概要
演/スーツアクター:破李拳竜
性能
装 甲 | 全複合鋼鉄合金 |
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動 力 | 複式直結発動機5型・蓄電池3号二次21型 |
射撃武器 | 100式短機関銃(べ式テラ銃※) |
携行武器 | 98式軍刀 |
空挺装備 | 91式落下傘 |
自爆装置 | 3式自動発火装置・5キロ爆弾6個 |
※ベルグマン式テッポウ・ラッカサン銃の略称。
運用
高射砲より打ち出されし、報復兵器「百二十四式特殊装甲兵ジンラ號」は、内部に収納された爪を展開、空中のB-29にしがみつき、到着した敵軍の基地にて破壊の限りを尽くした後自爆し甚大な被害を与えることを目的とす。なお、この「ジンラ」の名前は、「人造人間」の「ジン」と、「落下傘部隊」の「ラ」から取られている。
- その正体は不死化処置を施した兵士にさらに装甲を施して生み出されたいわばサイボーグ兵士である。上記の通り空爆を終えて基地に帰還するB-29に取り付き、破壊行動を執った後に自爆するという『鉄砲玉』に近い運用を想定されていた。
- しかし、戦局の悪化によりこの一機が完成した時点で計画は破棄され、研究施設ごと地下に封印されていたが、ひょんなことから再起動、しかも暴走状態に陥っていたのか見つけた人間を無差別に殺害する怪物と化してしまった。
- 実は、研究所が空襲で埋没した1945年3月10日に、敗戦を予見した日本軍上層部により証拠隠滅に乗り出した東京憲兵隊に抵抗する為、ジンラ號を開発した科学者によって一度起動させられており、東京憲兵隊を全滅させてしまっていた。そしてその状態のまま休眠してしまったのがそもそもの暴走した原因と考えられる。
なお、装甲化の間に合わなかった2人の素体……、岡崎と利重たちは戦後数十年間、ジンラ號が隠された敷地の近くで待ち続けていた。実は、岡崎と利重は共に1940年に開催されるはずだった東京オリンピックを目指していた水泳選手であり、共に出場を目指して競い合った仲だったのである。
そしてもう1人、彼らと同じくオリンピックを目指していた水泳選手がいた。その人物の名は、「鍋島」……。
この鍋島こそ、今回漏電事故で復活してしまった殺戮機械、ジンラ號本人だったのである。
最早、人ならざる意思なき鉄の殺人鬼と化したかつての旧友を、そして不老化手術で老いることなく45年もの月日を生きてきた自分達の"聖戦"に本当の意味での決着を付ける為に、岡崎と利重は隠匿していた南部十四年式拳銃や九九式軽機関銃、九六式手榴弾などの、大日本帝国陸軍の武器を持ってジンラ號に立ち向かう。
果たして、その結末は……。
余談
- 東宝系の怪獣図鑑に度々紛れ込む常連でもあり、怪獣目当てに図鑑を買ったキッズを困惑させるキャラクターともなっている。その恩恵か視聴されないにも関わらず一定の知名度を保っている。
- 『日本沈没』や『緯度0大作戦』、『マタンゴ』のクリーチャーらも同様。バラゴン、フランケンシュタインは僅差でセーフ。
- もうギリギリのネーミングであるが、一旦仕上がったスーツには菊の御門まで造形されていたという。諸般の事情から撮影時には更に手を加え、胸に部品を追加し隠す変更が行われたとのこと。