酒蒼煙黙が登場する異空郷についてはこちらからどうぞ。
概要
種族 | 人喰い妖怪 |
---|---|
二つ名 | 浪漫溢れる呑んだくれ(滄) |
能力 | 瞬間移動できる程度の能力 |
住んでいる所 | 人里の民家 |
危険度 | 低 |
人間友好度 | 高 |
身長 | やや低 |
嘘テーマ曲 |
※ただし危険度や人類友好度等の評価などは作中登場人物の景里清良によるもの。
容姿
服も髪も黒色。サラサラなショートヘアー。靴は革靴でそれなりに高級な物。
瞳の色は暗い青。身長は160cmとそこそこ高い。
赤色のリボンを付けており、煙黙のお気に入り。実は御札で尋常じゃない量の妖力と霊力が
込められている。
性格
感情の起伏は激しくなく、落ち着いている。口は悪いが他者にはちゃんと優しく接する。
(一部を除く)饒舌で今までこなしてきた仕事で得たトークスキルで謎の人脈を築いている。
口癖は鼻で笑いながら「で?」一人称は俺であり、男勝りな所がある。
重度のアルコール中毒で、ニコチン中毒。しかし体にこれといった害が見受けられていない。そのため誰に止められても酒と煙草を摂取するのを辞めない。と言うより辞められない。
自分の能力があまり強くないため戦闘は好まない平和主義者の1面も持つ。腐っても人喰い妖怪であるため、年に何回か人を食べる。1度異変解決しに来た主人公組を食べようとした。
能力
- 瞬間移動できる程度の能力
- 3m以内なら360°タイムラグ無く、瞬間移動できる。連続で使用すると普通に酔う。
瞬間移動先に障害物があるならその障害物の真上に移動する。真上に移動するのは3m以内でなくとも
可能。
チャームカード
- 煙符「副流煙のブラックジョーク」
- 煙黙「めのまえが まっくろ になった」
- 酔符 「酔いどれ拡散弾」
- 酔符 「ほろ酔い逃走劇」
- 娯楽「酒と煙草と浪漫砲」
"忘れ形見"
【親友に貴方と酒を交わしたいって言われたんだよ。】
【相棒に貴方に涙は似合わないって言われたんだよ。】
【意中の女に死ぬなって言われたんだよ。】
【……それだけで生きる理由には充分だろうが。】
『始まりと呼ばれるものは、しばしば終末であり、終止符を打つということは、新たな始まり。終着点は、出発点である。
ーーーーーーT・S・エリオット』
概要
種族 | 人喰い妖怪 |
---|---|
二つ名 | 天涯無勝のメアリー・スー |
能力 | 何かと何かを入れ替える程度の能力 |
主な活動場所 | 異空郷 |
危険度 | 高 |
人間友好度 | 高 |
身長 | 171cm |
職業 | 偽悪者 |
嘘テーマ曲 | グランドソナタ第25番憶ハ長調 作品133-1-2 第4章 「Grande Sonate una Soleative(和題 独奏的グランドソナタ)」 |
酒蒼煙黙の封印されし本来の姿。リボンを媒介に、並外れた霊力と桁外れた妖力の二つで無理やりに、強引に能力と背丈とその他etcを封じている。最初の目的はただ煙黙自身に荷が重すぎる能力を緩和させる為の物だったのだが「とある出来事」をきっかけに能力とは別に「とある事の記憶」を封じる為の物と化す。今となっては封じられた筈の記憶は手違いか、はたまた想定通りなのかは分からないが本人のメモリーに戻っているのだがそれはまだ別のお話。彼女の中で、彼女「達」の中で納得が追いついてくれる日が来たら、きっと酒のツマミに話せるようになる。
容姿
いつもの煙黙より背が伸びるし、髪も伸びる。背の方はだいぶ強気に伸びるけど髪の毛は精々伸びてて2、3cmくらい。深い蒼色の目はより一層深みが出て、何処か濁ってるように感じる。それを人は老化と言うかもしれないし、哀愁と言うのかもしれない。ご都合主義が過ぎるが服は背が伸びるのに合わせてサイズが変わる。若干であるが全盛期の酒蒼 煙黙の罵倒に戻る。
能力
