「''Till death do us part''。ふふ、赤い糸は存在していたのね?」
クランベリー・ディザイア(Cranberry Desire)が登場する異空郷についてはこちらからどうぞ。
概要
種族 | ダンピール |
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登場作品 | 滄溟郷(Exボス)・文奇譚(LV Ex)・異空書記・異想DP(悪夢日曜)・智怪妖伝 |
剛猛奇聞(自機) | |
二つ名 | オスカーワイルドの悪魔(滄、書)・盲目の恋煩い(文)・滄溟館の箱入り娘(智) |
混濁する血液の悪魔(剛) | |
能力 | 主に鍵を扱う程度の能力 |
主な活動場所 | 滄溟館 |
危険度 | 極高 |
人間友好度 | 極低 |
身長 | 130cm |
嘘テーマ曲 | 慟哭ロマンチスト |
※ただし危険度や人類友好度等の評価などは作中登場人物の景里清良によるもの。
滄溟館の主ブライト・ディザイアの妹。妹と言われているが、種族は人間と吸血鬼の混血であるダンピールであり「魔法少女」。妖怪だけに長命で、少なくとも495年以上生きている(妖怪としては若輩らしいが)。
ダンピールという種族は唯一、不死である吸血鬼を殺せる能力を持っているため、それをよしと思わなかったブライトによって地下に幽閉された。しかし、どちらかというとベリー自身の意思で地下に止まっていたらしく、出ようと思えばいつでも出れていた様子。そのため食事も与えられたものしか食べたことが無い。生身の人間自体も、本でしか見たことがなかったらしい。そんな彼女だが『滄溟郷』の「滄溟濃霧異変」後は枇文による説得や夕星などに接触したことで外界に興味を持ち、自分に自信を持った様子。
容姿
銀髪のショートヘアで、アホ毛がついておりハートの形に曲がっている。水色を基調とした服を着ており、赤いハート型の錠前を首から下げている。左側には肩にかかる程度の三つ編みに青いリボンを付けていて、背中にはヘンテコな形の羽が生えている。羽にはクリスタルがくっついており、上から青→紫→ピンクとなっている。腰には紺色のリボンが巻かれている。瞳の色は真紅色。
性格
普段は大人しく静かで、高貴な印象を受ける。姉と違い理性的な考えがあまりできず、大体は感情で物事を行う。情緒が不安定であり、元が結構狂っているのであまり近寄りたくないタイプでもある。「無邪気さの中に隠れた狂気」という言葉がバッチリ当てはまる存在と言えよう。怒らせると何が起こるのか分からないので怒らせないよう振る舞うのが最適である。ベリー自体は一様人間の味方(ダンピールは唯一吸血鬼を殺すことのできる存在であるため)であるようだが、考え方が吸血鬼寄りな為人間からも吸血鬼からも忌み嫌われてきた様子。考えが吸血鬼寄りでも、人間としての人格も多少なりともあるため、罪悪感が全くないわけでも無い。本人はどちらにもなれない中途半端な自分を嫌っており、閉じ籠りがちな性格になってしまっていた。根本は子供らしい無邪気な性格ではあるものの『滄溟郷』などシリーズを一貫して、知性の溢れるお淑やかな口調で話しており実際、閉じ籠もっていた期間にヴェルリー・ヴィレッジから本を借り、数百年間様々な本を読んでいたため、博識で頭脳明晰である。しかし感情的になりやすい性格のため、冷静さを欠くと頭で考えずパワーで行使しようとすることも。二つ名の一つである「盲目の恋煩い」が表す通り、彼女は自身が恋を煩っていることすら盲目である。長年愛されることがなかった故に、彼女の愛情は狂ってしまっているのだ。
能力
主に鍵を扱う程度の能力
