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京炎戦争まとめの編集履歴

2023-09-30 19:07:21 バージョン

京炎戦争まとめ

きょうえんせんそうまとめ

京炎戦争まとめとは、京炎戦争の内容をまとめたものである。

概要

京炎戦争とは黒焉街をシマとする京極組と東北最大の半グレ組織戒炎の抗争である。

京羅戦争同様に長期化する可能性が非常に高いのでこちらで追記していく。


経緯

戒炎が関東に進出し、多数の半グレを傘下に入れていることを受けて京極組は警戒していた。そんな中、京極組の第2支部が放火されるという事件が起きる。そこにいたのは近藤、久我、花沢で屋上からも火が回っていたので窮地に陥ったと思いきや雨樋を伝って何とか脱した。一方、戒炎幹部の上堂は車で久遠町を移動していたところ暴走族に絡まれていたが二丁拳銃で一切の躊躇もなく射殺した。その後、150人以上の暴走族が上堂の配下となった。他にも戒炎幹部の遊馬は比遊怒羅を傘下に入れようと試みるが、逃走され失敗に終わった。


こうして戒炎は京極組との戦争に向けて着実に戦力の拡充を進めていた。


京極組の第2支部放火の黒幕は戒炎であると突き止めた。そして我妻の指示で黒焉街で隣町の会合に向かう五十嵐・大園・黒羽根に奇襲する戒炎の構成員。そのやり方はカタギを多く巻き込む悪質かつ凄惨な行いであり、五十嵐は大激怒。黒羽根と大園の奮闘で五十嵐を守り切り、戒炎の構成員らを全滅させる。しかし、大園は入院、黒羽根は意識不明の重体になってしまう。


そして京極組は戒炎に報復と壊滅を指示し、本格的に動き出すのだった。


我妻の指示で幹部の角中と緋田が貴凛町の制圧を初め、半グレ組織を複数制圧した後に双日組というかつてメロンパンマンによって外道たちが粛清されて弱体化した組の組員を次々と殺した所、その組で一番の腕を持つ門田と角中が戦ったが圧倒的な戦闘力で門田を殺し、組長も緋田に殺され、事務所もガス爆発のように細工をし、双日組の事務所を火事にした。

(佐古大和)

現在、京極組では蜂の巣をひっくり返したように慌ただしく、五十嵐の親父を守るために銃4発とドスで切り刻まれて、未だ意識が戻っていないよう。そして戒炎が貴凛町を制圧したということを五十嵐から伝えられた。それを知った六車と仙石はとんでもない怒気を見せ、そして一条は青白いオーラを放ちながら全員棺桶に入れて東北を送り返すことを誓った。そして佐古は同期の野島と久我の帰還を願っていた。

(我妻京也)

我妻は京極組が慌てている間に東京に入ってきており、幹部を集め、我妻は最初のマトを京極組の精神的支柱の一つである一条康明に絞りいきなり奴の殺害を伝えたところ角中と緋田が一条の殺害を我妻に宣言した。そして我妻は他の街に居る自分たちの仲間を呼び、京極組に自分を楽しませてくれることを願った。

緋田「では面倒事は最初に片付けさせていただきます。には初っ端に消えてもらいましょう

角中「この角中正樹 当ミッションに命を賭けさせて頂きます


我妻は京極組の最高戦力の一人にして精神的支柱である一条を狙うため、大金をはたいて一条のシノギルートを監視し、幹部達で討つ作戦に出た。一条は花沢と一緒にシノギに勤しむ中、不意打ちの銃撃を受けてしまう。花沢は躱せず倒れ、一条は躱しながら銃で応戦する。待機していた角中が獲物の棒を持って降り立ち戦闘に発展する。撃ち合いの中で戒炎の構成員である錦野を銃で撃ち抜き、角中の棒術にも対処していく。するとそこに、戒炎の幹部である遊馬大介が現れ、動けない花沢を殺めようとするところを一条の銃が阻む。角中の背後からの攻撃を一条が順応し始めた事でいなして見せる。一条は遊馬と撃ち合い、遊馬の我流剣術に押されてしまう。一条は花沢に怒りを込めて逃走を指示し、遊馬と角中との戦闘に引き戻された瞬間に角中の槍が一条の額を裂く。そこに信じられない人物が現れる。


なんと戒炎の幹部である上堂新一であり、ボロボロの一条の前に猛者中の猛者が3人も集うと言う絶望的以外の言葉が見つからないほどの窮地に立たされてしまう。


しかし一条は更なる集中モードに入り、上堂の銃乱射を掻い潜り、遊馬の斬撃も躱す。一条は角中に奇襲されても水溜りを蹴る事で隙を作り、遊馬にナイフを投げつけて追撃を止めさせ、更には角中の死角に入る事で上堂の銃撃も封じて見せた。角中は蹴りを浴びせようとするが、一条は持っていたLEDライトで目潰しを行い、決定的瞬間を作った事で遂に角中に致命傷を浴びせて見せる。一条は動かなくなった角中を盾にするが、遊馬の強力な斬撃を浴びてしまう。上堂も追い打ちの銃乱射で一条の身体を削いでいく。花沢が逃げ切った事を確認した一条は逃走するも、集中力を上げた上堂の一発の銃撃で脇腹を撃たれてしまう。満身創痍の一条を追いかける遊馬だが、体勢を低くした一条の斬撃を受けてしまう。