何かと何かを入れ替える。それは天と地を、可と不可を、0と1を、火と水を、空想と現実を、あの世とこの世を入れ替えられる。対象が二つあればそれとそれを例外なく入れ替えられる。不可能は無い、入れ替えようと思えばなんでも入れ替えられる。それ即ち凡人が持つには重すぎるという事で。故に彼女はこの能力が自分の存在より嫌いである。才を望む彼女を嘲笑う様に神々は彼女に抜け道を差し出したのだ。それは彼女の望む形での才では無い。言うまでもないが。
設定
リボルバー
封印を解くとリボンが自動的に変化する。銃弾に似た弾幕が打てる。リロードが存在しない。何故かグリップ部分に焦げた跡、ハンマー部分に血がついている。煙黙自身非常にこれを気に入っており、戦う時は基本こっちを主に使い戦っている。元が煙黙の封印であるためか、管理者様と煙黙以外は触る事が出来ず、もし触れたとしても霊力が静電気の様に触れた者に襲う。
十字架のネックレス
白と金を主体にしたネックレス。煙黙は(自分を助けてくれる都合のいい)神なんて信じていないのに何故か胸元のリボンは十字架になる。心の底では旧友の冥福を祈っているからかもしれない。
翼
1対2枚の煙で出来た実体を持たない翼。妖怪、それは妖力を使用して空を跳べる生物。故に翼はその飛行を安定させる為の物。だが彼女の翼はどうだろう、煙でできているということは実体がない。そも彼女の翼は空を飛ぶ為の物ではなく、ただの装飾品に過ぎない。何故そんな無価値な物が彼女に着いているのか本人にも分からないらしい。余談だが本気を出すと3対6枚になるらしい。
封印は解こうと思えば煙黙自身で解けるが、死ぬほど痛く(常人なら失神しても、残機を失ってもおかしくない。)解けてもリボンは自己再生能力があり、能力を4回使うか、15分経つと自動で封印され直す。管理者様が封印した理由は単純に「面倒事」を避けたかったかららしいが今となっては明らかに「面倒事」になっている。能力が使いやすすぎる為か本当に危ない時しか使わないと決めている……が仕事の依頼の9割はこれでこなしている。友人達には「今」の煙黙を見慣れ過ぎている為か、EX状態の煙黙に違和感を覚えるらしい。
散々っぱら封印封印と称してきたがそれは正確ではない。力と能力と記憶に関してはそれで間違いないのだが姿形の容姿の点に置いては違ってくる。何が違うのか、例えるのなら容姿だけはセーブデータのロードに近い。封印前の姿はセーブデータ1。封印後の姿がセーブデータ2。そして今現在の煙黙が今プレイ中のデータ。そして封印を解く、EX化すると今のデータをセーブすること無くセーブデータ1をロードすることになる。そしてEXが解けて元に戻るとセーブデータ2をロードして元に戻る。そんなシステムが故にセーブデータ1でどんなに自分にバフを乗っけても意味が無いし、EXを使う以上彼女はセーブデータ2より背が伸びないし成長も出来ない。
チャームカード
EX前のチャームカード+
酔符「悪酔いセレナーデ」
酔符「泥酔エクスチェンジ」
酔符「銀の弾丸はツマミにならない」
煙符「受動喫煙のメタモルフォーゼ」
煙符「良き日曜日の残り香」
煙符「銀の弾丸で狼煙をあげろ」
娯楽「オフボード・ゼロムーヴ」
その他
彼女はもう死ねない。封印の使用上という話でもだし、理念としてもそう。
彼女の背負う物
在る所に二人の女性が居ました。
彼女達は初めこそどうあれ、さほど時間をかけることなく親睦を深め、友人になっていました。さて、友人になってしまう初めての出会いの時価値のない人喰い妖怪は深紅のリボンを用いた封印をされます。それは名前のない最強の生物のなけなしの優しさ故のものだったのですがそれが、それこそが原初の封印。彼女を縛り付けて戒めて愛して離さない呪いの始まりでした。
彼女は言いました。
「俺は…俺が嫌いだ。 」
彼女は優しく答えました。
「けど私は貴方のこと、好きだよ?」
それだけで一体彼女がどれだけ救われたのか、それをわざわざ書くのは無粋でしょう?