能力で開けたい扉に対応した鍵を作り出すことができ、実質どんな扉も開けられる。そして、扉がないところや普通だったら扉をつけることができないところ(空中など)にも、扉を設置することができ、その扉を開けた先も指定出来る。簡単にいえばどこでもドアである。扉を設置する数にこれといった決まりや上限はないらしく、本人がその気になれば到る所に扉を設置することができる。他にも、心の扉を開くこともでき、相手の心を開く時には相手の心臓があるあたりにベリーがつけている様なハートの錠前が浮かび、そこにベリーが鍵を差し込めば相手の心を自由にコントロールすることができる。他にも、相手の動きを止めることもできる(ベリーはLockすると言う)。相手の動きを止めるためには心の扉同様、相手の錠前に鍵を差し込まなければならない。錠前から鍵を抜けば鍵が消滅し、能力の効果が消えるらしい。
魔力・身体的能力
ダンピールという種族は、吸血鬼の弱点は持ち合わせないのだが、同時に吸血鬼の持つ潜在的な能力も失われている。しかし、ダンピールには不死である吸血鬼を殺す力、吸血鬼を探知する能力を生まれながらに備えている。魔力に関しては吸血鬼レベルとまではいかないものの、幽閉されている期間にヴェルリーから借りていた魔導書などを読み漁り、地下で魔法の練習などをしていたために人並み以上の魔法力を持ち合わせている。本を貸していたヴェルリーからも「魔法を使う素質がある」と評価されるなど、その評価は高い。主に使う魔法は本人曰く「破壊魔法」であるのだが、それを説明された夕星は「そんな魔法聞いたことも見たこともないぞ」と口にしている。ベリーによると魔法で外側からも内側からも相手を分解し、バラバラにしてしまう魔法と言っている。しかし、この破壊魔法は言わば''ベリーの特権''とブライトは言い、一種の能力に近いものと表していた。
愛鍵「フィーンド・アフェクション」
この能力を使うことで彼女は自身の分身を4人生み出すことができる(本物のベリーを含めて5人)。耐久性はそこそこあるのだが、何発も攻撃を受けてしまうと直ぐに消えてしまう。
武器
吸血「魔剣ダーインスレイヴ」
鞘から抜いてしまうと、相手の血を吸うまでは鞘に戻らないとされる剣。既に鞘がないため彼女の剣はずっと血を求めているらしい。
人間関係
・ブライト・ディザイア
ベリーの姉であり、ベリーはブライトのことを「お姉様」と呼んでいる。ただ、時々「あいつ」と呼ぶ姿を見た者がいるとかいないとか。ベリーはダンピールである為、それを危険に感じたブライトによって館の地下に閉じ込められてしまう(ダンピールは唯一、吸血鬼を殺せる能力を持っているためか)。そのことをブライトは異変後に謝りはしたようだが、ベリーが許したのかは不明。妹に嫌われていることに少しやるせなさを感じているらしい。「姉妹の仲を悪くしているのは、ほぼお嬢様(ブライト)のせいだと思いますよ」と雨夜は語っている。ベリーは姉を自身の力で時折殺そうと勝負を仕掛けるが、今のところ勝ったことは無いらしい。ブライトも異変後はちゃんと優しさを持ち接しようとする姿も見られるのだが、大抵はベリーの機嫌を損ね空振りに終わってしまうらしい。ブライトは「吸血鬼」でベリーは「ダンピール」という種族の違いがあるため、実の姉妹なのか?という疑問はあるが真偽は不明。
・十文字雨夜
ベリーが地下に幽閉されていた頃、ブライトの命令でベリーにお菓子(主にケーキ)や紅茶を提供していた(ベリーはダンピールなため、人間などを材料にしたものを出すことはない)。幽閉されていた時、ベリーは全ての存在に否定されていると感じていたこともあってか、雨夜のことも命令で動いているだけだと思っていたらしいが、今では一様信用を置かれている。ダンピールという種族は、成長した際に前述の能力を活かし、吸血鬼ハンターを生業とすることもあるため、本格的にベリーがそれを目指した場合、現役である雨夜が指導するのかもしれない。
・ヴェルリー・ヴィレッジ
