メメント
めめんと
メメント(memento)とは、ラテン語で「思い出せ」を意味する。及び、同名のアメリカ映画。
曖昧さ回避
概要
クリストファー・ノーランの長編2作目となるサスペンス映画。
弟のジョナサン・ノーランが書いた短編小説『Memento Mori』を基としている。執筆中に映画化の許可を得ており、異なる内容になっている。双方の制作にも時間がかかったため、完成は同時期になったという。
事件の顛末から発端まで、少しずつ時間をさかのぼる展開が大きな特徴。
これは記憶を10分間しか保てない主人公の設定のためであり、観客に記憶喪失を疑似体験させる。
アメリカでは11館の小規模公開だったが、口コミの評判で500館以上に拡大。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞をはじめとした数々の受賞に輝き、ノーランの出世作となった。
あらすじ
レナード・シェルビーは、一人の男を追っていた。妻をレイプし、殺害した犯人である。レナードも現場で重傷を負わされ、以後のことについては10分間しか記憶が保てない後遺症が残ってしまった。
手がかりは自分の筆跡でメモし、画像はポラロイドカメラで記録する。そして重要な事実は刺青として自分の体に刻み付けた。
容疑者は《ジョン・G》というらしい。
冒頭、レナードはついに《ジョン・G》に復讐を果たす。映画はそこから時間をさかのぼり、真相を明らかにする。
スタッフ
監督・原案 - クリストファー・ノーラン
脚本 - ジョナサン・ノーラン
製作 - ジェニファー・トッド / スザンヌ・トッド
製作総指揮 - クリス・J・ボール / アーロン・ライダー / ウィリアム・タイラー
音楽 - デヴィッド・ジュリアン
撮影 - ウォーリー・フィスター
編集 - ドディ・ドーン