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十四年式拳銃

じゅうよねんしきけんじゅう

旧日本軍で使用されていた拳銃。見た目が似ているため和製ルガーと呼ばれることもある。
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概要

南部十四年式拳銃(後期型)


第二次世界大戦終焉まで旧日本軍で正式採用されていた拳銃である。
南部式大型拳銃を陸軍の採用に向けてバレルロックの形状変更など、主に強度を補う改良を施したもので、将校向けの軍装拳銃(自費購入される個人の裁量、趣味に任された装備)などとして小口販売された後、機関銃手、憲兵挺身兵、機甲兵、空中勤務者自動車自動二輪車運転手など小銃を携行しない下士官を中心に支給された。
フォルムが似ている事から当時の米兵の間でルガーP08の日本版、「ジャパニーズルガー」などと呼ばれたこともあるが、動作機構自体はモーゼル拳銃に近い拳銃で、シルエットとストライカー激発という点以外に大きな共通点はない。
手の小さい日本人に合わせてグリップが細めに作られているが、グリップ内にハンマースプリングを収める必要の無いストライカー激発方式であったことが大きく寄与している。
ちなみに「アメリカンルガー」と日本で呼ばれているスターム・ルガーMk Iシリーズはこの十四年式拳銃の原型となった南部式自動拳銃のデザインを参考にしている。
昭和13年より用心鉄(トリガーガード)が円形から手袋の使用を考慮したダルマ型へ改良された。既存の将校向けの私物については実費を払うことで改造を受け付けた。

性能、精度などは当時の拳銃としては標準的で、飛び抜けて優れたところもこれといった欠陥もないごく普通の拳銃である。口径は8mmで弾数も8発(+薬室1発)と当時の標準的なものであった。
しかしながら、威力の割に嵩張る(※)、加工工数が多く価格が高い事がネックとなり、後継として九四式拳銃が開発された。

(※)8mm南部弾は、その性質から高威力ではないものの銃本体にロッキングを必要とした。また、十四年式拳銃は各所はスマートだがホルスターに収めるとどうにも嵩張って邪魔になる厄介な形状であった。銃自体に大きな欠点は無いのだが…

終戦後は、陸海軍の武装解除によって他の武器と共にアメリカ軍に接収されたが、治安の悪化によって従来サーベルを携行していた警察官を拳銃で武装させることとなり、接収されていた本銃も警察官へ支給された。しかしながら直ぐにアメリカ製の拳銃が調達されると次第に姿を消した。

名称について

「十四年式拳銃」とは(大正)14年採用の拳銃という意味であり、これが陸軍における正式名称である。開発自体が軍工廠である為、民間製の場合には商品名として存在する「メーカーとしての正式名称」も無い。
そのためこの銃を指して「南部」「南部式」と呼ぶ場合は単に「南部式大型拳銃」の一機種であることを意味し、「南部十四年式」などの混在した呼び方も他の軍用品にもあるような「開発者+正式名」といった通称である。(また十四年式の場合、それ自体の改良開発については南部麒次郎は助言程度しか関わっていないとされる)

関連タグ

オートマチックピストル九四式拳銃

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