概要
昭和の怪獣ブームのさいに、大手から版権を買えない零細メーカーが勝手に設定してグッズを販売していた怪獣たちのこと。
狭義には、有名な怪獣のパーツを組み合わたり、恐竜図鑑や海外のSF小説からイラストを拝借したりした上でオリジナルデザインとしてグッズ展開されたものを指す。
このパターンでは、ブロマイドやトランプといったイラストが描かれた紙媒体を商品形態とすることが多い。
より広義には、昭和期のメーカーオリジナル怪獣全般を指す。
イラストのみに止まらず、マルサン商店による「マルサンのウルトラ怪獣シリーズ」といったソフビ人形や、日東科学教材による「日東のウルトラ怪獣シリーズ」のようなプラモデルなど、立体物も多かった。
(なお、双方ともにウルトラシリーズとは無関係であり、互いの企画にも繋がりはない)
このパターンでは完全なオリジナルデザインも多い反面、恐竜などのプラモデルを箱を変えただけで怪獣と言い張って売る、版権がなくなったウルトラ怪獣のプラモデルを名前だけ変えてオリジナル怪獣だと豪語する、というようなケースもあった。
上述のまっとうな製品よりも悪質なケースとしては、有名怪獣によく似たデザインの怪獣をオリジナル製品と銘打って販売するという、汚さの中にも愛嬌があるものから、名称さえもそのままで販売したり、人形などの複製品・模造品やそれを元に(追求をかわす目的で)微妙に手を加えた(ツノや模様)ものを流通させるという、現代の商業倫理からは信じられない行為も横行していた。
妙にコアなファンがいることもあって、後年になって改めてグッズ化されたり、マイナーな特撮作品に出演したりするケースもある。
水素獣エッチなどはその典型例だろう。
余談
- 尚、稀にパチモン怪獣にもかかわらず現存数が少ないために本物より高値がつく偽物もあるとのこと。
関連タグ
地底怪獣ガマロン:厳密にはパチモンではないが似た立ち位置