「シルバー仮面が、大きくなってるわ!!」
概要
71年11月にスタートした『シルバー仮面』は、視聴率面での不調を受け、第十一回よりテコ入れとして、番組タイトルを『シルバー仮面ジャイアント』と改題し、巨大ヒーロー作品として大幅なリニューアルが図られる事となった。
現在では、等身大時を再評価しているファンと、ヒーローらしいジャンアントを評価しているファンとがいる。
キャラクターとしてのシルバー仮面ジャイアント
- 身長:50m
- 体重:5万t
シルバー仮面=春日光二が、光子エンジンから漏れた光子エネルギーを浴びた事により巨大化した姿。「ジャイアント仮面」とも呼ばれる。なお巨大化能力を得てからは等身大時の姿は登場しない。
等身大の時とは逆に多彩な武器や光線技を使うようになる。
一貫性が無いと言えばそうだが、週替わりでこのバリエーションは流石といえよう。
必殺技・必殺武器の数々
- シルバージャック…頭部のトサカに内蔵されている隠しナイフ、ベルトから取り出した鎖分銅と合体させて鎖鎌にすることも可能。
- シルバービュート…高速で回転させることで旋風を起こし、火災の消火を行ったり、敵に奪われたベム5号を回収するなど救助活動に用いられることも多い。
- シルバーサーベル…文字通り剣であり、切るのではなく叩いたり突いたりして用いる。避雷針よろしく光線攻撃の媒介としても利用可能。
- シルバー還元光線…怪物化した人間を元の姿に戻す効果がある。
- シルバーハンマー…空中に釘を浮かべ、野球のノックよろしくハンマーで飛ばす。野球のバットとボールで、というのは時々見かけるが、金槌と釘で、しかも70年代にやってのけるとは、何とも斬新な試みである。
- シルバーシールド…ガイン星人の矢をはね返して逆に倒す「シルバーアロー返し」に用いられた。
- シルバーミサイル…ベルトのバックルから発射されるミサイル。エネルギーを吸収するインバス星人に対して、これと共にシルバー光線とベム5号のミサイルによる連続攻撃で星人の吸収力を越えるエネルギーを与えて自滅させた。
- ミサイルキック…爆弾になっているボールを相手にぶつける。後の秘密戦隊ゴレンジャー等で用いられる「ゴレンジャーストーム」の走りだろうか。
- シルバードリル…腕や足に装着するのはよくあるが、まさか頭から被るとは誰が予想しえたであろうか…。また、螺旋上のドリルではなく、ストレートドリルというのも画期的である。が、肝心の威力は低く、敵の身体に小さい穴が空いた程度である。(実写作品の都合上、しかたないのであろうが)
- シルバーレインボー…七色ではないが、敵を一撃で爆殺する強力な光線技である。
- シルバーリング…数本のリングで敵を捕らえ、爆殺する必殺技。一応、ラスボス・ワイリー星人を倒したので、最強の技と言うことだろうか。
ジャンボ星人
巨大ヒーロー化したことで、敵キャラクターとなる宇宙人も巨大な宇宙人が主となった。これらは「ジャンボ星人」と呼ばれる事もある。
等身大から巨大化する宇宙人も稀にいるが、ほとんどは怪獣然とした力強い外見をしている。
また、ごく少数だが怪獣そのものも登場する(サソリンガとギラスモン)。
ただし、基本的な宇宙人の目的は「地球人の宇宙進出の妨害」というのは変わらない。
また、彼らが宇宙を自分たちのものだと決めつけて上記の行動に走っているのも、等身大の時から変わっていない。