概要
大きく分けて以下の2種類の使われ方をする言葉である。
①:最深部にラスボスが据えており、それを撃破することでゲームクリアとなる。
②:ラスボスを倒した後にようやく訪れることができるようになるおまけ要素としてのダンジョンのことを指す場合もあり、その場合はダンジョン内を徘徊する雑魚モンスターの強さがラスボス周辺のそれよりも強かったり、ラスボスよりも遥かに強い裏ボスが最深部に待ち構えていることも多い。
①と②の双方共に「そのRPGにおける最後のダンジョン」という意味合いで使われるのは同じだが、最深部に待ち構えているのがラスボスなのか裏ボスなのかによって難易度に大きな差が出やすい。
ラストダンジョンという呼称について等
扱いとしては「ラストダンジョン」であってもその場所の名前が作中あるいは攻略本その他で明確な場合は「ラストダンジョン」という言い方をされないことも多い(「ポケモンRGBP」における「ハナダの洞窟」等)。
これは昔の作品ではダンジョンの名前として「ラストダンジョン」という名前が付けられる事があったり、あるいは②のケースのような場合はおまけ要素でもあるからかそもそも「ゲーム中でダンジョンの名前が出てこなかった」り、「攻略本にラストダンジョンのことが記載されてない」などのパターンも多かったため、ユーザー間で便宜上「ラストダンジョン」と呼んでいた人も多かったことがこの呼称の由来である。
最近の作品では各ダンジョンの名前がはっきりしている場合も多く、そのためラストダンジョンに相当するダンジョンであっても、ダンジョンの名前という固有名詞を使った方がユーザー間でも伝わりやすいため、「ラストダンジョン」という呼び方をするケースは少なくなっている。
しかしながら多くの場合はそれまでのダンジョンよりも長丁場となったり、多くのボスが待ち構えていたり、やたらと勇壮な曲が流れたりと他のダンジョンと比べて毛色が異なっていることが多く、突入した時点でこれが本作のラストダンジョンだと分かるケースも多い。
①のケースの場合はそのゲームのフィナーレを飾るため、ラストダンジョンへの挑戦がクライマックスに向けて物語の盛り上がりを最高潮へと持っていくのだが、稀に特にラストダンジョンというものが存在せずに最終バトルへなだれ込むという作品もある。
例えばポケモンシリーズは大体の場合、ラスボスに相当するのはその地方のチャンピオンであるため、ダンジョンのような場所の奥ではなく、作中世界でも普通に沢山の一般人がいる一施設の奥で挑戦者=プレイヤーを待ち受けており、①の意味合いでいうラストダンジョンと呼べる物がない(ただし、その施設に辿り着く直前に難易度が高く、長めのダンジョンが配置されることは多い)。
ラストダンジョンでよくあるケース
- 過去に戦ったボスが再登場
- 雑魚モンスターの強さの格がダンジョン突入前と比べて一変する
- 初出の曲が流れる
- やたら長丁場
- 中でセーブして戻れなくなる(入ったら最後、引き返せなくなる)
- 最強の装備品が宝箱に入っている
- クリア直前でモチベーションが下がる(クライマックスに存在するが故に、楽しかったこのゲームの終わりが近いのだとユーザーが悟ってしまうことによる弊害)
- 魔界のようなデザインか、その逆の神秘的なデザインか、超シンプルなデザイン(印象が薄いありきたりなデザインは使われない)
- 高層ビルのような塔を登っていき(または、迷宮のような場所を巡っていき)、ラスボスが構えている部屋に辿り着く
- 初期のダンジョンや町並みの構造をそのまま再利用している(その初期のダンジョンに再度潜るのではなく、あくまでラストダンジョンの一部階層がその初期のダンジョンと同じ構造をしている。例:DQ6、FF5など)
関連タグ
似て非なる場所
新宿駅 東京駅 品川駅 池袋駅…駅構内がとても広く、そして複雑な作りをしているが故に普段から利用しているわけではない観光客を中心に迷いやすいため、皮肉含みでこう呼ばれる場合もある