「一人ぼっちのクリスマスって、どうしてこんなに寂しいの…?」
概要
クリスマスオルグの正体で、ラセツをして「オルグ界一の演技派」と言わしめる程の狡猾かつ凶悪な性質のオルグ魔人。
クリスマスオルグの時は「『武器』と呼べる物は何一つ持っていない」と嘯いて精々自衛用の臭い靴下くらいしか持っていない振りをしていたが、本当は雪の結晶型の「スノー手裏剣」、「クルシメ銃」なる光線銃、「ツリー剣」なるクリスマスツリー型の剣、「クルシメバスーカ」というバズーカと、計4つの武器で武装しており、これには真実を知った走も「あの野郎、武器いっぱい持ってんじゃねぇかよ!」とツッコんでいる。更には走以外の4人を拘束する網も武器の1つであり、おまけに口から吹雪で攻撃することも可能と、その名に恥じぬ凶悪な戦闘力の持ち主。
劇中での目的は人類にとっての夢や未来となる子供達を靴下の中に閉じ込め、半日で熟成させた「究極の夢エキスジュース」をラセツに献上しようと画策し、クリスマスオルグの姿でプレゼントを配っていた。敵対するヒーロー側の走すらもまんまと騙してその悪事の片棒を担がせていたところからも、その演技力の高さと相手の気持ちを利用する狡猾さが窺い知れる邪悪な悪鬼と言えよう。
活躍
ラセツと共に演技で騙した走を拘束し、網で動きを封じたイエロー達4人を口からの吹雪で攻撃して、上述の4つの武器で圧倒する。
しかし、走はGフォンと交換していた臭い靴下の悪臭でヤバイバを怯ませ、彼から取り返したGフォンでガオレッドに変身。そのままイエロー達を解放され、「クリスマスを夢見る子供達を騙し、俺の友情を踏みにじった貴様だけは、絶対に許す訳にはいかない!」と言うレッドの怒りと共に繰り出された破邪百獣剣を喰らい、上記の台詞を言いながら倒される。
直後にツエツエの放ったオルグシードによって再生巨大化すると、巨大戦ではツリー剣を武器にガオイカロスと交戦するも為す術も無く圧倒され、究極天技・イカロスダイナマイトを止めに喰らって爆散、それと同時に靴下に閉じ込められた子供達も解放されるのだった。
作戦の失敗を悔しがるヤバイバとツエツエだったが、ラセツはレッドのGフォンに自らの分身を密かに潜ませており……。
余談
モチーフはサンタクロースだが、「クリスマス」から「苦しめます」に名前が少し変わっただけでその意味合いも凶暴性も180度変わるオルグであった。
声を演じた野田氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、3年後の『特捜戦隊デカレンジャー』ではスペキオン星人ジェニオの声を担当している。
ちなみにクルシメマスオルグが登場した回には、当時子役だった悠木碧女史が吉田美保(クリスマスオルグのプレゼントを受け取る子供の一人)役で出演していた。
なお、作中時間ではまだクリスマス当日ではなかったようで、Quest44がクリスマス当日という設定である。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) オルグ魔人 氷属性 サンタクロース クリスマス メリークルシメマス
レインディアサンタ、デーボ・ヤナサンタ:後のシリーズに登場するクリスマス繋がりの後輩の戦隊怪人達で、いずれも恐竜スーパー戦隊に登場している。
オヤクシャボーマ、OOバットン:90年代のシリーズに登場した怪人達で、こちらも同じく巧みな演技で戦隊メンバーに取り入って罠に嵌めようとした繋がり。