※メイン画像は牛乳のイッキ飲みです。酒のイッキ飲みはやめましょう。
概要
元々は大学や企業の歓迎会・忘年会といった酒の席で広まった言葉で、1980年代頃から出来た言葉と思われている。
ジョッキやボトルなどのお酒をぐいっと一気に飲み干す行為で、周辺で「イッキ、イッキ」とコールしてはやし立てるのが定番で、中には「バトル」などと称して飲み干すまでのスピードを競わせることもあった。
しかし、後述の通り全国で問題が相次いだため、現在では忌避される傾向にあり、大学でもこのような飲み方をしないよう指導している。
酒に限らずソフトドリンクのイッキ飲みもあり、渡辺正行のコーラ一気飲みが有名であった。
pixivのイラストでも同様に、メイン画像のようなソフトドリンクのイッキのみの作品もある。
ちなみに、『一気!』というそのものずばりな歌謡曲も存在した。歌っていたのはこの二人。
危険性
特に酒類のイッキ飲みの場合、アルコールが分解される時間的余裕すらないままに大量のアルコールを流し込むため、急性アルコール中毒を起こす危険性が非常に高い。
かつては飲み会で「酒を飲まない=空気を読まない、ノリが悪い」として悪者扱いする風潮が強かったため、無理して周囲の煽りに応じてイッキ飲みをして具合が悪くなる者が多発。
中には死亡事故に発展し、遺族が民事訴訟を起こした例も複数ある。
そうした経緯から、大学などではたびたびイッキ飲みの危険性がアナウンスされているが、「若者のアルコール離れ」がささやかれている近年でも事故が時々起こっている。
大学や企業だけでなく、ホストクラブでも死亡事故が起こっている。
2012年に大阪府で当時21歳のホストがテキーラをイッキ飲みして死亡した事故でも、遺族が店に対して訴訟を起こしており、運営会社に対し7390万円の損害賠償を命じる判決が出た。
外国におけるイッキ飲み
ロシアでは、宴会などの際にウォッカ飲み競争の風習が広くある。ロシアのビジネスでは酒はつきものであり、少なくともウォッカをショットで2〜3杯は飲めないと商談にならないとか。ロシア人男性の酒好きに由来するアルコール依存症は深刻な社会問題になっている。
韓国では、ビールのジョッキ内にウイスキーを落とす「爆弾酒」と呼ばれるものをイッキ飲みさせる風習が蔓延っている。