佐古は現場に向かう道中で死にかけの一条を見付けて速攻で闇医者に運んだことで一命を取り留めさせる事に成功する。


しかし、京極組は戒炎の一角を落とす事に成功するも、最強戦力にして精神的支柱の一条が戦線離脱と言う余りに痛い代償をもらう事になった。


久我と犬飼は眉済の配慮もあり、京極組へ帰還することが許可された。また京極組の助っ人が外れたため、黒澤派についていた羅威刃の東雲と秋元も戒炎に与することとなった。

そして羅威刃の加勢は京極組に悲劇をもたらすだろう・・・


一条に重傷を負わされた件は京極組内に伝わり、怒髪天を突く五十嵐と武闘派兄貴達。怒りに燃える海瀬は戒炎の幹部の一人である上堂に狙いを絞る。海瀬は上堂が東京上陸と同じタイミングで多くの暴走族を私兵に付けている事を知り、凄まじい圧で脅しをかける事で集会のタイミングを把握していく。海瀬と佐古は集会する廃墟の遊園地へ向かう中、上堂は集まりの悪さから何かあると踏んだ。同時期に海瀬はロケットランチャーで建物からぶっ放して奇襲をかける。上堂は生存こそしていたが、爆撃で大ダメージを受けていた。倒れる上堂を屠らんと強襲する海瀬だが、上堂は動けないふりをして誘き寄せる一手であり、戦闘に発展する。


上堂の正確無比な早撃ちで海瀬の肩と脇腹に命中させるが、海瀬は構う事無く振り抜く。躱された直後に海瀬はショルダータックルを浴びせ、上堂は倒された拍子に二丁拳銃を話してしまう。海瀬は強烈な頭突きを二発喰らわせる。海瀬は大ダメージを与えたと踏んで金砕棒を取り出しトドメを刺そうとするが、上堂は狂気的な笑みを浮かべながら立ち上がる。上堂は拳銃一丁を拾い上げて速射し、海瀬は機敏な動きと障害物でやり過ごす。海瀬は上堂の痛覚が麻痺し、脳も活性している事から、完全に斃さないと止まらない事を悟った。二丁拳銃に戻った上堂の弾幕を掻い潜るため、盾代わりにしていた障害物を吹き飛ばし、隙を作ろうとする。躱されるも、障害物に付いて突進してスライディングで懐を取る。海瀬のフルスイングを上堂はジャンプで躱すも、想定していた海瀬は拳銃を浴びせる。しかし、上堂は全く意に介さず海瀬のコメカミを抉り、加勢しようとする佐古もそれさえ許さない速射で止める。海瀬は隙を突いて突っ込むが、上堂の異常な精神力で反撃されて不利になっていく。


しかし、上堂の二丁ある拳銃の内一つが弾切れを起こし、残った方でトドメを刺そうとするが、海瀬はそれを握る手に金砕棒で破壊する。上堂は残った片方でドスを持って突っ込み海瀬の腹を刺す。しかし、海瀬は重傷の身でありながら上堂の腕を掴み強烈な金的を浴びせる。それは痛覚麻痺していたはずの上堂に決定的な隙を作り、海瀬は金砕棒による渾身のフルスイングを上堂の上半身に浴びせる。


戦いは海瀬の勝利に終わった。上堂はいずれ京極組全員やられる事と我妻はモノが違う事を告げ、泣き喚く顔を想像しながら地獄で待っていると告げ、その命を散らした。


佐古は重傷の海瀬を闇医者に連れていく中、海瀬は佐古の根性を称え「生きてりゃ勝手に強くなる その時返せ」と力強い言葉をもらうのだった。


更に同タイミングで獅子王組眉済派に出向していた久我と犬飼が京極組に復帰したのだった。


戦力が整った京極組。しかし、上堂が死の間際に言ったセリフが頭から離れない事を不安に思うのだった。


京極組と戒炎はそれぞれ作戦会議を行う中、我妻は副将の麻生から京極組の舎弟達が予想以上に有能で機能している事を感じ取り、若衆から潰していく算段を取っていく。そんな中、京極組が守代を頂いているキャバクラ店から迷惑客がいる事を聞き、若衆である野島と浪岡が対応に出る。すると野島がその客を注意すると、男は包丁をホステスに突き付け、火炎瓶を投げつける凶行に及んだ。その男は野島が制圧し、事情を聞くために連れ出そうとするも、とんでもない相手が現れる。


戒炎トップの我妻と組織のNo.3である緋田だった。


先程の迷惑客は我妻から借金の帳消しか失敗して死ぬかの選択に怯えて動いただけだった。我妻を討たんとする野島が仕掛けるも、緋田に阻まれ圧倒的な実力差に追い込まれてしまう。勝てないと悟った野島と浪岡は生きて情報を持ち帰るために窓から逃げようとする事を選ぶも、我妻と緋田に追いつかれ、浪岡はこのままでは全滅すると直感した。そこで浪岡は自らが盾になって野島を逃がす事を選び、野島は何とか逃げ延びる。しかし、浪岡は気を奮い立たせて立ちはだかりながらも、緋田の斬撃で致命傷をもらってしまう。一方、京極組でも野島と浪岡の出先で火事が起きた事を知って、近くにいた六車が駆け付ける。そこに現れたのは緋田であり、自分が浪岡を殺したと醜悪に告げると六車は激昂し、戦闘に発展する。緋田は冷静かつ冷徹に六車を見切り横薙ぎを浴びせるが、六車も強烈な袈裟を仕掛ける。躱されるも、その斬撃は緋田に脅威を覚えさせるものであり、搦め手の粉末も完璧に見切り剛力でナイフをへし折りかけた。緋田は額を斬られた事でスイッチが入り殺しにかかろうとするも、そこに我妻が苦無で六車の手を止めさせる。六車は我妻にターゲットを変更して斬りかかるが、あっさりやり返されてしまう。それでも気力でやり返す六車に対し、我妻は強さと気概を褒めるも、警察と消防が来た事で我妻と緋田は撤退していく。


