「今日は東、明日は西。風の吹くまま気の向くまま。寝ぐら定めぬ渡り鳥。ならば、俺も流れ者。流れ流れて暴魔のために、この身を捧げん!」
CV:依田英助
登場話:第40話「歩け!四国の子」(声のみ)、第41話「スターは俺だ!」
概要
暴魔獣の1体で、テンガロンハットにポンチョと言うウェスタン風の衣装に身を包んだ黒い鳥人の姿を持ち、ギターを肌身離さず持ち歩いている。
四国に封印された暴魔獣で、ギターを叩きつける他、鎖鎌や「太陽剣」といった7つ道具を武器に戦う……訳だが、肝心の戦闘力は低く、自分の武器で誤って右足を負傷してしまう程の間抜けな雑魚キャラである。
実はワタリドリボーマと言う名の暴魔獣は存在せず、四国に封印されていた芝居好きな暴魔獣が扮する姿であった。
活躍
大王製紙株式会社三島工場の見学から帰る途中の力達をギターの音で港へ誘き寄せると、ヤミマルとキリカとズルテンがその場に現れる。
「流れ暴魔ヤミマル様、キリカ様。暴魔百族の新しき指揮官となられたとお聞きし、只今参上仕りました。ターボレンジャーもよく聞け!今や暴魔百族においては、若き2人の指揮官の噂で持ち切りだ!」
ラゴーンを追い落とし、新たな暴魔の支配者になり替わった2人を持ち上げるワタリドリボーマ。気を良くして「そうだろうそうだろう!ラゴーンの時代は終わった!これからはヤングの時代だってんだ!」とズルテンが啖呵を切る中、上記の台詞を発して力達目掛けてギターを叩き付けて攻撃する。
5人が変身して名乗りを上げると、ワタリドリボーマは7つ道具その1の鎖鎌を使い、5人を追い込んでいく。特にブラックターボに対しては、鎖鎌の鉄分銅をブラックの首に巻き付けて大地が苦しさから悶絶する程締め上げた。首を激しく締め上げられたブラックターボはそのまま鎖を引っ張られてワタリドリボーマの元に勢いよく引き寄せられ、身体を鎖鎌で斬りつけられた。ワタリドリボーマはブラックターボの首に鎖を食い込ませたまま引き寄せ→斬りつけ→また引き寄せ→斬りつけと嬲るようにブラックターボを責め立てた。散々痛め付けたブラックターボを解放し、5人にとどめを刺そうとした時に何故か誤って自分の鎖鎌を自分に縛りつけてしまってダメージを喰らってしまう。
7つ道具その2の太陽剣を取り出し、気を取り直してターボレンジャーに挑むも先程の威勢の良さは鳴りを潜め、打って変わって弱体化。仕舞いには太陽剣を右足に刺す失態を犯し、ヤミマル達も呆れて帰る始末であった。
そのままターボレンジャーに蹴り飛ばされ、工場の中へ隠れるワタリドリボーマだったが、手分けして捜す大地に自身の血痕を見られたために襲い掛かるも、太陽剣を奪われて逆に追い詰められる。
万事休すかと思われたが、大地は右足を負傷しているワタリドリボーマの居場所を仲間に隠し、「消えちまいな」と言って太陽剣を返し、逃がそうとする。敵であるはずの大地から情けを掛けられ、ワタリドリボーマは惨めに泣くばかりであった。
その後、ステーキハウスで食事をする5人の下に宙に浮きながらギターを鳴らして出現すると、懲りもせずに大地を攻撃。当然ながら大地は憤慨したが、「済まん、許してくれ!」と謝罪。ヤミマル達に脅され、大地を殺さなければ自分が殺されると答える。
他のメンバーから自業自得とバッサリ言い切られ、そのまま見捨てられそうになるワタリドリボーマは尚もみっともなく大地に縋り付き、自分を封印する様に懇願。
暴魔獣の封印と言う言葉にターボレンジャーが興味を示す中、物陰からズルテンは「ヤミマル様の作戦通りだ」と笑っていた……。
そうしてワタリドリボーマが翠波高原で大地に「あの四国の深い深い山奥に封印してくれ」と頼んでいると、そこへヤミマル達が現れて襲って来たため、大地がそれをかばう。更にレッド達も加勢し、4人がその場を引き受ける中でワタリドリボーマは大地と共に逃走する。
斯くして富郷渓谷までやって来ると、身を清めるために大地はパンツ一丁になり、ターボブレスも外させようとする。そこへヤミマル達が現れるが、ワタリドリボーマはそれを抑え、ターボブレスを大地から強奪。そして正体を現すと、傘からの弾丸で大地を襲うのだった。
正体を現してからの動向はオヤクシャボーマの記事を参照。
余談
関連タグ
高速戦隊ターボレンジャー 暴魔百族 暴魔獣 渡り鳥 ウェスタン
オヤクシャボーマ:正体
クリスマスオルグ:『百獣戦隊ガオレンジャー』において、同じく戦隊メンバーを騙すために凶悪な怪人が被ったペルソナの姿。