概要
臍及びその周りの窪みにたまる汚れの通称である。その正体は「垢や皮脂、埃、ボディソープの石鹸かすや服の繊維など様々な物の化合物」であるが、最終的には黒または白い塊として現れることが多い為か日本ではゴマというやんわりとした表現の名称が名付けられたのであろう。
また、このゴマが長い期間放置されて大きくなった物は「臍石」と呼ばれるようになり、この段階になると摘出は困難となり場合によっては除去に手術が必要となってしまうこともある。
ゴマのたまりやすさは人の体質や臍の形によって違い、中でも縦長にピッタリと閉じている臍(縦へそ)や皮下脂肪が多く奥の深い臍はゴマがたまりやすく、掃除もしにくい。
その為か日本や韓国などのアジア圏では綺麗とされ「美へそ」と称されるこれらの形も、欧米などでは「不潔」とされ逆に形が丸く浅くて底の見えている臍(浅へそなど)が美しいとされる場合もある。
実際、おへその記事にもある通りへその中には2368種類の細菌が存在すると言われ、ゴマに生息している菌の数は約120万個とトイレの水に存在する細菌数約290個のと比べると4100倍もの差があるほどカオスな空間になっている。これが更に長く大きく深くなればどうなるかは想像に容易いであろう。幸い、トイレの水と違いへそのゴマの菌はほとんどが無害であるが、実際に他人のへそのゴマを食べてお腹を壊してしまった人もいるので、「ゴマ」だからと言ってあまり口に含むようなことはせず、臍窩内は定期的にお手入れをしたい所である(中には特殊な行為を経てパートナーのゴマを食べたい!という物好きもいるようだが…)。
でべその場合では一見、これらのゴマや汚れは溜まらなそうに見えるが、この場合でも中に縁やシワがあるタイプや縁だけが飛び出しているタイプ等はやはり隙間に汚れがたまってしまう為、注意するに越したことはないだろう。実際、妊娠中にへそが飛び出してきたことを利用してまとめて掃除をする妊婦さんもいる。
お手入れについて
小さい頃に「へそのゴマを取るとお腹が痛くなる」と注意された人も多いだろう。実際、臍の裏側には皮下組織や腹直筋がない為腹膜への刺激が直接伝わってしまい、それが原因で腹痛を起こしてしまう他、皮膚が弱くなっているので擦れたりで傷を付けてしまったり、場合によっては雑菌が入り込むなどの理由で臍炎などの感染症に罹ってしまう恐れがあるのだ。
だからといって放置するのは不衛生であり、上記の臍石の発生やこれまた感染症のリスクにもなる為、定期的な掃除が必要になるだろう。清潔にする際は入浴後に綿棒をベビーオイルで濡らして優しく拭き取るのが良い(詳しくはへそ掃除も参照)。
余談
英語ではnavelfluffやbellybuttonlintと呼ばれており、このfluffやlintは「糸くず」や「綿ぼこり」等と言った意味を持つ。
関連タグ
へそのごま(表記揺れ)