六車は燃え盛る火の中を駆け抜け、浪岡を探していく。


しかし、六車が見つけた時には、浪岡はもう絶命していた。浪岡の亡骸を抱えながら、六車は我妻を、戒炎を地獄に送る事を涙と咆哮に乗せて誓うのだった。


優秀な頭脳派舎弟として働いていた浪岡の死に伴い、舎弟のみでの行動を禁止される中、更なる怒りと戒炎打倒に燃える京極組。一方で戒炎トップの我妻と幹部である榊原は京極組の影の功労者である若頭・大園に標的を定める。一方の榊原にもある秘密を抱えていた。


戒炎の幹部であり、かつては半グレ組織を率いていた榊原周はステージ4の胃がんを患っていたのだった。


絶望に打ちひしがれていた榊原の下に現れたのは我妻であり、凄まじい強さで制圧して見せた瞬間であり、野望を聞いた榊原は軍門に下る決意をしたのだった。


そんな中、戦争中であってもシノギを大事に行う久我と佐古を他所に榊原は大園を狙うため、京極組がマークしていないビルの屋上から見つけ出す作戦を取る。大園を見つけた榊原は10日間にも及ぶ監視の末に、大園が小さな極道組織である「原西組」と定期的に会合し提携を持ち掛けている事や建物の構造を突き止める。別日に会合に赴いていた大園が一人になった瞬間を嗅ぎつけた榊原は部下の報告を聞いて乗り込む。大園は接近に気付くも、時既に遅く榊原は彼の背中を十字に斬り裂く。気力を振り絞って抵抗する大園を嘲笑うようにあしらった榊原は更に袈裟切りを浴びせる。その時、会合に護衛として付いていた犬飼が乱入し、榊原の防御諸共に吹き飛ばす。命を捨てたような特攻を仕掛ける榊原は右肩を犠牲にするのと引き換えに、大園の下に辿り着き致命傷を浴びせる。倒れる大園、榊原に強烈な蹴りとハンマー投擲を浴びせる犬飼だったが、榊原は執念で逃げ延びる。


命の炎が消えようとする大園は家族がいない自分にとっては京極組が家族のようだったと打ち明け、五十嵐が京極組に来たばかりの頃を思い出す。


大園は五十嵐が京極組の組長に駆け上がって立派になり、若い人材が成長してくれた事に感謝しながら、犬飼の腕の中でその命を散らした。


長きに渡り京極組の歴史と多くの舎弟達を育て上げた大園銀次の死は、京極組に深く大きな影を落とすことになった。


尚、我妻が立ち去る榊原を見送る際、表情や仕草が動くアニメーションがなされていた。


抗争で命を落とした浪岡と大園の葬儀を行い、戒炎の殲滅に怒りを更に燃やしていく京極組。


そんな中、守若が久我を始めとする舎弟達を集めて、現場監督と言う体で工事現場で働かせ、京極組に借金し過ぎている債務者を集めるように命じる。指示通り舎弟である野島・佐古・花沢らは債務者と一緒に現場監督の仕事をさせるが、守若は戒炎らは東北から攻め込んでいる事から都内の土地勘の乏しさを利用して罠を張る事を狙っていた。張り込んで5日目にして、戒炎の幹部の一人である遊馬大介が佐古の担当地区を通り過ぎる。佐古は取り繕って罠まで誘う事を試みるが、警戒心を高めていた遊馬に見抜かれてしまう。殺されかける佐古だったが、守若の登場が間に合い戦闘に発展する。


遊馬の斬撃を持ち出したスコップで受け止めカウンターを決める守若。斬り合いに雪崩れ込み、唐竹割りを放つ遊馬に対し守若は被っているヘルメットで受け止め懐に潜り込み、強烈な寸勁を叩き込む。守若の強さと狂気を感じた遊馬は更に力を入れて襲い掛かり、守若はスコップを盾代わりにしながら得意の蟷螂拳で応戦する。遊馬は咄嗟に蹴りを放つも、守若は完璧に見切り遊馬の膝を破壊する。遊馬は執念で守若の肩に噛み付き抵抗するが、守若はすかさず遊馬の両眼に目付きを入れる。それでも遊馬は忍ばせていた短刀で切り裂くが、最終的には守若の強烈な攻めで致命傷を負ってしまう。遊馬は自分の未熟さを呪いながらも、自分の身の程を知れたことにどこか嬉しく思いながら、その命を散らした。


戒炎の幹部の一角を落とした京極組。しかし、ここから両軍は暴走を始めていくのだった。


戒炎の幹部の一人である遊馬を斃し、上堂戦で大怪我を負っていた海瀬が復帰し勢いづく京極組。一方の戒炎はとんでもない作戦に出る。


京極組の姐さんであり、組長である五十嵐の妻である五十嵐梢を狙うと言うモノであった。しかも姐さんは喘息持ちのために定期的に病院通いしており、我妻は護衛に付いている武闘派兄貴とピンポイントで当たろうとするためだった。


