「貴様には我が果て無き強欲の餌食となってもらう!!」
千遠寺窮奇が登場する異空郷についてはこちらからどうぞ。
概要
種族 | 窮奇 |
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登場作品 | 東西剛猛奇聞 |
二つ名 | 不動の剛猛同盟長・濁穢極めし絶対覇王 |
能力 | 何でも喰い歪める程度の能力 |
主な活動場所 | 畜鬼界近辺,前古血の池地獄など |
危険度 | 極高 |
人間友好度 | 低 |
身長 | 163cm |
嘘テーマ曲 | 業深き獣のカニバル・剛猛な覇王の脈々たる食卓 〜 Dirt becomes flesh and blood. |
※ただし危険度や人類友好度等の評価などは作中登場人物の景里清良によるもの。
剛猛同盟という組織の盟主である悪神。所在不明の屋敷に居を構えている。
オオワシ霊はこの剛猛同盟の所属であり、人間(霊)の事は彼らにとって「餌」でしか無い。
組織の盟主歴は長く、水霊蛟や宇宙馬驪南が活動し始める数百年昔に四凶で派閥争いをしており、昔は今よりも獰猛で荒れた性格だったらしい。現在は四凶が纏まって剛猛同盟となっている。
『東西幻獣鬼』で他の組と結託することを最初に了承したのは窮奇であるが、それは他二つの組織と動物霊達が須弥輪万佳奈打倒のため動き騒ぎ回っている内に旧地獄の奥深くに眠っていた石油の海を組織のために全て独り占めし、集めた石油を使って畜鬼界のみならず地上の欲を全て自らの物にしようと目論んでいたためである。またその後、窮奇は日奈多に提案された前古血の池地獄の管理に利益を見出したためか約束に従いきちんと管理を行なっているもよう。しかし最近になって前古血の池地獄に足を踏み入れる者が増加したことを不審に思い、その原因を調べる為に地底の各地を巡る事となるのはまた別の話…。
実は名前である「窮奇」というのは本名ではなくあくまで彼女の種族名であり、それが愛称としてそのまま定着してしまい、当の本人も自分の名前など興味もなく訂正するのも面倒なためにそう呼ばれたままでいるという。
剛猛同盟
そもそも剛猛同盟という組織の発端は四凶が終わらない派閥争いに嫌気が差し、終止符を打つために仕方なく手を組んだことから生まれた組織である。群れることを嫌う窮奇が組織の長を務めているのもそこに「利益」を見出した為であり、組織に属してはいるものの組織自体に執着することはない。そのため部下に頓着することもなく、自分の好き勝手にしている。部下達もこれに感化されてか勝手に行動する者が多く、組織としての団結力には欠ける。だが、組長が余りにも頼もし過ぎるが故に誰もそこを問題視する者はいない。
敵と対峙した際には先ずそれぞれが徳をするような交渉を始め、それが駄目なら仲間に引き入れる事を検討し、それが叶わないのならば表面上であれど協力関係を結ぼうとし、それも効果がないと分かれば脅し、それも通用しないと判断した場合は早々に撤退するために周りの組織からは下に見られ舐められている。当人にすると昔の四凶内での派閥争いから学び無駄な争いを嫌う傾向(無論他者が無駄に争っているのを見るのは好きだが)にあり、全面戦争は本当の最終手段としている様子。また、組織内のスローガンは「虎視眈々」であり、争いを出来るだけ避け漁夫の利を狙うことをモットーとしている。しかし争いを避けているというのは少々誤りがあり、自分が戦うよりも人を惑わし争いを起こさせ、それを眺めることの方が本人からしたら楽しいという理由からである。
実力主義である畜鬼界では異質な存在であるため他の組織からはうんざりされ、万佳奈から剛猛同盟は「実力は他の組織より劣る」と指摘されている。しかし、それは敢えて実力をひた隠しにしているだけであり、実際は他の組織と並ぶに十二分な実力を兼ね備えている。そういった実力を有しているが慢心はせず、特に他の組織に対して自分より下などの優劣などもつけていない。「相手の組織からも学べる点は学び、それらを吸収し己のモノとする」が剛猛同盟の特徴といえる。
種族
中華の凶象「四凶」の一角。
種族である窮奇とは、有翼の虎(又は牛)に似た姿の中国神話の怪物である。
一般的に窮奇の形状は虎に似ており翼を有すると言われ、毛はハリネズミのように鋭いという。
