概要
瓜生龍臣を主人公とする『元裏社会の最強殺し屋・瓜生龍臣』に登場する女性キャラクター。本名は今のところ不明。
仮称の通り、現在は移動式メロンパン屋『うりゅうのメロンパン』を経営する瓜生にパンの作り方から商売の仕方まで教え込んだ師匠であり、彼にとっては長い殺し屋稼業により味覚を含む人間性を失いつつあった自身を立ち直らせ、表の社会を生きる道筋を示してくれた大恩人でもある。
人物
容姿
温和な笑顔とふっくらとした体格が特徴の老婦人で、三角巾やフリル付きのエプロンという北欧風の出で立ちをしており、瓜生もはじめて彼女を見た際はモノローグ内で「御伽噺から出てきたのかよって感じのおばさん」と表現している。
後に瓜生に自身の店(キッチンカー)を譲る際には、峰不二子が着てそうな紫色のライダースーツを纏いオートバイに跨がっており、後述される性格(特に瓜生へのトンデモない暴言の数々)と合わせ、最初の出会いと物凄いギャップのある姿を披露した。
性格
とても器が大きな女性で、常に母性溢れる優しい笑顔を絶やさない朗らかな女性。
当初、複雑な心境から貴凛町の公園ベンチでうなだれていた瓜生に親切心から声をかけ、販売していた手製のメロンパンを無償で提供、更には彼の懇願を受け入れてパン職人および店を任せる後継として鍛え上げている。
一方、当初は瓜生と彼女の出会いの回想シーンが毎回のように挿入されていたのだが、その都度何故かメロンパンを食べた瞬間の瓜生のリアクションが変化(唐突に某グルメタレントのような関西弁口調+リアクション芸をみせたり、ネットで一時期流行った変顔になったり、世界各国の言語で「美味しい」が飛び出したり…等々)するのもそうだが、彼女は彼女で回を重ねる毎にどんどん口が悪くなっている。これについてはリスナーも「瓜生の記憶に何がしかの影響で改変が進んでいるのでは?」と伏線として真面目に考察する声も一部であったが、実際は本当に日常的に暴言を吐かれていただけであった。
しかしこうした暴言の数々も、実は弟子である瓜生の未来を想ってのことであり、明言はせずとも彼の前職が物騒なものであることを認識し、そうした消すことの出来ない過去の重荷を背負いこれから表の社会を生きることになる彼の心が壊れぬよう、忍耐力を付けさせる目的の愛のムチであった。その「レパートリーが無限」な悪口を日常的にぶつけられたことで、瓜生も一度は尊厳を徹底的に破壊されるも、結果的に殺し屋時代の牙が外れ、現在の人当たりのよい温厚な性格が形成されたという。
家族には、孫娘の百合香がいる。息子夫婦の忘れ形見である百合香のことはとても大事にしており、メロンパン屋を営んでいた当時から彼女の下校時刻には店を閉めて帰宅していた程だという。
能力
彼女が作るメロンパンは、どれだけ荒んだ心であろうと食べた人の心を癒す力がある。
現在は瓜生がそのメロンパンを完コピしているようで、以後、組織を抜けた彼を付け狙い現れた元同僚たち、更には暗殺術の師である毛利やEL戦争当初に敵勢力であった鵺なども、当時の瓜生のようなオーバーなリアクションを顕にしている。
(このせいで一時期、彼のメロンパンに何かヤバいものが入っているのでは?とあらぬ誤解が生じたとか。)
作中での活躍
当初は瓜生がモノローグ内で語る自身の経歴の中でのみ登場し、上述通り、貴凛町の公園で思い詰めた様子でベンチに腰掛けていた瓜生にメロンパンを与え、殺し屋を辞める決断をした後に自身のメロンパンの製法を伝授。彼が自身と同じ味を作れるようになった後は店を譲り、以後は趣味のツーリングを楽しみつつ百合香のことを見守りながら暮らしていた。