通院の日の護衛担当に久我と海瀬が付き、用事が済みかけた時に現れたのは・・・


他でもない、戒炎トップの我妻と副将の麻生の両名であった。


海瀬は冷静に状況を見極めて久我と動こうとする中、麻生は躊躇いなく姐さんに銃口を向ける。しかし、狙いは庇いに入った久我であり、大ダメージを与える。海瀬と久我は姐さんを連れて逃げる事にシフトする。しかし、我妻と麻生のスピードは凄まじく、姐さんを庇いながらもあってかすぐに追いつかれてしまう。そこで海瀬は逃げるふりをして不意打ちで金砕棒をぶん回す。しかし、完全に躱され、麻生が久我と姐さんを追い海瀬は止めようとするが、我妻に背中を斬られてしまう。それでも構う事無く麻生に突っ込み攻撃を当てる。麻生は追撃を再開するが拳銃を破壊されてしまい距離を作ってしまう。


久我は追撃してくる麻生から姐さんを守るために飛び掛かるが、麻生の完璧なディフェンスと素早い身のこなしによるカウンターの斬撃を続けざまに受けてしまう。姐さんを守りながら麻生とやり合うのは久我でも分が悪すぎたのだった。その中で久我は先ほどまで使っていた拳銃をほとんど使っていない事に気付き、隙を作るために近くの生ごみを麻生にぶちまける。同時に拳銃で応戦して麻生を下がらせる。一瞬の隙を突いて久我は姐さんを抱きかかえて橋の下の川に飛び込む。麻生は拳銃が使えない事もあって追うのを諦めつつも、久我を厄介な相手と認識するのだった。


我妻と海瀬は一対一の勝負に発展する。



一触即発の中、我妻は海瀬の神経を逆撫でするような挑発を行い、海瀬は爆進する。我妻は海瀬を調べ尽くしており、仲間想いの海瀬に効果的な煽りを意図的にしていたのだった。海瀬の攻撃はいつも以上に直線的だったと同時に上堂戦で受けた傷が万全でないのもあって主導権を握られたままだったが、傷が開いた事で海瀬も冷静さを取り戻す。しかし、直情型の海瀬と暗器を交えながら淡々と追い込んでいく我妻とでは、海瀬にとって相性はこれ以上ないほどに最悪であった。


左半分の視界まで奪われた海瀬は最早絶望的な状況となり、我妻から強烈な袈裟切りを受けてしまう。海瀬は凄まじいタフネスで堪え切り、金的を浴びせようとするが、我妻が刃で受けた事でダメージを重ねてしまい、動きのキレは完全に鈍り、我妻に顔右半分を切り裂かれてしまう。


両目が潰され、絶望的なダメージを負った海瀬だが・・・それでも我妻を地獄に送る決意を胸に抱き倒れなかった。その執念とタフネスは我妻に初めて余裕の表情を奪い去り、遂に捉えるまでに至った。

海瀬は我妻の身体を掴みかかり強烈な頭突きを2発浴びせる。


しかし、我妻は上堂戦で受けた傷に抜き手を浴びせる事で攻撃を止めさせ、容赦なく痛めつけていく。海瀬も頭突きを返すも、既にその力は入ってすらいなかった。我妻はダメ出しの金的を浴びせ、海瀬は掴んだ手を放してしまい、我妻は背後に回った。


そして我妻は海瀬の身体を完膚なきまでに切り裂き致命傷を浴びせた。その時、海瀬の頭には走馬灯が過った。海瀬の命の炎はもう消えようとしていた。


海瀬は心の中で自分の不器用さを呪いながら京極組は自分の誇りだと信じ、仲間達にエールを送りながら、その命を散らした。


京極組はまた、大切な仲間の一人を失うのだった。


経緯(葬式襲撃以降)


麻生を振り切った久我は海瀬を探すために全力で駆けずり回る。しかし、そこにあったのは、我妻に敗れ変わり果てた海瀬の亡骸だった。海瀬を抱きかかえ、慟哭する久我。


誰もが認めるタフネスを持つ海瀬の死を受け入れきれない面々だったが、五十嵐の意向で海瀬を弔うための葬儀を開く事になった。戒炎は極道ではなく、半グレ組織であり手段を選ばない連中であるため、五十嵐から葬儀の情報が外に漏れないように久我に徹底させる。一方、我妻も葬儀の会場を掴むために動いていた。傘下の半グレ集団らに海瀬の葬儀会場を見付けた者に大金と戒炎内での出世を餌に発見に力を入れるのだった。


そして厳しい管理の中で海瀬の葬儀が執り行われた。古くから京極組に貢献してきた海瀬の遺体を前に久我や五十嵐らは悲しさと涙を堪えきれなかった。その中で守若は能面のように無表情ながら、言葉に出し切れない寂しさを伝えたのだった。


そんな中、半グレが暴れている情報が飛び込み、高砂と仙石が対処に向かう。しかし、それは我妻が仕掛けた罠だった。葬儀会場から飛び出たところを従えた半グレの一人が見つけ、その情報を下に見つけ出す一手だった。そして大勢の半グレ達が襲撃をかけてきてしまうが、大事な仲間を弔う瞬間を邪魔された怒りで一蹴に乗り出す。その時、半グレの一人が投げた手榴弾の一つが海瀬の棺の下に転がってしまう。察知した守若が防いだものの、一瞬間に合わずまともに爆撃を受けてしまう。更に信じられない人物が現れてしまう。


