概要
フランス領「アファル・イッサ」だったが1977年に独立した。
主な宗教はイスラム教。
独裁政権が続いてきたが、民主化が進行して近年は野党も一定の議会議席を得られるようになってきている。
周辺諸国が正常不安定で、ソマリアや中東などの紛争地帯にも近いが比較的政情が安定している。このため軍事的に重要な場所で、アメリカ軍・フランス軍・自衛隊が駐留している。
一方で中国もその重要性に着目し、ドラレ港に空母すら運用できる軍事基地を設置している。
ジブチ政府は日本に対しては友好的で、自衛隊初の海外駐屯基地が設けられている。哨戒機の出撃、補給、輸送などの機能を確保している。
また、阪神大震災の時に当時の大統領が100万円を寄付している。額は大きくはないが、現地の平均年収の9倍の額なので、日本の所得に換算すると約4000万円となる。東日本大震災にも支援を申し入れており、2011年3月23日には「日本国民との連帯の一日」として、大統領から一般市民まで約800人が首都ジブチ市内の東京広場に集まり、哀悼の意を示した。
ジブチ料理はアラブ系とインド系の伝統にフランス料理の要素を組み合わせ、羊・魚・レンズ豆などから多彩な料理を生み出している。
暑さ
国土のほとんどが砂漠や半砂漠かつ海に面しているため、世界でも類を見ないほど暑い国と言われている。
首都のジブチ市の年平均気温は約29℃、夏期には日常的に最高気温が40℃を超える。湿度も80%を越えるため非常に蒸し暑い。
- 海に面していない砂漠は夏季には湿度が10%台になり、実のところは日本の夏ほど暑さを感じないらしい。
このため、昼間には大半の店が営業を行わず街も静かだが、夜になると賑わう。