「俺達を虐げる奴らの言いなりにならないため…奴隷じゃなくなるため…自由に生きるためだ!」
プロフィール
概要
『テイルズオブアライズ』の主人公。
痛覚と記憶を失くした鉄仮面の青年。
外れる事のない鉄仮面を被り、痛覚と記憶を失ってカラグリアで彷徨っていたところ、本編の1年前に奴隷の老医者ドクに拾われる。以降カラグリアで奴隷として生きてきたが、ダナ人の境遇に怒りを募らせながらもどうしていいかわからずにいた。自分を拾ってくれたドクが本当の名前がある事を忘れないためにという意味で、「鉄仮面」の渾名で周囲から呼ばれていた。
そんな折、行きがかりからシオンと出会い、レナから派遣されてきた領将(スルド)と戦う勢力の存在を知る。そしてダナをレナから解放する為に領将(スルド)打倒を目指すシオンと利害が一致。彼女が持つ炎の剣を取り、レナからの解放を目指す戦いに身を投じるようになる。
人物像
性格
正義感が強く、仲間想いで困っている人を見過ごせない好青年。仲間たちのまとめ役でもあり、レナ人である上に言動から誤解を受けやすいシオンを気遣い、諌めたりフォローをしたりしている。特に序盤ではなにかと衝突が絶えなかったシオンとリンウェルの関係をジルファと共に仲裁する場面も目立った。
奴隷としての境遇から自分たちを支配しようとする者たちへ強い怒りを抱いており、それが戦う原動力となっている。一方で旅の中で見識を深める中で、レナからの脱却だけでは新たな支配者が現れるだけだという現実に気付き、自由のあり方について彼なりに思い悩んでいる。
特にジルファからは「奴隷とは何か?自由とは何か?」等様々な事について教わり、「壁を壊す」というアルフェンの指針は彼から受けた影響が大きい。
ロウやテュオハリムほどではないが若干天然なところもあり、たまに女性陣の地雷を踏み抜く。武器や装備の事になると途端に饒舌になり、優れたレナの技術にも興味津々。痛覚がない為自分の怪我には無頓着であり、よく周囲からは怪我に気をつけるように言われていた。
料理にはまるで縁がなかった為に苦手であり、旅の中で腕前を上げていく。ただし辛いものが大好きで何でも香辛料を多く入れようとする為、仲間たちからは不評を買っている。これも痛覚がないためらしく、舌が刺激を欲しているが故の味付けである。
容姿
当初は顔全体を覆う仮面に、白と青の上着、黒のズボンと軽装だったが、シスロディア戦後はメイン画像の通り全身を黒の鎧に包んでおり、背には剣と青いマント。マントの裾は戦いの余波で破れている。
髪は銀髪で、顔の右半分と左上部を隠す仮面を着けている。
ちなみにこの鎧はかつてのダナの英雄が使っていた装備一式らしく、見た目よりも軽いのが特徴。青いスカーフ等はシオンのアドバイスを参考にした模様。
外伝作品出演
初出演作品。アライズ発売記念イベントでシオンと共に参戦。
本作で、轟衝斬、滅・魔神剣、岩截斬、炎焼走破(岩截斬の技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は、「焔の波動」「緋炎衝・烈」「フォーリングトリート」「豪炎・飛迅裂断」「【真】灼炎楼・焔」「緋王燕撃破」、元祖主人公であるクレスとのクロスオーバー魔鏡技で「襲爪雷斬」。
「豪炎・飛迅裂断」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。
余談
CVを担当する佐藤氏は、テイルズオブベルセリアでベンウィックを演じている。
獣耳やメガネ等キャラクターに色々つけ足してゲームをプレイできるのだが、アルフェンの場合鉄仮面の上からつけ足すと最悪絵面が酷くなる。
関連タグ
コーキス:上記のテイルズオブザレイズの主要キャラ。アルフェンの仮面が右目を隠しているのに対し、コーキスは左目を眼帯で隠しているメカクレ繋がり。そしてどちらも重大な秘密を背負っている共通点がある。
ネタバレ
以下に物語に関わるネタバレあり
実は300年程前のダナ人であり、レネギスに拉致されて実験体にされた〈王〉と呼ばれる調整体。元はダナの一領主に仕えていた剣士だった。レナの王が持つとされているものと同じ王の紋章を右目に持ち、巨大な星霊力を行使する事ができる。「炎の剣」の具現化もその能力のひとつである。
〈王〉は「招霊の儀」と呼ばれる儀式の為に必要な生体中枢であり、特にレナ人に適性がない光の星霊力を取り扱うために王は必ずダナ人の中から選ばれるが、全属性に満遍なく適応できる存在はなかなかおらず、アルフェン以外にも拉致されて実験体にされたダナ人は全員死んでしまった。アルフェンはその唯一の成功例にして生き残りであり、ダナに帰りたい一心で「招霊の儀」に協力することになった。
〈王〉ではあったがあくまでも役割上の名前に過ぎず、実際は実験体として奴隷のように扱われていたが、レナ人の中から選ばれた王の補助役の〈巫女〉ネウィリには同じ境遇から気を許していた。
しかし儀式は失敗し、レネギスは大破し大勢のレナ人が死んでしまう。罪悪感から心が壊れそうになったアルフェンに対し、ネウィリは鎮静の仮面を被せることでアルフェンの精神崩壊を阻止、混乱に乗じてアルフェンを星舟に乗せてダナに帰還させた。しかしアルフェンのダメージは心身ともに大きく、300年近くのコールドスリープを要してしまい、長い間鎮静の仮面を被り続けた影響で記憶と痛覚を失ってしまった。このため一応実年齢は300歳以上ということになりこの人もびっくりである。
また当初から剣で戦えていたのは上記の通り剣士であった経験を体が覚えていたから。つまりレナに支配されて失伝したダナの剣術を唯一使える人物でもある。
ヴォルラーンとの戦いで互いの〈王〉の紋章が共鳴し合った事で鎮静の仮面が完全に壊れ、失っていた記憶を取り戻すも、同時に痛覚も元に戻ってしまう。そのためヴォルラーンに拐われそうになったシオンの手を取ることができず、シオンをヴォルラーンに連れ去られてしまった。
記憶を取り戻したショックから立ち直った後はシオンの救出を決意し、ヴォルラーンに思考を封じられ荊が暴走するシオンを痛みも物ともせずに抱きしめ、彼女を元に戻す事に成功した。それ以来シオンに対する想いを自重しなくなり、仲間たちから生暖かい目で見守られている。
なお、アルフェンはマザーシップタイトル作品としては、三作(TOX2、TOZ、TOB)連続で主人公が死亡or行方不明という結末を迎えた中、久しぶりに最後まで生存して明確な幸福を掴んだ主人公である。