戒炎の副将である麻生とナンバー3の緋田だった。


京極組の面々には舎弟や怪我をしている者を守るために動く武闘派兄貴らはその場を離れる事ができず、まともに相手できるのは久我と犬飼だけだった。


久我&犬飼 VS 麻生&緋田の仁義なき戦いが始まるのだった。



更に混沌とする戦場。麻生と久我は傘下の半グレを餌にしながら久我や犬飼を相手に主導権を握っていく。その中で京極組の武闘派である近藤と二階堂の加勢で持ち直し、久我は麻生と、犬飼は緋田と向き直る。犬飼はパワーとタフネスで応戦するも、緋田の戦術と金的攻撃であっという間に追い込まれてしまう。そこに久我が援護でナイフ投げを行い、犬飼を立て直させるが、麻生に隙を与えたせいで防戦一方の状況となってしまう。そんな中、麻生は近藤が殴り倒した半グレが手放したナイフが当たりそうになった所を見て、ある賭けに出た。


近藤の攻撃が新米の頃から受けてきた久我は吹っ飛ぶ方向を把握しており、意識外の攻撃として麻生にバックステップをさせており、久我は意識外の攻撃はバックステップをするとヤマを張っていたのだった。渾身の一刺しを浴びせようとする久我だが、麻生は超反応で躱す。久我は麻生自身が素手の攻撃は意識の外に外す癖があると読むようになった。


一方、緋田と向き合う犬飼だが、無限に近い緋田の前に苦戦を強いられていた。そこに半グレが投げた手榴弾が目の前を転がり、犬飼はダメージを受けてしまう。すると緋田は久我に狙いを定める。


麻生と緋田は襲撃前に狙う相手を定めており、一条・守若・六車をターゲットにしていたが、更に久我も含まれていた。久我は上層部と下層部を繋ぐハブの役割を果たしているだけでなく、我妻さえ戦闘能力は上昇傾向にあるから厄介と踏んでいたのだった。久我は迫る緋田の攻撃を咄嗟に防ぐも、麻生からの斬撃を背中に受けてしまう。その一瞬の隙に久我は緋田からの袈裟切りをもらってしまう。その姿を見た犬飼は爆破寸前の手榴弾を麻生らに投げつけて下がらせ、久我を抱えて引き離すが、犬飼は背中に爆傷を追ってしまう。久我の意識は既に朦朧としており、事実上の二対一となってしまった状況となってしまう。


そこで乱入してきたのは、五十嵐の避難を完了させた六車であり、京極組に希望の光が見えてくる。しかし、その希望はあざ笑うかのようにかき消すような人物が現れてしまう。


京極組打倒のために戒炎と手を組んだ羅威刃の副将である秋元詩郎だった。


六車と犬飼、麻生・緋田・秋元の二対三、京極組に迫る絶望はさらに加速するのだった。



絶望的状況が続く京極組の中で、羅威刃の副将である秋元は傷だらけの守若を見付け飛び掛かる。六車が止めに入るが、緋田が挑発を交えながら襲いカウンターを狙いに行く。しかし、六車の怒りはフェイントであり、かかった所に緋田の腹に重い蹴りを浴びせる。


一方、麻生と向き合う犬飼だが、最早満身創痍で追い込まれてしまう。秋元は六車の追撃を緋田の攻めで突破し守若に再び飛び掛かる。すると守若はいくらか回復したのか立ち上がり、数的不利を解消して見せる。守若はナイフと蟷螂拳のコンビネーション攻撃で秋元に反撃する。秋元は自身の恩人である高城蓮太郎を殺めたのが守若だと突き止めていた。


犬飼は麻生に苦戦を強いられたままだが、凄まじい精神力で堪えていく。王手をかける麻生だが、犬飼は六車の粗暴ながら有効な方法で回避する事に成功した。六車も緋田相手に優位に立ちかけるが、麻生は隙を突いて奇襲をかける。その時犬飼は海瀬の棺にあった金砕棒が目に入り、それを手にして麻生に襲い掛かる。海瀬の金砕棒が犬飼の手に感触が馴染むのか、凄まじいスイングで麻生から余裕を奪い取った。


数的不利に変わらない京極組サイドだが、近藤が半グレ達を制圧し始め別件で出ていた高砂と仙石が現場に駆け付けた事で数的有利に持ち込める状況になった。不利になると悟った麻生は退散を選択するが、復讐に燃える秋元は反論する。結局麻生に諭され秋元も退散を選び、緋田も逃走する。


入れ替わる形で高砂と仙石が戻って来た頃には麻生・緋田にやられた久我と半グレ達を相手に奮戦し抜いた二階堂が戦線離脱の重傷を負ってしまった。


戒炎の最早人と思えぬ所業は京極組に甚大な損害を負わせたのだった。



戒炎の葬儀会場の奇襲により、久我・犬飼・二階堂・守若が入院すると言う大幅な戦力ダウンを余儀なくされた京極組。それでも折れる事無く動き、佐古は風谷にコンタクトを取り、手当たり次第に取り込んでいる半グレ達を纏める「朝流斗」の存在を知った。そして「朝流斗」の壊滅に高砂と仙石が任される事になり、志正町で女性を攫う阿漕なビジネスをしている事を知った高砂はとんでもない事を言い出す。


京極組でも随一のイケメンである仙石を女装して囮捜査すると言い出したのだった。


仙石はメイクの結果美女に化け、囮に出た結果「朝流斗」の構成員を引き出す事に成功し手引きしていた人物の名前が明かされる。


その人物は鉄刀兄弟と京極組の若衆の二名であり、京極組サイドから裏切者が出たと言う最悪の事態が明かされるのだった。


鉄刀兄弟は表面上は真面目にしていたが、本心では扱いに不満を抱き結局極道の生き方に馴染む事が叶わなかった挙句に「朝流斗」に情報を流して出世したと言う悪辣な所業も判明した。鉄刀兄弟の粛清のために仙石と佐古が駆り出され、佐古は同期の裏切りに腹を据えかねていた。襲撃当日、佐古は仙石指示の下で準備を行い、「朝流斗」のアジトにトラックでカチコミを仕掛ける。仙石と佐古は連携してトラックに積んでいる丸太をぶちまけ殲滅を行い、降り立った佐古は鉄刀兄弟を探しに出る。


