本記事はゲーム『ブルーアーカイブ』のイベント「白亜の予告状~虚飾の館と美学の在り処~」に関するネタバレが含まれていますので、ご注意下さい。
「ある者は、私を盗人と蔑み──そしてまた、ある者は私を咎人と罵る。」
「人は生まれながらにして名を持つわけではありません。呼び名とは、他者から与えられるもの。」
「故に、私は──その名を受け入れました。」
「そう、我が名は──『慈愛の怪盗』。」
プロフィール
学園 | 不明 |
---|---|
部活 | 不明 |
学年 | 不明 |
年齢 | 不明 |
誕生日 | 不明 |
身長 | 不明 |
趣味 | 不明 |
デザイン | |
イラスト |
人物
イベント「白亜の予告状~虚飾の館と美学の在り処~」にて初登場した、同イベントの重要人物「慈愛の怪盗」の本名。
メインストーリーのプロローグ時に連邦矯正局を脱走した「七囚人」の一人で、数々の窃盗事件を起こしている。ターゲットはいずれも美術品であったり盗みを行う前に予告状を送ったりすることから「怪盗」と呼ばれており、本人もそれを受け入れ自ら「慈愛の怪盗」を名乗っている。
なお、同じ七囚人の「災厄の狐」ワカモと異なり、本名自体は周囲には知られておらず、「慈愛の怪盗」の二つ名のみが知られている状態となっている模様。
怪盗キッドよろしく純白のスーツとマントを身に纏っており、目元にはドミノマスクを身に着けている。
自身の持つ「美学」を要として行動しており、好戦的な生徒が多いキヴォトス内では珍しく無駄な争いは好まない。
本人の戦闘能力もそこまで高いわけではない(といってもC&Cのトキとやり合える実力はある)ため、ワカモと比べるとその脅威度や被害規模は小さめ。
しかし煙幕や停電、トラップといった搦め手を駆使する上にダメージを受けて倒れてもすぐさま回復し次の行動に移るタフネスを有しているため捕らえるのは至難の業。
また、予告状も内容を非常に難解な暗号にしており、何をいつ盗みに来るのかという情報を得ることが難しくいつ警戒を強めればいいのかが分かり辛いため、それも彼女の捕らえにくさに繋がっている。
ターゲットとする美術品はどれも違法に取引された盗品ばかりであり、本人も怪盗を行う理由として「美術品が個人の元にだけ存在するのは気に入らない」と言っているため一見すると義賊のようにも思える。しかし盗んだ美術品は「真に価値を理解できる者が現れるまで自分が管理する」と結局自身の元に置いているため、現状は義賊と呼ぶには少々怪しい。
一見すると矛盾してるようにしか見えないが、これは「美術品は人の目に触れてこそ価値がある」と考えている一方で「今の世の中は美術品の持つ価値を真に理解しようとしない」とも思っているため。
ただし盗んだ美術品をキヴォトスの警察機関であるヴァルキューレ警察学校に渡すことなくそのまま持っていくことに関して「自分達を脱走させるようなところには任せられない」とも語っており、事実現ヴァルキューレは質が低下している事は否めないため、前述の彼女の意見も含めその選択が間違っているとも言い難い。
決してやり方は誉められたものではないが、彼女が美術品に向ける「慈愛」は間違いなく本物であり少なくとも私利私欲で怪盗行為に及んでないことは確か。
そんな怪盗らしく飄々として掴み所のない彼女だが、自分の行いが世間にとってはただの害悪でしかないことを理解しており、更に数々の批判や罵倒を受けてきたためか自分の行動理念を理解してもらうことを諦めている節がある。たとえ他人から後ろ指を刺されようとも自身の「美学」に背くことなく活動を続けるその姿は、強かさと同時にどこか物悲しさも感じさせる。
そのためか誰かに自分の在り方を認めてもらうことには慣れていないらしく、「白亜の予告状」では最終的に先生指揮下のゲーム開発部とトキに敗れた際に、先生が自分のことを悪と断じないどころか理解しようと歩み寄ってきた事に対しては思わず素っ頓狂な声を上げるほどに動揺していた。
「例えどんな生徒であろうとも見守り、手を差し伸べて導く」とする先生に対し、「こんな私でも……まだ、先生の生徒で居られますか?」と問いかけるが、それに対する先生の「……うん、もちろん。みんな大切な生徒だよ」という回答を聞き、誰も知らない「清澄アキラ」という自分の本当の名前を先生にだけ教えて撤退した。
…と、ここで終わればよかったのだが、撤退後に彼女は見事に暴走した。
事件が無事解決し、物語が終わるかと思いきや最後にビルの屋上に佇むアキラが映し出される。
そこには偶然録音に成功したであろう「……うん、もちろん。みんな大切な生徒だよ」という先生の声を繰り返し聞きながら恍惚とした表情を浮かべる彼女の姿が。
諸々の発言から推察するにアキラは物事の上辺だけしか見ずに評価を下す者達を唾棄している節があるため、自分のことを悪い怪盗と決めつけずに歩み寄ってきた先生に対して好印象を抱くのは至極当然ではあるのだが、まさかの斜め上の方向に突き抜けていったその姿にプレイヤー達は衝撃を受けることとなった。
しかもどうやらこのことがきっかけでワカモと同じ感情に目覚めたようであり……。