データ
概要
生い立ち
ノーザンファーム生産。サトノクラウン初年度産駒の1頭。母は3勝で本馬が初仔。
母と同じキャロットファーム所有で、父サトノクラウンも手掛けた堀宣行厩舎へ。
2歳(2022年)
2022年11月27日の東京競馬場の2歳新馬戦(芝1800m)でJRAの短期騎手免許制度で来日していたライアン・ムーア騎乗でデビューし、新馬勝ちを記録。その後、2歳でも参戦できるレースには向かわず、放牧して成長させる。
3歳(2023年)
3歳の初戦は初の重賞挑戦にもなる共同通信杯を選択。鞍上は福永祐一に乗り替わり、最終的に2番人気で挑むも4着で終わる。これによって、陣営としては誤算が生じることとなった。元々、陣営は同馬をクラシック戦線で戦うための有力候補として扱っているのではないかと噂されていた。4着でも賞金は加算できていたものの、皐月賞へ参戦する場合、出走予定馬の内容によっては獲得賞金による優先順位による除外候補の対象になっても金額となってしまったため、陣営は中2週となるものの弥生賞ディープインパクト記念への参戦を選択。鞍上は福永祐一の引退により、松山弘平へ乗り替わった。当日3番人気ではあったが重賞初制覇。また、この勝利でサトノクラウン産駒としての重賞初制覇だけでなく、弥生賞親子制覇の快挙も達成。獲得所金の大幅な加算と皐月賞の優先出走権も得たうえで、皐月賞への参戦を正式に表明。これによりクラシック戦線の有力馬として認知されるようになった。
4月16日、皐月賞では他の有力馬の存在や過密気味なローテーションの影響で(弥生賞からの参戦は珍しくないが、共同通信杯→弥生賞→皐月賞というスケジュールで出走した馬はいるものの少数派で直近だとアドマイヤムーンが最後となっており、同馬は皐月賞4着であったため、疲労により苦戦するのではと見られていた)、5番人気となる。レースでは先行集団でレースを進めつつも、好位に付け、最後の直線では一時は完全に抜け出し二馬身程リードを取ったものの、外から差し込んできたソールオリエンスの末脚に敗れ、2着となった。
次の出走は日本ダービー。鞍上はJRAの短期騎手免許制度で来日していたダミアン・レーンに乗り替わり、当日はテン乗りとなる不安、重馬場の皐月賞のレースでの疲労に加え、ソールオリエンスより状態面では不利なのではという懸念から4番人気であった。スタートから好位で運び、直線では早めに追い出し、追い上げてきた他馬を凌ぎ切り、クビ差で1着。GI初制覇となった。これにより、父サトノクラウンは初年度産駒からダービー馬を輩出することにもなった。