俳句とは、五・七・五から成る日本語の定型詩であり、世界最短の詩である。
俳句を詠む(作る)人を俳人と呼ぶ。
概要
俳句は近世に発展した文芸である俳諧連歌、略して俳諧から生まれた近代文芸である。
日本の詩歌の伝統をひきついで成立した俳句は、五・七・五の音数による言葉の調べ(韻律)と「季語」と「切れ」によって、短詩でありながら心のなかの場景(心象)を大きくひろげることができる特徴を持っている。
そもそも俳句とは、明治期に正岡子規が俳諧の発句を独立させて生み出した文芸形式であるが、松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶などの江戸時代の俳諧師の発句も、近代的視点から俳句とみなされることもある。
なお、大正期以降の近代俳句では、「人間探求」や「社会性」などの現代的なテーマを盛り込み、季語を用いず、五七五の定型を崩した作品も多く創作された。