その後、瓜生の古巣「CODE-EL」内部での意見対立が激化し、その発端である新トップ・銀田栄角の一派により、瓜生の師・毛利が銃撃されて意識不明の重体に陥る事態に。同じく毛利の師事を受け育った旧友のジェイクやバースの申し出から、その娘・毛利仁美をしばらく預かることになった瓜生だったが、彼女の持つ組織の極秘情報が漏れることを懸念した銀田たちにより命を狙われることになる。そして、未だ衰えぬ瓜生の実力から正攻法は不利と考えた銀田派の一人・春駒は、彼を無力化する策謀としてメロンパンの師匠を捕える暴挙に出た。
店を訪ねてきた百合香の言葉で師匠が家に帰っていないことを知った瓜生は、直ぐに組織の仕業であると察知。人混みに紛れていた組織の人間を締め上げてこの作戦を指揮する春駒の情報を吐かせ、彼らが待ち伏せる裏路地に潜入。手足を縛られ横たわる師匠の姿を見て激昂した瓜生は、そのまま春駒たちを一網打尽にし、彼女を救出した。
意識を失ったままの師匠を背負い、彼女の家へと向かう道中、瓜生は自身の事情で巻き込んでしまったことへの贖罪の念から謝罪の言葉が口から溢れてしまうが、このとき既に意識を取り戻していた師匠は、自身も瓜生が並々ならぬ業を背負っていたことを踏まえた上で受け入れたことを語り、また「己のためだけに力を振るうのが暴力」「今のアンタは人のためだけに力を振るっている」と励まし、瓜生もその優しい言葉に落涙した。…その後、例の如くメロンパンの腕前に関してはいつもの倍以上の暴言で徹底的にコキ下ろしていた。
悪口(金言)集
彼女が悪口を言っては瓜生がへこむというシーンが恒例となっており、回を増すごとに師匠の悪口がどんどんグレードアップしている。
「この極悪人! 金の亡者! 愛を生地に入れろよクズ!」
「グズ! 金の亡者! もっと愛情込めて!」
「このサイコパス人間め! 愛を入れなさい!」
「生地に愛を入れろ金の亡者。極悪非道のエロガッパめぇ!」
「あとはお願いね! 木偶の棒!」
「何を言ってるんだ? 馬の骨。まずは辞めてこいよこの椎茸野郎」
「この害悪ニートめ。接客は笑顔だよ。ちゃぁんとやれ。このもろこし野郎」
「生地に愛を入れろこの兵六玉。それじゃ0点だぬか床野郎」
「せいぜい頑張れ! モブキャラ野郎」
「お前じゃ大して売れないだろうが、せいぜい頑張れ! 物乞い野郎」
「安い土下座だなぁ。この蝙蝠野郎」
「うん。私の味と一緒。パクリ野郎め。明日から店やっていいよ」
「この店はアンタに任せる。モブキャラ野郎」
「何泣いてんだ。ささくれ野郎」
「なんだお前。ヤギ野郎だったのかい?」
「笑顔がウツボみたいなんだよ。この顔面凶器」
「あとやっとけ。脳筋チンパン」
「むさぼってんじゃないよ。このトカゲ野郎」
「あとはお願いね! 木偶の棒!」
「むさぼってんじゃないよ。このトカゲ野郎」
「図が高いんだ。フナ虫人間」
「黙れ。このあかなめが」
「何だこの不細工は。クマムシなのかい?」
「そのアホヅラで公道を歩く気かい?」
「かき混ぜるスピードが速すぎるんだ。コオロギ野郎」
「その頭の中にはオガクズでも入ってるのかい?」
「もうギブアップかい? 嫌ならやめな。根性なしのオケラめ」
「誰よりも我慢強くなりなさい。このサル。まあどうせお前は結膜って逃げ出すんだろうけどね」
「たーだ、お前は私のメロンパンを丸パクリしたなんのオリジナリティもない最低最悪のタガメのような人間だ。勘違いするなよ! この腐れマンドリル」
「ワケアリなんだろう。気にすんな。タヌキ野郎」
ベルべる☆「師匠ありがとうございます!」
末次「ここまで来て買えなかったらどうするんだ。エビフライ野郎」
ベルべる☆「ぐうううん!」
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師匠 メロンパン オートバイ 高性能ばあちゃん ドS 尊厳破壊
瓜生龍臣:弟子。