概要
転生者である主人公の人生に、前世で築いた他者との関係や犯した罪、携わった使命等の因縁が直接的に影響し、物語の中核になるものを指す。
例えば以下のようなパターンがある。
- 主人公が前世で戦って封印した敵が復活し、「仇敵の生まれ変わりだから」という理由で主人公を襲う。
- 襲われた主人公は前世由来の力が目覚め、敵と戦うことになる。
- 前世の仲間や上位存在の使者が助けに来て事情を教えてくれる場合もある。
- 前世で結ばれなかった、死別した等の未練を残した恋人同士が転生先で再会し、今度こそ一緒に幸せになろうとする。
- 片方に前世の記憶や実感が無く、すれ違いや葛藤が生じる場合もある。
- 主人公の転生先に前世での関係者が現れ、互いに前世の思い出話が良くも悪くも盛り上がったり前世と今世のギャップに戸惑ったりする。
1980~90年代に起きた転生ものブームに多く見られたジャンル。
2010年代以降に流行った異世界転生ものは「前世のしがらみから切り離され今世の問題にのみ集中する」パターンが多く、これは「転生もの」であっても「前世もの」とは呼び難い。
また、前世ものはあくまで転生後が話の中心に来るものを指すため、転生前が話の中心である転生エンドは除外される。