佐古と仙石は鉄刀兄弟を見つけて向き合うが、返ってきたのは嘲笑と京極組が落ち目になっているからと決めつけ裏切りを正当化する発言だった。キレる仙石だが、それ以上に怒りを抱いていたのは佐古であり、同期のケジメを取るために自らが粛清に名乗りを挙げるのだった。


戦闘に発展するが、腐っても喧嘩慣れしている上に数的有利な鉄刀兄弟に分があり佐古は追い詰められてしまう。それでも、佐古が見てきた強い兄貴分達の姿を見て奮い立ち、片割れを屠る。命乞いをするもう片方の言い分も、京極組の兄貴分を馬鹿にされた怒りに燃える佐古は止まる事無く粛清する。


結果を報告し終え、まだまだ至らない新人であっても少しは背中が分厚くなり成長を実感する佐古だった。そして京極組の闘志は再び燃え上がるのだった。



海瀬の葬儀から戦力ダウンと戒炎の非道な行いに対する対策を迫られる京極組。そんな中で佐古は風谷から戒炎の幹部の一人であり、京極組の若頭である大園を殺した張本人である榊原が末期の胃癌である事を知った。佐古は組内や入院中の一条にも共有し合い、警戒を強める。


一方の榊原も犬飼との戦いで受けた傷も完治し行動を再開する。下部組織の粛清に動く中でも胃癌による死へのカウントダウンが迫る榊原はもう余命が幾ばくも無いほどに病状は悪化していた。とうとう我妻に死期が迫っている事を悟られ、戦力外通告をされてしまう。榊原は喰い下がるも、流石の我妻も見切りを付けようとしているのは明らかだったが、入院中の人間ならば襲えると進言した事で、チャンスを捥ぎ取る事に成功する。榊原は抗争中の中で怪我をした京極組の下っ端構成員である花沢を尾行する事で入院している武闘派を狙う作戦に打って出る。


榊原は張り込む事数日、花沢の通院先の病院を見つけ出し、夜になる瞬間侵入するのだった。しかし、榊原の身体は既に限界であり一人でも屠ろうと動き一つの部屋の扉を開けるが・・・


そこにいたのは京極組における最強戦力の一人である一条康明だった。


入院中の構成員は一条を含めリスク分析のために別々の病院に入院させていたのだった。榊原は失態を感じつつも、一条を斃せば挽回できると踏んで戦闘に踏み切る。命を懸けた踏み込みで攻める榊原だが、完治に近づいた一条の強さは想像以上であり、あっという間に追い込まれてしまう。命の一滴まで絞り出した榊原の抵抗も、一条の前では無意味であり致命傷を負ってしまう。


最早勝てないと悟った榊原は一条のような実力者に殺されるならば良しと思うも、一条は我妻と一緒に運命を共にする事そのものを皮肉るような言葉であり、長く生きる選択肢を取ろうとしない榊原にとっては返す言葉がなくなってしまう状況に落とされてしまった。騒ぎを聞いた京極組御用達のヤミ医者である氷室から末期の胃癌を治療できる可能性を指摘され、「病気と向き合えば長く生きられる時間を得られる」と言う、榊原が本心では求めていた願いを感じ取るのだった。一条からも現実と向き合わずに我妻に健康な自分を重ねておりそれは無意味であり、どんな人間でも病気にかかり結果を変えられるのは向き合う本人であると断じられる榊原だったが、腑に落ちたように穏やかな表情に戻るのだった。


榊原は何も残せないまま死ぬのが何より嫌だったと思いながら、病に怯えて他者に自分を投影させて現実から逃げた挙句に結局何も残せていなかった結果を恥じる。戒炎の幹部の一人である榊原周は、死への恐怖と自分の運命に向き合う努力や現実から逃げた自分の不甲斐なさを呪いながら、必死に生きて死んだ方が良かったと後悔の念を呟き京極組に多大な被害を及ぼした非礼を詫びながら、その命を散らした。


そして京炎戦争はある悪魔によって、更に苛烈となってしまう事を京極組は知らなかった。



ある時仙石は戒炎のヤサや幹部の居場所を割り出すために貴凛町への潜入捜査を進言し、実行に移す。一方で半ば強引に退院した守若もまた、潜入捜査を試み、我妻への接触を試みていた。


幸かどうか、怪しげな人物がヤクの売買をしている現場を目撃した守若は恐ろしすぎる方法で尋問を始め、戒炎と繋がりのありそうな人物を呼び出し更に有意義な情報を引き出そうとしていく。


一方の戒炎も秋元が先の葬儀会場襲撃作戦で反対意見を唱えた事から反乱分子と見做し始め、同時に羅威刃のトップを張っている東雲も戦争の行方次第では仲違いする可能性が高いと危惧し始めていた。


