもあったが、屍人の襲撃に遭った際にパニックになって見捨ててしまう。期待を裏切らない。
宮田司郎との関係
以下、ネタバレ
作中でも触れられるが、もう一人のメインキャラクター・宮田司郎とは双子の兄弟である。本名は「吉村孝昭(よしむらたかあき)」。
宮田司郎との違いは、黒髪の真ん中分けで左頬に黒子があるところ。冷めた雰囲気の宮田と異なり、困ったような表情が多い。
まだ乳児だった27年前に異界へ取り込まれたが、因果律によって弟の克昭(後の宮田司郎)と共に現世に送り返され、実子を土砂崩れで亡くした宮田涼子と儀式失敗による代替わりを迫られていた牧野怜治(二人は実の兄妹)に発見される。
涼子はこの双子を自分たちの跡継ぎにしようと兄に提案し、二親を亡くした孝昭は牧野家、克昭は宮田家の養子として育てられることに。
孝昭改め慶はこうして求導師の跡継ぎとなったが、養父の怜治は慶が12歳になった1988年に自殺してしまった。慶自身もこの出来事から儀式の失敗に怯えており、何かあると八尾に頼るような小心者へと成長してしまう。
その後はコチラを参照。(当然ながらネタバレ注意。)