また人を食べる人喰いであり、死体は好まないとし、よく人心を惑わし好んで戦争を引き起こしたともされる。人間の話す言葉を理解でき、人の喧嘩を聞きつけると飛んでいき、正しい方を食べ、忠誠心があり信義のある人がいると聞くと飛んでいき鼻を噛みちぎるのだが、凶悪な悪人には自分が噛み殺した動物を送るといわれている。窮奇は他の凶獣と比べ人語を理解することができるという点から幾分知能が高いとされ、「極めて悪徳であるがそれ故に欺き賢人として盛徳した」とも評されている。
また、「窮奇」という名前は「貧しく奇妙」という意味であり、才もなくいつも誠実な人間をそしっていたためにそう呼ばれたという。
三皇五帝の一人である少皞氏の子息であり、高貴な血統であったものの人々からは「非才の落ちこぼれ」と言われていた。その後、度重なる悪行が災いし、三皇五帝の一人である舜帝によって他の四凶ともども西方の果てまで流刑に処された。一方でその凶悪さゆえ「毒を以て毒を制す」として、さらなる外界から来る脅威への対抗勢力としても機能している。
また、善人に害をなすという伝承がある反面、宮廷で行われる大儺の行事に登場する十二獣(災厄などを食べてくれる12匹の獣)の中に窮奇という名の獣がおり、悪を喰い亡ぼす存在として語られていたり、かたや風神、鎌鼬などとも同一視されていたりする。
容姿
金髪にこげ茶のメッシュで瞳の色は金色。首元にリボンをつけており、中華服に似た白と赤を基調とした服を着ている。白い虎模様の前掛けを腰から下げている。首元からスカートと同じ長さまでのファーを垂らしており、黒いハイソックスに暗めの赤い靴。虎の耳と尻尾を持ち、背中には大きな白い翼をもっている。
また、クランベリー・ディザイアとの戦いの際に能力を使い過ぎた彼女は、その弊害によって体が数十メートルほどに膨大し、瞳は赤く翼と肌は真っ黒となり、性格も普段からは考えられないほど理性のない狂暴な姿へと変わり果てていた。
性格
とんでもないひねくれ者で毒舌家。陰険かつ意地悪な性格で他人の不幸が大好物である。ぶっきらぼうで信頼は行う意味がないと考えているために容易く約束を破り、忠義は利益が無いとして捨てるなど、何でも損得勘定で物事を見ている。情に起因した物事などを嫌うために群れることを嫌う一匹狼気質。勝ち負けに執着することはないが「利益」という点に関しては譲らず、戦いに負けてもちゃっかり何かしらの成果は得ようとする貪欲な面も。美辞麗句が得意であり、飾る事を尊んでいるためにとにかくうわべを飾り立てて物事を話す。マイペースかつ傍若無人なためにあまり周囲の気持ちを鑑みることはなく、無茶振りや我が儘をよく言う。その性格ゆえ面倒くさがられ辟易されているが、他者の評価なども当人は全く気にしていないよう。
いい加減な性格と思われがちだが、数々の修羅場を経験しているために急な状況の変化にも冷静かつ柔軟に対応できる肝の据わりようと、過去の経験などとにかく利用できるものは何でも利用するためかなり強かで小賢しい。海千山千な世渡り上手とも言える。誠実な性格の者を好まず悪人を可愛がるため、オオワシ霊達のことはそれなりに面倒を見ている。また、他の組織は敵ながらに其々の姿勢を称賛しているなど、本人的には一筋縄ではいかない張り合いのある相手の方が好ましいらしい。
能力
何でも喰い歪める程度の能力
生きとし生けるものから法則、概念などを根底から捻じ曲げることのできる能力。相手の攻撃すらもその攻撃を喰らい吸収し、その攻撃が存在したという事実を歪ませ無効化することから正攻法では倒し得ない。しかしながら能力を使う際、歪ませる対象の核のような部分に直に触れなければいけないらしく、その際にそのものの持つ性質に窮奇自身が影響され易いという弱点を持つ(怒りの感情がのったモノを歪ませれば窮奇自身が怒りっぽい性格になるなど)。そのため無闇に能力を使うことはない。
昔、あまりにも見境なく能力を使った弊害で暴走してしまったことがあり、その姿を知る者は彼女を「覇王」と称し畏怖したという。そしてクランベリーと戦うこととなり、その姿にまたなろうとは本人も思っていなかっただろう。
また、彼女自身は罪業の塊そのものであり、罪や罪を犯そうとする負のエネルギーが存在する限り再生するため滅する事は実質不可能だという。
芭蕉扇
本人曰く饕餮から貰った扇子。これを使い広莫風を吹き起こすことができる。因みに普通の扇子としても活用できるそう。
チャームカード
名称 | 登場作品 |
