概要
【バルドル・クラス】の主神である男神。
移動教育機関『海上学術機関特区(通称『学区』)』の創立者兼校長及び巨大浮遊都市艦『フリングホルニ』の総責任者(立ち位置的にはオラリオの統括者であるウラノスに近い)。
【ロキ・ファミリア】の冒険者であるレフィーヤ・ウィリディスは、かつてバルドルの眷族でもあった。
神物像
170C以上の長身に軽くウェーブの掛かった金髪という美男子風の外見が特徴。
穏やかで聡明な神格者であるのだが、同郷の神であるロキからは何故か一方的に嫌われている。過去にも「いつも浮かべているそのスカした笑顔がウザい」という理不尽過ぎる理由で命を狙われた事もあったらしいが、天界の宿木と弟分の男神であるヘズを味方につけ、難無く回避したとの事である。しかし、それでも彼女に対しては決して怒らない姿勢を見せており、むしろ自分に難癖をつける数少ない神物として受け入れている模様。
ヘルメスは天界にいた頃からの神友だが、『学区』への無断侵入をやらかすことには困っている。
作中の動向
『学区』の生徒達がモンスターによる人間への蹂躙が悪化する一方となっている世界の現状に焦るあまり逸り過ぎていた様子を危ぶんでおり、オラリオでの特別実習だけでは駄目だろうと判断した結果、数年ぶりに再会したレフィーヤに『第七小隊』の「教導官(インストラクター)」を託す事になる。
しかし、レフィーヤの事を「見違えた」と評しつつも、ロキ達と同様に、憧憬に対する過剰なまでの執着によって彼女の「内面」が危うくなっている事に気付き、道を踏み外し掛けていた事に不安を抱いていたのだが、【ロキ・ファミリア】やレオン、そして自身が指摘したとしても意味を成さない事も理解していた為、あえてそれを指摘しようとせず、『第七小隊』との面々との触れ合いによって、レフィーヤ自身が自分の抱えてしまっていた「矛盾」に気付くよう望んでいた。
一方、オラリオで注目を浴びている最速記録兎(レコード・ホルダー)のベル・クラネルにも強い関心を持っており、ヘルメスの協力(?)で『フリングホルニ』に潜入してきた際には、その実力を見込んで『歴代最底辺の小隊(ワースト・パーティー)』と蔑視されてしまっている『第三小隊』に、兎人(ヒュームバニー)の『ラピ・フレミッシュ』として迷宮(ダンジョン)への小遠征に同行するよう依頼している。
その後、迷宮(ダンジョン)の15階層にて大規模な崩落事件が発生し、ベルの入っていた『第三小隊』とレフィーヤ率いる『第七小隊』の双方が巻き込まれてしまう非常事態となったが、無事に生還。崩落事件後、自身の元へ戻って来たレフィーヤが「本来の自分」を取り戻していた事には素直に喜んでいた。ベルの方も正体がバレたものの『第三小隊』を大きく成長させたことで「期待を超えてくれた」と感謝した。
ちなみに、本来はラピ(ベル)は一時的な偽装処置のはずが、『学区』の一人の生徒としてしっかり登録されており、いつでもベルを生徒として呼び戻せる準備が整えられており、ちゃっかりな面を持っている。