概要
Loseの3作目となるPCアダルトゲーム。2016年3月25日発売。
鉄道の発展が事実上停止した世界で、一地方都市、ひいては鉄道の再興を目指す物語が描かれる。
キャラクタースチルにはE-moteが採用されているのも特徴。
2018年7月26日にPS4へ移植した全年齢版『まいてつ -pure station-』が発売され、2020年1月16日ではニンテンドースイッチでもリリースされた。
さらに2020年10月30日には無印とpure stationをまとめ、かつ続編を追加した「完全版」にあたる『まいてつ Last Run!!』が発売されている。
遊べる媒体をまとめると以下の通り。今から始める人は『pure station』か『Last Run!!』、もしくは追加パッチ等込みのセットを買うことを推奨。
- 無印(R-18版):PC
- pure station(全年齢版):PC・PS4・Switch
- Last Run!!(R-18版):PC
推奨スペック
以下の記述は無印版のもの。
- ブランド:Lose
- 発売日:2016年3月25日
- 価格:9800円/15800円(まいてつ&ものべの 仲良しセット)
- ジャンル:e-motionノベル
- 対応機種:Windows 7/vista/8/10
- メディア:DVD-ROM + DLカード
- 推奨環境:CPU:2.66Ghz メモリ:2G 解像度:1280×720 HDD:10G以上 DVD-ROM DirectX9.0c以上
- VRAM:256MB以上
ストーリー
鉄道車輌を制御する人型モジュール・レイルロオド。
旧帝鉄8620系蒸気機関車のトップナンバー機、8620の専用レイルロオドであるハチロクも、他の数多のレイルロオドたちと同様、大廃線に伴って廃用され、長い眠りについていた。
大廃線による鉄道事故で家族を失くし、隈元県は御一夜市の焼酎酒造、右田家の養子となった少年、右田双鉄。
長じて帝大へと進学した彼は、第二の故郷を、工場誘致による水汚染から救うべく、御一夜へ帰還。
そこで偶然にハチロクを目覚めさせ、そのオーナーとなる。
双鉄とハチロクとは、それぞれの目的を達成するため、行方不明になっている蒸気機関車8620の捜索を決意。
双鉄の義妹で絵描きの日々姫、御一夜市長兼御一夜鉄道社長ポーレットらと力をあわせ、8620復活を目指し、奮闘努力を重ねていく。
登場人物
- 右田双鉄
cv.望月英
主人公。ひょんなことからハチロクを目覚めさせ、パートナーとなる。過去に鉄道事故で家族を亡くしており、それがトラウマになっている(そのため右田家の養子になっている)。このトラウマが影響してか、恋愛感情というものを理解できず、はては女性の裸を見ても基本興奮する事すらしない。水汚染を招くエアクラ工場誘致に反対しつつ、御一夜市を再興させることを目指す。
cv.種﨑敦美
メインヒロイン。旧帝鉄8620形蒸気機関車トップナンバー機8620専用レイルロオドであり、右田双鉄をマスターとする。プライドが高く、高圧的な態度を見せることもあるが、それは自身の存在と仕事に絶対的な責任を持っているからであり、本来は温和で礼儀正しい性格である。基本誰に対しても敬語を使い、「○○様」と敬称をつけて呼ぶ。自身を『物』として割り切っており、『物』として他者の役に立てることを心から願っている。
- 右田日々姫
右田家の次女で、双鉄の義理の妹。絵のうまさに定評があり、御一夜市各地で看板などを描いている。学園の先輩の稀咲の影響で、表面上エアクラ工場誘致に賛成しており、素の隈元弁も標準語に矯正しようとしているが、すぐに訛りが出てしまう。ひそかに双鉄に恋心を抱いているが、伝えることができないでいる。
- 雛衣ポーレット
フランク人の血を引く金髪碧眼の女性。御一夜市市長でありながら、御一夜鉄道株式会社の社長でもある。れいなのマスターであり、重度の鉄道マニア、まいてつの一人。市長で社長という多忙極まる立場であるため、体調を崩してしまう描写が度々ある。双鉄とは、同じレイルロオド保持者であることと、エアクラ工場誘致反対仲間であることで知り合い徐々に仲を深めてゆく。
- れいな
御一夜鉄道キハ07S専用レイルロオド。ポーレットをマスターとする、ハチロクより小柄で幼さが目立つレイルロオド。しかし元は鉱山鉄道で活躍しており、その栄枯盛衰を目の当たりにしてきた。
ガソリン車からディーゼル車に改造された影響により『処理落ち』という現象を起こしていまい、たびたび運転中に居眠りをしてしまうという欠陥を抱えている。
- 右田真闇