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喰符「剛猛なエピキュールモンスター」 | 東西剛猛奇聞 |
貪婪「大喰らいなロータスイーター」 | 東西剛猛奇聞 |
暴食「腹の膨れぬ怪物の哀れな晩餐」 | 東西剛猛奇聞 |
採血「裏切り者の脈動」 | 東西剛猛奇聞 |
銀貨「背信するユダの血液」 | 東西剛猛奇聞 |
「剛猛な神獣キュウキの底無し胃袋」 | 東西剛猛奇聞 |
「覇王キュウキの聖餐」 | 東西剛猛奇聞 |
※「覇王キュウキの聖餐」の''聖餐''の部分は「エウカリスト」と当て字されている。
関連人物
敵対する組織の組長。敵ながらに窮奇が認める人物の一人。窮奇の性格からして争いを自分から持ちかけるようなことはしないが、同じく敵対する組織の組長である宇宙馬驪南と蛟が争っている様子を眺めているのが楽しいのかよく二人が衝突するように嗾けて反応を楽しんでいたりする。また、彼女を呼ぶ際には「水霊」と呼ぶ。
敵対する組織の組長。敵ながらに窮奇が認める人物の一人。窮奇の性格からして争いを自分から持ちかけるようなことはしないが、同じく敵対する組織の組長である水霊蛟と驪南が争っている様子を眺めているのが楽しいのかよく二人が衝突するように嗾けて反応を楽しんでいたりする。また、彼女を呼ぶ際には「宇宙馬」と呼ぶ。
剛猛奇聞の異変の際に出会し、自身の目論見を阻まれた謂わば難敵。
しかし、ベリーの歪んだ感情とその強さを戦いの中で感じ取った窮奇はベリーを気に入ったようで、剛猛奇聞ではベリーに仲間になるよう交渉したりもしていた(もちろん断られたが)。異変後は良きライバル兼友人のような関係に落ち着いたようで、最近ではベリーと窮奇、それと日奈多(ベリーは日奈多を苦手としており不本意ではあるが)で集まることも少なくないそう。
剛猛奇聞では地上に石油を流出させた真犯人であり、それによって窮奇を地上の共通の敵と認識させクランベリーに接触、窮奇を滅するよう仕向けた。異変後は共に前古血の池地獄の管理人となり、一連の騒動は日奈多が石油を管理するために起こしたものだったという。その意向を汲み取った窮奇前古血の池地獄の管理人になることに利益を見出し、以降は良きビジネスパートナーの関係に落ち着いている。
剛猛同盟内の関わり
同じ四凶である、童雲寺琴衣・將黎檮杌・道崔饕餮との関係性はあまり明瞭にされていない。また他の四凶とは意見が割れること、まず作戦を真剣に考える者が少ないためか四凶内の纏まりはなく、其々が自由な行動をとっている。四人は四つの悪徳を表しており、渾沌は「怠惰」窮奇は「不正、背信」檮杌は「頑迷で粗暴」饕餮は「貪食、貪欲」であり、それがそれぞれの性格でもある。
- オオワシ霊
逸れ者が多く集まっている組織であるためかオオワシ霊達も結構どうしようもない性格の奴らばかりである。そういった性格の者が多いためか、オオワシ霊達からしたら窮奇は憧れの的であり、自分達もああなりたいと思っている。他の組織の動物霊よりも多少こちらの話を聞き、融通も利きはするがオオカミ霊やカワウソ霊などと比べると可愛げのある性格とは言えない、かなり憎たらしい性格である。その性格は他の組織から「陰険・陰湿・不良」などと言われているが本人達からしたら褒め言葉だという。窮奇にはよく無茶振りを言われ振り回されているものの、オオワシ霊達も窮奇の無茶振りには案外慣れている様子。オオワシ霊達からは「姉御」や「お嬢」と呼ばれており、窮奇は「お前達」や名指しで呼んでいる。
剛猛同盟を設立した当初は、琴衣が盟主に任命されたが、琴衣本人が「面倒くさい」という理由で窮奇に盟主役を譲り渡したそう。組織のボスを務められるほどの頭脳を持った琴衣のことを窮奇なりに評価はしているという。琴衣の性格も相まって、何かと周りの面倒を見たりしている。
檮杌とは同じ虎同士よく会話をするらしいが、檮杌の闘争心や無鉄砲なところは組織の掲げるスローガンとはまるで真逆であるため檮杌の扱いには頭を悩まされており、二人の間では言い争いや喧嘩が絶えないらしい。喧嘩するほど仲がいい。
饕餮には手を焼いているが、知恵やアドバイスなどをよくもらっている。饕餮の悪知恵のレパートリーには感銘を受けている様子。物資などを略奪する係であり、よく物資を取引していたり、ご飯を食べに行く仲であったりと何気に一番気が合い仲良しだという。
関連タグ
饕餮尤魔・・・元のポジションとなった『東方Project』のキャラクター。