ベリーが幽閉されていた期間、暇潰しのために本を貸していた。ベリー自身も読書が好きだったため、ヴェルリーが来るたびに扉越しから本を持ってきて欲しいと頼んでいた。ブライトの友人であるという肩書きが存在するためか、どこか素っ気ない態度で接しているが、心の底ではいつも気にかけてくれていることに感謝している。
・ルナ
ベリーに良く自身が図書館の本を読んで身につけた知識などを教えている。普段は面倒くさがりなのだが、意外と面倒見がよく、雨夜やブライトによくベリーの監視役を頼まれている。
・翠雹華
地下から出て来てからは、ベリーが雹華と共に怠けている雨夜を叱ったりなど、仲のよさそうな場面も見られる。
・東雲枇文
枇文はブライトとベリーを説得し、ベリーを地下から出した本人でもある。ベリーからすれば枇文は自分を救い出してくれたかけがえのない人間であるためか、とても枇文に懐いておりその姿はまさに人間の妹のよう。枇文はベリーに振り回されて少し困った様子を見せているが、案外満更でもない様子である。しかしながら剛猛奇聞では、久しく会っていないうちに何かと変わった枇文に対し「貴方は全てを救う目をしていなきゃいけないの。」と言っており、ベリーは''人々を救う為に全てを破壊する(ベリーの心の壁も破壊してくれた)枇文こそあの時の枇文だ''と言いたいらしい。また、「儚くも精悍でありなさい!東雲枇文!!!」の流れからそんな枇文に対して滅びの美学のようなものを見出しているようにも思える。しかしそれは強ち間違いではなく、枇文の設定には「儚さ」というものが強く浮き出ており、「桜は儚いからこそ美しい」という言葉から着想を得たキャラでもある。その後枇文から満足な返事を貰えると「いつでも待ってるわ。私達の、約束の地で」と言い非常に嬉々とした笑みを浮かべていた。因みに、ベリーのいた地下室には青い蝶(モルフォチョウらしきもの)が数匹おり、ベリー自身も青い蝶が好きと語っている。
・九霄夕星
同じく魔法を使う同士であり、度々お互いに悪態をつきあう。夕星はベリーのことを実力は認めているもののかなり厄介な相手だと危険視されており、まず近寄りたがらないそう。ベリーもベリーで夕星のことをぼんやりとしか覚えておらず、剛猛奇聞で出会った際も「ああ、確かにこんなの居たわねぇ」と言っている。
チャームカード
名称 | 登場作品 |
---|---|
錠符「プラトニックテネシティ」 | 東西滄溟郷 |
吸血「魔剣ダーインスレイヴ」 | 東西滄溟郷 |
愛錠「フィーンドアフェクション」 | 東西滄溟郷 |
溺愛「キュートアグレッション」 | 東西滄溟郷 |
愛符「存在の耐えられない軽さ」 | 東西滄溟郷 |
愛符「アデルの恋の物語」 | 東西滄溟郷 |
鎖鑰「籠鳥恋雲のモルフォ」 | 東西滄溟郷 |
心錠「はつ恋」 | 東西滄溟郷 |
盲目「シェイクスピアと恋の絶対値」 | 東西滄溟郷 |
恋符「グランギニョールゲーム」 | 東西滄溟郷 |
恋符「インスティンクトインパルス」 | 東西文奇譚 |
愛錠「シャーマンラブコール」 | 東西文奇譚 |
恋紅符「ブラッディローズラブコール」(ブライト・ディザイア/合同チャムカ) | 異想ドリームフォトグラフィー |
恋龍符「フゥアリィーラブコール」(神多羅木関/合同チャムカ) | 異想ドリームフォトグラフィー |
恋戦符「オブセッシブラブコール」(阿瞞院曹魏/合同チャムカ) | 異想ドリームフォトグラフィー |
愛錠「ビラヴドソウルバインド」 | 東西剛猛奇聞 |
愛錠「ネクロマンティック」 | 東西剛猛奇聞 |
「最愛の偏執狂」 | 東西剛猛奇聞 |
※「最愛の偏執狂」の''偏執狂''の部分は「パラノイア」と当て字されている。
関連イラスト
関連タグ
フランドール・スカーレット・・・元のポジションとなった東方Projectのキャラクター。
サロメ・・・元ネタとなる新約聖書に登場する人物。