右田家長女。右田一酒造元の杜氏であり、双鉄と日々姫の姉。思慮深く、杜氏としても経営者としても抜群の才能を持つ。相当苦労して双鉄を守っていた時期があるらしく、双鉄は彼女に頭が上がらない。
- 宝生稀咲
学園生でありながら、隈元銀行御一夜支店長を務める少女。一人称は「ボク」。年上の双鉄を呼び捨てにしている。エアクラ工場誘致賛成派であり、後輩の日々姫に多大な影響を与えている。
- 蓑笠凪(左)&早瀬ふかみ(右)
クマ川くだりをコンビで行っている親友関係の二人。性格は真逆といってよいほどで、快活な凪と弱気なふかみでバランスを取りあっている。
- オリヴィ
冥国製の汎用型レイルロオド。Ⅸ号機関車に乗務している。外見は幼いがロールアウトはハチロクよりも前というベテランで、保線の知識も豊富。みかん鉄道に大きな愛着を抱いていたが、御一夜鉄道へ移籍する。
- ニイロク
旧帝鉄特急型電車クハ26系トップナンバー車両クハ26000編成専用レイルロオド。
帝鉄が存続の希望としていた全線電化のために製造された試験型車両のレイルロオドであり、非常に高性能。しかし帝鉄解体に際して整備体と車両を失っており、運転体のみが試験運転士である赤井清春に引き取られた。車両を失った際のある一件が原因で、表情で感情を表せない。
アニメ『レヱル・ロマネスク』
『まいてつ -PURE STATION-』を元に、ゲームには登場しないキャラクターを登場させ、ゲームとはまた別の物語を展開するアニメ『レヱル・ロマネスク』が、アニメ制作会社「サエッタ」により制作。
2020年秋アニメとしてTOKYOMXで放送。また、ABEMAやAmazonプライムビデオ、dアニメストアなどでのネット配信も実施。声の出演は上坂すみれほか。
登場キャラクターについては「レイルロオド」の項目も参照。
2023年7月から再放送も実施され、2023年秋には第2期が放送。放送局に変更はないが、制作は横浜アニメーションラボとクラウドハーツに変更となった。
ASMRボイスドラマ作品
まいてつは音声作品としても展開しており、幾つかシリーズが発売されている。
発売されているのは癒しを主目的としたASMRをメインとしたシチュエーションボイスドラマとなっている。
制作はDLサイト等で音声作品を多数販売しているメーカー「RaRo」とタイアップ。
音声は全てコンシューマ版やアニメの声優が担当しており、全ての作品が全年齢対象となっている。
まいてつのアニメ化企画『レヱル・ロマネスク』に合わせて制作されたシリーズ。
レヱル・ロマネスクの追加エピソード作品という位置づけでアニメと連動した作品となっている。
登場する各レイルロオドに焦点を合わせたシリーズになっており、レイルロオド達の性格や設定をより深く知ることができる。
とはいえ、メインはASMRを中心とした癒しであり、まいてつやレヱル・ロマネスクを知らない人でも十分楽しむことができる。
此方はまいてつに登場するキャラクターによるASMRシリーズ。
内容の作り自体は蓄音レヱルシリーズと左程違わず、こちらもASMRを中心とした癒しがメインで、同じくまいてつを未プレイでも十分楽しむことができる。
関連項目
C62 - こちらはRailway~ここにある夢~というゲームに32号機の実物が登場している。
SL人吉 - 現実で運行されている、8620形牽引の営業列車(機関車は8620形58654号機、435人目の妹)。量産型であるため細部に違いがある。現在、本線で運行できるSLとしては日本最古である。
そのものズバリの8620号機は青梅鉄道公園にて保存されている他、梅小路蒸気機関車館に初期の特徴が残る8630号機が動態保存されている。
くま川鉄道 - 御一夜鉄道と同じ地域を走る現実の路線。令和2年7月豪雨により被災し現在全線運休中。21年3月18日現在、国の助成金制度を利用し復旧費用の97.5%を国に負担してもらう方針な模様。
鳳翔(艦隊これくしょん) - 上記58654号機が製造された大正11年に建造された艦船に由来を持つ別作品キャラ。
ミストトレインガールズ - 列車題材のアダルトゲームという共通点あり。コラボイベントがミストレの生放送内で告知された際、第3弾のシルエットがまいてつを連想させるものだった。後に2022年6月8日にコラボすることが判明し、ミストレ内でコラボキャンペーンを行うことも発表された。異世界転移という事でミストレの世界に飛ばされた一方、ハチロクたちレイルロオドだけでなく双鉄も飛ばされている。飛ばされる前にはひよこの所へと向かうはずだったが、こちらは飛ばされた先で合流を果たした。2023年6月にはコラボガチャも復刻する。
外部リンク
まいてつ -PURE STATION-(Switch版) 公式ページ