概要
『ウルトラQ』の大ヒット後、円谷プロが次回作用に考えていた企画案の一つ。
企画書によると「常識を越えた事件を専門に扱う科学特捜隊」と彼らに協力する正体不明の宇宙人ベムラーが設定されている。
烏天狗に似た宇宙からやって来た正義の怪獣ベムラーが、事故で命を落とした科学特捜隊のサコミズ隊員と融合し、次々と現れる怪獣や侵略宇宙人と戦うというものだった。
しかし監督の円谷英二が「それじゃ怖いから、もっと優しい顔の怪獣に…いや、スーパーヒーローを主役にしよう」という意見を出し、関係者からも「敵怪獣との区別がつきにくい」「ヒーローとしてのキャラクター性が弱い」との指摘があったことで正義の怪獣路線は没となり、以後『レッドマン』を介して『ウルトラマン』へと変わっていった。
オマージュなど
レッドマン
同じく没案の一つ。今でもウルトラシリーズは新作が作られる度に『レッドマン』というダミーコードが使われる。
のちに意外な形で共演することとなる。(後述)
ウルトラ銀河伝説
ベリュドラの右の角を構成する怪獣の一体としてこのベムラーが登場。何気にこれが映像作品初出演となった。
ベムドラ
マット・フランクのアメコミ版『レッドマン』に登場。レッドマンから怪獣を守る正義の怪獣としてレッドマンと激突する。
ガッパ
デザインに大きく影響しているとされる。