演:木下彩音
概要
『仮面ライダーガッチャード』第9話に登場するゲストキャラクター。20歳の京都美人。
東映太秦映画村にあるお化け屋敷のキャストとして勤務している。両親は幼少期に亡くなっており、唯一の肉親として兄・姫野剣がいる。その兄の影響でオカルト好きになった。
一ノ瀬宝太郎、九堂りんねのクラスメイトである加治木亮の初恋の人らしく、嘗て同じオカルト雑誌に投稿していた(当時13歳)ため、初対面だったにもかかわらず意気投合していた。
兄の剣は連続放火事件の容疑者としてクロトーの護送車襲撃により脱走したことを彼からのメールで知った後、公衆電話の前で抱擁していた…。
彼女は兄が無罪であることを信じていたものの、本当に放火を繰り返していたことと、その彼から自身を「邪魔」だと言われてしまい、絶望。
マルガムが撃破されたことで剣はケミーと分離させられたが、「信じていたものが何もかも嘘だった」という絶望が「全てを壊す」という悪意に変化したことでライデンジと結合、バッテリーマルガムに変貌してしまう。
悪意に突き動かされるままに全てを破壊しようとするも、加治木の「楽しい思い出まで否定するな!」という説得で心を動かされ、ガッチャードによってケミーと分離された。
悪意が晴れたことで兄とも和解を果たすが、その後は錬金術師の掟によって加治木との思い出も消去されてしまう。
しかし、偶然の再会を果たすと同時に運命の出会い直しをするという双方にとって幸せな結末となった。
余談
演者の木下氏は『ウルトラマンR/B』後半のメインヴィラン・美剣サキ役で出演しており、特撮作品への出演は約5年ぶりとなる。
奇しくも、両者ともに兄の行動(『R/B』は「家族愛」故の善意の行動、『ガッチャード』は「家族」という縛り故の悪意の行動と対照的)により絶望し凶行に走ってしまったという繋がりがある。
当初は記憶を消去された後二度と出会わないことを想起させるような「別れ」を強調する結末になっていたが、『ガッチャード』の明るい作風を考慮してか、「一縷でも光明があったほうが良い」という結論に至り、第9話・第10話脚本担当の長谷川圭一氏に頼んで前述の運命の出会い直しをするという結末にしてもらったとのこと。