概要
『ペンディングトレイン-8時23分、明日君と』は、2023年4月~6月にTBS系列の金曜ドラマ枠で放送されるドラマ。
偶然同じ電車に乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、未来へのタイムスリップに巻き込まれ、電波が通じない上、水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描くヒューマンエンタテインメント。
電車通勤をしているプロデューサー宮崎真佐子が「周りを見た時にみんながスマホを触っている。もしこのままこの人たちが違うところに行っちゃったら果たしてどうなるのか」とふと考え、「そもそも電車ってほかの乗客と赤の他人なのに距離感が凄く近い。ほかになかなかないこと」と特異な空間であると捉えドラマ化の着想を得て、電車にサバイバルの要素を掛け合わせ本作が企画された。
脚本は、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』や同局のドラマ『中学聖日記』、『着飾る恋には理由があって』を手がけた金子ありさ。主演は、山田裕貴。主題歌は、Official髭男dismの「TATTO」。
登場人物
- 萱島直哉(演:山田裕貴)
メディアでも活躍するカリスマ美容師。仕事柄、コミュニケーション能力は高いが、どこか捉えどころがなく、何を考えているか分からない危険な色気を感じる一面を持つ。それはこれまでに経験した複雑な過去が関係している。どこか心を閉ざし、表面上の明るさと饒舌さで日々をやり過ごしていた。
- 白浜優斗(演:赤楚衛二)
正義感あふれる消防士。心根が真っ直ぐな熱血漢で男気があり、いざという時は身を挺して他者を助け、極限の状況下でもリーダー格として動揺する乗客たちをまとめ、ひとりでも多くの命を助けようと奔走する。そこには過去のある出来事への後悔が関係している。先の見えない中でも希望を忘れず皆を引っ張っていく優斗は、常にマイペースに状況を静観している直哉とは対照的で、事あるごとに意見が対立してしまう。
- 畑野紗枝(演:上白石萌歌)
高校の体育教師。教師としての経験が浅く、気合と元気が空回りしてしまうこともある。そのため、いつも他人からの見られ方を気にして、笑顔を取り繕ってしまう心根の優しい女性。
- 加藤祥大(演:井之脇海)
日本随一の有名大学の大学院農学部・生命科学科で研究する大学院生。一見、温和で穏やかに見えるが、実は気難しくて友達が少なく、ひとりの時間を好む人物。
- 渡部玲奈(演:古川琴音)
ネイリスト。自分が欲しい物を手に入れるためには手段を選ばず、他者を犠牲にすることもある徹底的な個人主義で自己中心的な人物。極限の状況下でも自分本位なわがままな振る舞いで和を乱してしまう。
ゲームやイラスト、漫画などのポップカルチャーを学ぶ専門学校に通う明るく口達者な関西人。極限の状況下でもどこか陽気で能天気で好きなラノベやコミックの設定を次々と披露し、さまざまな仮説を立てては皆を混乱させる困った一面がある。そのポジティブな明るさで皆の心を和ませる乗客イチの愛されキャラ。
- 江口和真(演:日向亘)
名門高校に通う医者志望の受験生。いつも冷静で、時に大人顔負けの正論で、皆をぶった斬る一面を持っている。幼い頃から、名医である父をとりまく人間関係を見てきたため両親や教師など大人に対して強い不信感を持っている。
- 佐藤小春(演:片岡凛)
和真の恋人であり幼なじみ。同じ名門校に通う成績優秀な和真を尊敬している。女子高生らしい振舞いをする一方、妙に大人びた一面もある。
- 田中弥一(演:杉本哲太)
総合警備会社・社員。ただただ毎日をやり過ごし、死んだように生きている冴えないサラリーマン。家族から相手にされず、職場では部下にも馬鹿にされ孤独でやるせない日々を送っていた。乗客の中では年長者。
- 寺崎佳代子(演:松雪泰子)
人材紹介会社を経営するキャリアウーマンであり一人娘を一人で育てるシングルマザー。会社の経営はまだまだ楽ではないが、娘が通う私立名門校のママ友やかつての同級生たちには虚勢を張り、SNSでは「リア充」ぶりをアピール。一見、絵に描いたような幸せを取り繕っている。