だが世界は残酷で。片方の女性は死んでしまいました。そしてそれを受け入れられる程彼女は大人じゃなくて。友の遺してくれた封印を強引に解いて輪廻転生を書き換えようとしました。因みに封印を解くのは2度目の経験だったので案外簡単に解けてしまいました。
さて、死者蘇生が禁忌であることくらい分かっている筈なのに………例に漏れず彼女は「執行」の対象になってしまいました。ただの妖怪の彼女が勝てる訳が無く…執行者であった管理者様の御顔が悲痛に歪んだ様に見えたのはきっと無価値で無意味な私達の見間違い。
「………誰も、悪くないわ。だから同情してあげましょう……それくらいしか出来ないもの。」
そう言った管理者様の施した封印は一つ。「忘却」。酒蒼 煙黙が初めて酒蒼 煙黙として生きていけるようになったあの日々を忘れさせる呪い。だけど、呪いなんかに彼女達のあの日々が描き消せていい訳が無いんです………だって、
「私の事、忘れないでね?」
「…お前に言われるとは思ってもいなかった。お前こそ俺の事忘れるなよ。」
「馬鹿言わないでよ。煙黙みたいなこい人、忘れらんないよ。」
「俺のセリフだ間抜け。」
それは、それは彼女達が初めてした約束。あの綺麗な月の元でお酒を交わしあって交わした約束。その事実があるだけで充分。魂に刻まれてんだから。
そして約束は果たされる。「ある出来事」を境に。封印が解けて酒蒼 煙黙は全てを取り戻して思い出す。なんて余韻に浸れるのは一瞬で。「あいつ」に似た「こいつ」に酒蒼 煙黙は負ける。だって彼女に勝利は似合わない。そして彼女達には勝利が良く似合う。
「……強くなったな………大きく…なったな…██。」
それは俺ではなくあいつがかけるべき言葉。だがもうあいつはいない。だから代わりに俺が言ってやるのだ。けどあいつの代わりでは無い。あいつの代わりは俺では勤まらない。だから俺として。けれどいつもの無愛想な顔じゃ駄目だ。あいつに似た笑顔で出迎えてやらなきゃあいつに顔向けできやしない。頬が熱いのは気の所為だ。目頭が熱いのも気の所為だ。俺には涙なんか流せる才なんざない。泣いてやれる義理も権利も、こいつの視界に入る事も友を名乗る権利も…不出来な俺にはもう無いんだ。
そんな悦に浸れるのは、約束を果たせるのは一瞬で。敗者は代償を支払わなきゃいけない。それがどんなに苦しくても。今回の代償は……そう、解けてしまった物のやり直し。焼き直し。つまり、そう。思い出した物をまた忘れるということ。気がついたらあいつがくれた深紅のリボンが頭に戻ってきてる……夢も終わりが近い様だ。意識が薄れて消えて行く。
どこかから泣き声と嗚咽が聞こえる。
「……おかしいよね…だって「知らない」妖怪にかけられた言葉だけで………こんなに………こんな感情になるなんて…………どうしたんだろう、私…………」
……悪いなお前ら。突き詰めても、足掻いても俺に約束は守れないらしい……約束通り手を伸ばし、涙を拭って一言、お前に涙は似合わない…そう言えたらどれだけ良かったか。そんな気持ちはまどろみに落ちて薄れて消えて……消えていく。
目が覚めるとそこは森の中だった。夜空は反吐が出るくらいに綺麗な満月が浮かんでる……何処かで見覚えが………そうか、「あの日」だ。俺が拾われたあの日と、俺が救われたあの日と同じ……?
そこで違和感に気づく。そう、覚えていた。何故?何故?何故「忘れた」俺が覚えている。そんな価値が俺にあるのか?いつまで経っても餓鬼のままで、約束一つ守れなかったこの俺に何の価値があるんだ?……なぁ、俺に何の意味があるんだ?お前に救われた命一つ活かせないこの俺に何の意味があるんだよ。
【それでも、私は貴方の事が好きだよ。】
………駄目だな、だから俺は俺が嫌いだ。お前の事を嫌いになれそうにない俺が嫌いだ……だからまたいつか酒を交わそう。縁側で、あの酒を呑んで、眠ったあいつを差し置いて、他愛もない会話をして、また酒を交わそう。
「……勝ちたかったな。」
溜息を吐きながら、月光と煙を背負って立ち上がる彼女の背中はどこか大人びて見えてその上どこか満足気で。大人になるというのは自分の弱さを、停滞する事を認めて自分自身を、酒蒼煙黙を愛してあげれるようになるという事。きっと彼女が本当の意味で、「大人」になれるその時が来たらきっとまた、【あの日】の様に…また。
そんな感じで、彼女の話は終わりだ。
思い出した以上、これ以上忘れない為…何よりせめて自分だけでも「友」の存在証明をしようという意思で「あの日」の記憶を取り戻すため彼女は異空郷全土を駆け回るのだが……それはまた別のお話。彼女の記憶が良くも悪くも全て戻ったら或いは。
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ルーミア・・・元のポジションとなった『東方Project』のキャラクター。
1面ボスの系譜
酒蒼煙黙→アイス・オールド