守若がわらしべ長者のように戒炎の末端構成員まで辿り着いた中、戒炎と同盟を結んでいる組織である羅威刃の構成員を呼ぶと言われ、守若はその繋がりを利用して京極組と友好関係にある獅子王組の武闘派であり個人的な関係を持っている井上月麦に共有する作戦を思い付く。その井上も羅威刃を追っており、それを利用して戒炎のヤサや幹部の情報を吐き出させようとするのだった。守若は佐古に無茶振りさせながらその構成員を誘き寄せた末に殺害し、それなりにやり合った事実から幹部と推察し、スマホの中身から探る方向に打って出る。守若は有意義な情報を井上に伝えた後に、羅威刃は滅茶苦茶になると伝えて帰路に着く。


意識不明の久我も起き上がり、海瀬の葬儀を台無しにした戒炎の幹部らを血祭りにする決意を漲らせ、仙石も御用達の変装師によってクオリティの高い変装を完了させた。


悪逆非道を極めつつある戒炎への復讐に燃える京極組の逆転劇はここから始まるのだった。



京極組の仙石は裏社会の変装師であるレンによって別人のような擬態を施し、戒炎の傘下の半グレ組織「悪刃羅」に潜り込む。仙石はそのリーダーである三池に気に入られ、目立ち過ぎない程度で働く事で地位と信用を得ていく。その中で三池から戒炎の下部組織をまとめるための会合で本隊の幹部である緋田も参加する事を知る。そして仙石もその会合に参加させてもらえる事になった。


仙石は綿密な準備を済ませ、会合当日を迎え緋田と相対する。始まるや否や緋田は「悪刃羅」に京極組を屠るための全面協力や上納金を収める事を強要させ、速やかに事を済ませる。帰り道で見送る中、仙石は拳銃で奇襲する。しかし、緋田は素早く察知して回避する。


仙石は変装を解き、凄まじい殺意を抱きながら緋田と向き合う。緋田の凄まじい踏み込みに対し、仙石は受け止めるが、想像以上のパワーの前に少し斬られてしまう。


仙石と緋田の戦闘が本格化する中、仙石の悪魔性が更に牙をむく事になった。


なお余談だが、久我が意識を取り戻しているのにこの回も何故か佐古が進行役だった。

これがどういう意味を示しているのかは不明である。因みに天羽組シリーズの主役である小峠が意識を保っている中で進行役を舎弟である速水泰輝が担う事例もある(ただしこの場合は小峠とは別行動を取っているという理由付けがされている)。



京極組の仙石と戒炎の緋田との戦闘が勃発する。


戦場を生き抜いたキャリアを見せ付ける緋田に対し、仙石は緋田の最適解を導く速度の速さに驚きながら対応するが、素のパワーで劣っているせいで不利になってしまう。距離を詰めようとする緋田だったが、仙石は事前に仕掛けていた罠の数々や相手の特性を利用した立ち回り、更には多くの搦め手で優位に立っていく。仙石は咄嗟に硫酸を巻くも、緋田は右半分の視界を奪われながらも、状況の悪さを瞬時に把握して距離を詰めて状況を立て直す。緋田は罠がある事を前提に警戒心を高めて斬り合いに持ち込み、優位にしていこうと試みる。仙石は劣勢をアピールするようなブラフを立てるも、緋田は見切り仙石を深く切り裂き追い込んでいく。緋田は足を止めた仙石にトドメを刺さんばかりの突撃を見せる。


しかし、仙石は事前に用意していたライターと可燃ガスによる即席火炎放射を不意打ちで浴びせるのだった。それでも緋田は甚大な火傷を負いながら止まる事無く突っ込み再び流れを引き戻そうとする。互いのダメージが甚大になっていく中、仙石は正々堂々を申し出るが、緋田は罠と思い警戒を高める。


しかし、仙石の渾身の一手は原始的な接近戦であり、あらゆる可能性を警戒したせいで僅かにできた緋田の隙を突くようにメリケンナイフで腹を貫くのだった。緋田も仙石の腹をナイフで貫き、互いにそれぞれの手を掴み合う。流れるように仙石は武器を手放し、緋田の虚を完全に突くように強烈なパンチと頭突き、そしてマウントポジションからの連続パンチを浴びせていく。数々のダメージと仙石の凄まじい連続攻撃に緋田は最早抵抗すら叶わずに地面に倒れ伏せ、自らの無自覚な過信が敗北を招いたと悟り、卑怯者と断じ続けた仙石の凄まじい底力を称えながら銃弾による致命傷を受け、その命を散らした。


仙石は勝利するも、想像以上に大きなダメージを受けてしまい動けなくなってしまうが、潜伏先の半グレ組織のリーダーである三池に担がれながらヤミ医者に運ばれるのだった。


そして、京極組と戒炎の戦争は最終局面へと流れていく。



戒炎を斃さんばかりに動く京極組に一人の人物が訪れた。


六車の旧友にして雲雀町を根城にしていた極道組織の武闘派である瓜田純士だった。


瓜田は同時期に刑務所で共に過ごしていた六車と交戦を経て親友となり、出所後に協力を申し出るために現れたのだった。心意気を受けた六車は快諾し、瓜田も五十嵐と話し合う。


瓜田は野島と佐古の協力の下、戒炎傘下の半グレ組織で特に金稼ぎが良い連中の殲滅によって、資金源を断つ方法に打って出る。瓜田の実力とキャリアもあって事を順調に進める中、戒炎も瓜田の始末に乗り出す。そして京極組に守代を払っている店の店主に呼ばれた瓜田と佐古だが、違和感を感じた瓜田によって切り抜ける。尋問する中、息がある半グレに銃撃されそうになった佐古を瓜田が咄嗟に庇う。そこで狙い澄ましたように、戒炎の副将である麻生が現れる。


