概要
転生者である主人公の人生に、前世で築いた他者との関係や犯した罪、携わった使命等の因縁が直接的に影響し、物語の中核になるものを指す。
例えば以下のようなパターンがある。
- 主人公が前世で戦って封印した敵が復活し、「仇敵の生まれ変わりだから」という理由で主人公を襲う。
- 襲われた主人公は前世由来の力が目覚め、敵と戦うことになる。
- 前世の仲間や上位存在の使者が助けに来て事情を教えてくれる場合もある。
- 前世で結ばれなかった、死別した等の未練を残した恋人同士が転生先で再会し、今度こそ一緒に幸せになろうとする。
- 主人公の転生先に前世での関係者が現れ、互いに前世の思い出話が良くも悪くも盛り上がったり前世と今世のギャップに戸惑ったりする。
1980~90年代に起きた転生ものブームに多く見られたジャンル。
2010年代以降に流行った異世界転生ものは「前世のしがらみから切り離され今世の問題にのみ集中する」パターンが多く、これは「転生もの」であっても「前世もの」とは呼び難い。
また、前世ものはあくまで転生後が話の中心に来るものを指すため、転生前が話の中心である転生エンドは除外される。(なお、前世もののラストが転生エンドになるケースはある。)
該当作品例
以下原作発表年順。
- ぼくの地球を守って(1987~1994)
- 炎の蜃気楼(1990~2004)
- 美少女戦士セーラームーン(1992~1997)
- 天使禁猟区(1994~2000)
- 妖しのセレス(1996~2000)
- 犬夜叉(1996~2008)
- 神風怪盗ジャンヌ(1998~2000)
- ゼノギアス(1998)
- Dr.リンにきいてみて!(1999~2003)
- エンジェル・ハント(2002~2004)
- ファンタジックチルドレン(2004~2005)
- モノクローム・ファクター(2004~2011)
- 遊戯王GX(2004~2008/3期目異次元世界編が該当:2006~2007)
- 裏切りは僕の名前を知っている(2005~2017)
- 創聖のアクエリオン(2005)
- 桃組+戦記(2005~2017)
- テイルズオブイノセンス(2007)
- ボクラノキセキ(読み切り2007、連載2008~)
- 妖狐×僕SS(2009~2014/第2章が該当)
- 機巧童子ULTIMO(2009~2015)
- デビルサバイバー(2009)
- スピリットサークル(2012~2016)
- 織田シナモン信長(2014~2021)
- 縁結びの妖狐ちゃん(2015~)
- 文豪とアルケミスト(2016~)