地底怪獣ガマロン
がまろん
日東から発売されたプラモデルキット。箱絵は小松崎茂が迫力ある筆致で描いている。いわゆるマイナー怪獣の一体であるがそこそこの知名度を持つ。
ゼンマイによる歩行が可能だが重心が高く、歩行中の段差や衝撃には脆弱。
初出は1966年頃の少年キング誌上での連載企画『死闘 ガマゴン対ガニリ』に登場する「怪獣ガマゴン」が経緯不明ながら同社からプラモデルとして発売されたものと言われている。
名前からイメージされる通り、ガマに似た姿だが背びれがあり2足歩行を行うなど明確に蛙とは異なる特徴もあわせ持つ。こう見えて地底怪獣。
- 身長:50メートル
- 体重:120トン
地底を時速50kmで進み、水中を100ノットで進む身体能力を持ちジャンプ力は600m。背びれからレーザー光線を出せる。ウラニウム、コバルト金銀を好物にする食性がある。
販売の際に「日東のウルトラ怪獣シリーズ新発売!」と印刷されたイラストカードが封入される、あるいは同社のガメラ怪獣やガッパなどのビッグネーム怪獣達と並べて掲載されていたことから、パチモン怪獣として扱われがちだが、概要に記載の通りの歴としたオリジナル怪獣なのである。
迫力あるパッケージイラストと怪獣らしい完成度の高いフォルムと相まって、当時を知る世代からは人気が高い。2000年代初頭にはアマプロによってソフビ人形の製造販売やショートフィルムが撮影されるなど、「マイナー怪獣」の中では知名度は高い。
ガメラやガッパのプラモデルの箱に掲載されているのを見た方も多いと思われる。
海底怪獣ワニゴン
ガマロンと並んで有名な同社の四足歩行の怪獣。バルゴンを思わせる姿をしているが一切関係は無い。カリブ海出身で身長250m、体重50トン、石油やガスを食料とし前足から3000度の高熱を出せる。海底怪獣の名の通り水中を300ノットの速さで泳げる。
キット自体は寸詰まりの胴体に大きめのワニの頭が付いたような形で、手足も短く現代の視点ではガマロンの完成度には及ばないように思える。
迫力あるイラストとは裏腹に可愛らしい仕上がり。
ゴム動力のスクリューを組み込めるように改修し、水上航行機能を付与した「水中ワニゴン」がごく短期間発売された。こちらはかなりの希少品となっており某オークションサイトでは40万円以上で落札されたことも。水中モーターの取り付けにも対応するなど細やかな心配りが垣間見える。
ゴーゴン
同社から何度か名前を変えて発売された恐竜なのか怪獣なのか不確かな存在。かつては「恐竜ゴーゴン」として発売されたが1983年の再販時には「原子怪獣ゴーゴン」を襲名し、パッケージイラストも怪獣らしい迫力あるものに変えられた。イラストを手掛けたのは上田信。イラストでは青白い怪光線を吐いている。
キット自体は旧来の恐竜の想像図に基づいた不気味さと迫力が同居した怪獣の名に恥じない風格があるが、特徴的な背びれからエダフォサウルスと判別できる。
○『プリンセスコネクト!Re:Dive 』作中にワニゴンというモンスターが登場するがあまり似てはいない。
○『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 』(著:昼熊電撃コミックスNEXT)にはカエル型モンスターのボス格として大きな牙の生えたカエル型モンスターという、ガマロン似な姿のモンスターが登場する。
日東科学:製造元。