瓜田は佐古を逃がして麻生に飛び掛かるも、気合いや根性で麻生をどうにかできるはずもなく瞬く間に死の淵に追い込まれてしまう。瓜田は致命傷を負いながらも麻生の手を掴むが、それも空しい結果で終わるのだった。


佐古の応援で六車が駆け付けるも、瓜田は最早虫の息だった。瓜田は六車が大事にしている舎弟を守り麻生に一矢報いた達成感や任侠者として大切にしている人物を守れた事を幸せに感じながら、六車の腕の中でその命を散らした。


京極組に命を懸けて協力した瓜田の奮戦は京炎戦争の戦局を大きく変えていくのだった。


モデルとなった人物の出演された話の裏話を中心にした動画も公開されている。


何とか組に復帰する久我だが、シノギや治安維持のための人員が足りていない状況にある京極組。佐古は守若と共に入手した羅威刃のヤクの取引に関する情報を掴み、京極組の武闘派達は排除に向かう。その中で大きく動いていたのは近藤であり、仲間を守るために邁進するのだった。ある時近藤は廃倉庫でヤクの取引がある事を知り、単身乗り込むのだが・・・


そこには羅威刃の構成員が多くおり、その中にはトップの東雲や副将の秋元もいると言う悪運極まりない状況だった。


戦闘に雪崩れ込むが、近藤は構成員を次々に殴り倒していき、強さと狂気をまざまざと見せ付けていく。近藤はドラム缶を武器にして投擲する等、効率良く殲滅していくが、東雲の脅迫染みた発破で構成員達も気合いを入れていく。それでも近藤は凄まじいパワーで大立ち回りしていく。


とうとう東雲と秋元のツートップも動き出し、近藤は長机をぶん投げるが、東雲の超パワーによる斬撃で迎え撃つ。近藤は驀進するが、東雲と秋元のコンビネーション攻撃は想像以上に強烈であっという間に追い込まれてしまう。すると近藤は飛び掛かってきた構成員を殴り倒すと、東雲の方へ吹き飛ばす事に成功する。間が出来た事で近藤は銃撃してくる秋元を斃さんばかりの突進を仕掛けるが、秋元は軽くあしらいカウンターの斬撃を浴びせる。近藤は倒れる事無くビール瓶の籠を使って、秋元に投げつけるも躱されてしまう。近藤は消火器を掴んで地面に思い切り叩き付け、白煙は建物を覆い隠し、次はブレーカースイッチを落とす事で、完全な暗闇状態にする。東雲は近藤に逃げられないように入り口を塞ぐも、近藤は入り口ではなく窓を突き破って逃走する事に成功する。


東雲は激昂しながら窓から逃げた事を確認して追いかけようとするも、近藤は河に飛び込んで泳ぎ完全に引き離していた。追走を諦め踵を返す東雲だが、京極組の追撃を警戒して取引を中止し、秋元にも共有する。帰路に着く東雲だが、信じられない人物が現れる。


獅子王組の若手エースにして、東雲打倒に燃える井上月麦だった。


護衛2名を瞬殺して言語に絶する殺意を向ける井上、迎え撃つ東雲。因縁の対決が今、始まるのだった。


獅子王組のジョーカー井上月麦と羅威刃3代目トップの東雲竜政、因縁深き死闘が始まる。


突っ込んで来る井上に対し東雲は突如として踵を返し逃走する。追いかける井上が入り込んだのは障害物が多く入り組んだ倉庫であり、東雲がシノギの取引に使う場所だった。東雲は地の利を活かして優位に引き込む腹積もりだった。東雲は事前に用意した大量の丸太を利用した重量物による圧殺及び大量のおが屑による目晦ましによる戦法に打って出ただけでなく、気配を読もうとした井上の裏をかくように奇襲する。しかし、井上は見事に対処し切り蹴りの一発を東雲の顔面に放り込む。東雲はすかさず脇に合った石灰入りのゴミ箱を投げつけたのを起点に優位に立っていく。


井上を誘き寄せた倉庫は、東雲を有利にするためのホームだったのだ。


そこからは東雲の元来のフィジカルと古流武術を取り入れた洗練された立ち回りによって井上は瞬く間に不利になってしまうが、二刀流ナイフに切り替えた事で反撃に打って出て見せる。東雲の手数に比例して、井上の適応力を皮肉にも上げてしまっていたのだった。東雲は小斧による投擲の抵抗も井上は見事に躱し懐を取り喉を突きかけるが、東雲は左手を差し出して止めて見せる。そこで井上は東雲の斬撃を躱しながら左手に構えたナイフを東雲の脇腹に突き立てる。東雲は強靭なフィジカルで堪え切り、井上を捕まえ、コンクリートに強烈なパワーボムを浴びせる。東雲の追撃にも井上は耐え切り、互いに向き直る。


そして井上は殺し合いで命を削り合う暗殺者としての姿を見せるような動きを見せていき、意趣返しと言わんばかりに大量の丸太が流れ落ちるような状況を実現し、東雲を圧し潰す。しかし、東雲には死を至らしめるまでには至らず、啖呵を切るが東雲はその場で仰向けにて倒れ伏し、井上はトドメを刺すかのように歩み寄る。しかし、羅威刃の副将である秋元が駆け付けた事で、手負いの状態でやり合うのはまずいと判断した井上は撤退を選択する。


東雲が井上に襲撃された事件は羅威刃だけでなく、裏社会を駆け巡りながら京炎戦争をあらぬ方向へ持っていくのだった。


尚、東雲は凄まじい重傷を負ってしまったが、死亡を告知するナレーションはなされていないため、この時点では生死不明の状況である。

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