概要
公式カップリングである。
「天外魔境Ⅱ 卍MARU スーパー攻略ガイド 後編(月刊PCエンジン1992年5月1日号別冊付録)」では、絹のキャラクター紹介で「絹との出会いは運命の絆。そう宿命の出会い。」と、卍丸と絹の関係が特別なものであることが強調されていた。
卍丸はプレイヤーの分身ということで作中喋るシーンがほとんどないため、絹や彼女関連の台詞や描写によって二人の関係が描かれている。
絹を仲間に加える前に正月の京都の宿で見れる初夢に絹が出てきたり、越前の輪島村にいる霊能者が占いで「ひとりの女が見える。その女はおまえさんの運命を大きく左右するじゃろう。それが 吉とでるか凶とでるのか…その先は読めんのう」と言って、卍丸にとって絹が特別な存在になることを示唆していた。
絹を仲間に加えた後、綾部村にいる絹の幼馴染に話しかけると「卍丸さん、絹ちゃんのこと頼むわ。絶対見捨てたりしないでね」「ありがとう!私も絹ちゃんのマネをして予言するわ。「きっと あなたたち うまくいく」」と絹のことを頼まれていた。
二人の関係を決定づけたのは、安芸の国にある白銀城のイベントである。そのときには聖剣・蛇光院松虫も、卍丸に「絹の魂を抱き止められるのはおまえだけだということがまだわからぬのか?」と絹を助けに行くようにうながしていた。
道中の町でも、絹の恋心について指摘するような台詞がいくつも見れる。白銀城クリア後は絹に対して「好きな男でもできたのかい」と言ったりするモブキャラ(主に女性)が何人も存在する。
白銀城クリア後の絹は「星寝」の巻物を使えるようになったり、卍丸への愛を自覚して絹が精神的に強くなった描写があちこちで見られる。
広島城の姫は白銀城攻略後は「本当はこのまま卍丸様にはいつまでもこの城に残って私のそばにいてほしいのですが…。卍丸様!!絹様を大事にしてあげてくださいね」と卍丸への想いを口にしつつも、卍丸には絹のことを大事にしてあげてほしいと言っている。
巻物「星寝」を授けてくれる天狗も、白銀城のイベントをクリアする前と後で会話内容が変わり、クリア前は「酒呑童子の娘だって聞いてたからどんなイカツい女かと思ってたが…その辺のスケよか百倍ましだなぁ。でもよぉ…そんな暗い顔じゃあ男が寄り付かないぜ…。それに…俺が渡した星寝の巻物も使えねぇな。この術なぁ…いい術なんだが使う者を選びやがんだよなぁ…。まあ女なんて恋でもすりゃあ別人になっちまうってーからよ。そのうち使えるようになるかもな」と話し、クリア後は絹に「何があったかは知らねぇがふっ切れたイイ顔してんじゃねぇか。デヘヘヘヘ………好きな男でもできたかい?」「卍丸さんよぉ、ためしにこの子にいろんな巻物を渡してみな!今の絹さんなら何でも来いだぜ!!」と言っていた。
綾鬼城にいる鬼たちも、白銀城クリア後は台詞が違っていて、「絹様、しばらくお会いせぬうちになんというか…その…女らしくなられましたなぁ」「卍丸殿、この国が平和になった後には絹様とご一緒にこの綾鬼城をお訪ねくださいませ!」と絹の成長ぶりについて言っている。
また、綾鬼城のカインは「こんなときに言うべきことではないのでしょうが…ますます綾姫様に似ていらっしゃいました。親を捨て酒呑様の元にいらした頃の綾姫様そっくりです!! クククク…卍丸殿!絹様を頼みましたぞ!」と、綾姫の死を悲しみつつも、今の絹は駆け落ち結婚した頃の綾姫そっくりだと言って、卍丸に絹のことを頼んでいた。
最終決戦前では、絹は卍丸を信じて共に戦うと決意を語り、エンディングでは満面の笑顔で卍丸に自分の両親を紹介していた。
その後の関係
Ⅱの後半からエンディングにかけて誰もが認める公認カップル扱いされていた二人だが、後に続くシリーズでは、二人が恋人から友人(もしくはライバル)関係になったのかと思えるシーンが登場している。
『天外魔境 風雲カブキ伝』では
続編『天外魔境 風雲カブキ伝』では冒頭で卍丸と絹がそれぞれカブキに手紙を出してそれをカブキが読む形で登場しているが、絹がカブキへの手紙で「卍丸さん…極楽さん…二人も強かったけれどカブキさんが一番ステキだったかも」「だって戦ってる時のカブキさんのまなざし普段と違って真剣なんですもの」「ウフッごめんなさい ヘンなこと書いちゃって」「また近いうちに会えることをお祈りしています」と、卍丸を『卍丸さん』とさんづけして他人行儀で呼んでいたり、カブキが一番好きみたいな発言をしていたり、京スポに二人の関係について「卍丸との愛を確立しつつあった絹だがあまりの卍丸のマザコンさに絶望!!!!狙いをカブキに移し恋文を送る毎日!!一説には母親「お春」に夜の生活の手ほどきを受けてる卍丸の姿を見てガク然としたためらしい!!」と絹が卍丸に絶望したと書かれたり、絹がカブキに心変わりしたかにも受け取れる描写があり、多くのファン(主に卍丸と絹のカップリングが好きなファン)にショックを与えた。
『天外魔境真伝』では
互いにプレイヤーキャラとなったため対戦する場面や台詞があり、特に絹に関しては卍丸に対する愛情が友情に変わったのかと思える台詞や場面が登場していて、絹エンディングでは絹が寄り添うシロに「あなただけが頼りよシロ」と語りかけている始末。
『天外魔境Ⅱ 質問回~ 奇想天外話【第3期 第16回】』では、質問『卍丸と絹のその後(Ⅱのエンディング後、成長した2人はくっついたのか?』についての回答で、
・そういう話はない
・くっつくかどうかわからない(そういうもの)
・男女カップルとして成立してない可能性もある
・破局してる可能性もある
・(卍丸たちは)14歳くらいだけど当時はそれぐらいで結婚したのが普通(結婚してない時点でカップル成立してない)
卍丸と絹がくっついたとはかぎらないと、かなりリアルな回答が公式スタッフたちの口から飛び出していた。
補足
『第3回 あだちひろし・辻野芳輝 奇想天外話』で、小説版における設定「巫女システム(巫女が勇者を選ぶ)」について語られていて、小説版天外魔境Ⅱでは、絹が巫女であり、卍丸を勇者として指名するという設定が明かされていた。
関連タグ
太空(デジアド):こちらも別作品における主人公とヒロインの男女カプだが、次回作以降では、『公式が手のひら返ししたと言わんばかりに、ヒロインが主人公の相棒に心変わりして自然消滅した』という点が類似する。