曖昧さ回避
- 英語で熱狂的なという意味(Fanatic)。
- フィリー・ファナティック - フィラデルフィア・フィリーズのマスコット。
- 2006年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画。→ファナティック (2006年の映画)
- ファナティック ハリウッドの狂愛者 - 2019年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画。
- F 〜ファナティック〜 - プリンセスソフトが発売した恋愛アドベンチャーゲーム。
概要
ファナティックはアクションゲーム『アーマード・コア3』の登場人物。
(注)人物イラストがいくつかあるが、公式の人物イラストは存在しない。
だが、わずかとはいえアーマード・コアシリーズでは数少ない容姿に関する設定がある。
人物像
ファナティックはアーマード・コア3に登場するレイヴンである。
乗機は近距離射撃武装、複数のエネルギー盾(以降ENシールド)を装備した四脚型 ACの「レッドアイ」。
ある時は味方、ある時は敵となるクールな女性レイヴン。
プレイヤー間での通称は「ファナ姐」。
ファナティックとは英語で熱狂者、狂信者。「レッドアイ」とは恐らく赤い眼帯をつけたファナティックの容姿から。
右目に赤い眼帯をはめた女性レイヴン。
言葉の端々に冷たさを漂わせるクールレディだが、寂しそうな眼差しに惚れたファンは数知れない。多くの人を引きつけ、ゲーム内だけでなく多数のプレイヤーたちをも虜にした人気レイヴン。
依頼を受ける際には、必ず僚機を伴い、決して一人では戦わないという。他者と共闘することを重視し、用心深く、信頼と生存を第一とした独特のポリシーを持っている。
戦闘スタイルはスタンダードながらも、あらゆる点で平均を上回る腕を見せているらしく、作中では中堅以上程度の実力の持ち主とされている。
落ち着いているがどこか凄みのある低めの声をしていて、そっけないクールな挨拶が特徴。
クールでも、無感情というわけではない、むしろ他のレイヴンに比べて様々な感情を激しく短い間に魅せてくれる人物。
ゲーム中では
ストーリーではミッション「都市侵攻部隊排除」に登場。依頼主からの要請で協同して侵攻してきた敵の迎撃を行うことになるのだが開始早々「お互いせいぜい協力するとしようか……」と実に冷たい一言を放ってくる。
そして共闘するつもりなのかファナティックはレイヴン(プレイヤー)の側にくっつき、敵が現れると積極的に突撃していく。
敵は機動力が高い飛行型MTと光学&ステルスMTが出てくるため戦闘が撹乱され、おまけに暗い夜間ステージ。そしてファナティックは共闘するつもりなのか、その行動パターンは常にレイヴン(プレイヤー)機のすぐ側に張り付き、敵が現れると敵に密着するほど突撃して射撃するというもの。レイヴン(プレイヤー)の射線上に割り込むように動くため誤射してしまうことが多い。そして、2度誤射すると友軍信号を切って襲い掛かってくる。
ファナティック「貴様・・・何のつもりだ?」「・・・そっちがそのつもりなら!!」
ファナティックを撃破すると結構な追加報酬をもらえることから、慣れたプレイヤーはわざと攻撃して裏切らせることも多い。
こちらが配慮して戦闘してても、彼女は遠慮なしに弾をばら撒いてこちらを誤射してくるのだが、誤射しても何も言ってくれない。他の僚機達はみんな謝罪してくれるのに・・・。
加えてこちらが倒して燃えている敵にマシンガンを打ち込み、「どうした?遅れているようだな」とそれは嬉しそうに声をかけてくる。ちなみにこのミッションは歩合制で、仕様上爆発までの間に最後に攻撃を当てた方に報酬が支払われる事になっている。
アリーナではCランク4位のランカーとして登場。
マシンガンが主武装なため攻撃が激しい。しかし地上移動がメインで機体の欠点も多く、初心者には厳しいが少し練習すれば対処可能で、慣れた中堅プレイヤーならなんてことなく勝てる立ち居地。
EXアリーナではCランク10位の「ミルキーウェイ」と女性アイドルコンビを組んでいる。
ミルキーウェイはアイドル扱いされるレイヴンでゲーム中世界では人気のある人物。実力も確かなだけでなく、誰もが引きつけられる美貌を持つ。しかし、その過去を知る者は誰もいない。そして彼女の本当の年齢を知る者もいない。彼女の秘密を探ろうとする者は例外無くミルキーウェイ(天の川)のお星様にされるのだとかされないとか。
搭乗するのは純白の機体「ネージュ」。軽量二脚型で機動力が高く、遠中距離はミサイルと連動発射ミサイル、近距離は威力が低いかわりに衝撃力のあるハンドガンを使用と、総火力は低いが全距離対応している。
ちなみにレッドアイは黒い機体、ネージュは純白の機体なので某女児向けアニメを思い浮かべるプレイヤーもいるとか。
ミルキーウェイ
ファナティックはアリーナ僚機としても選択可能。しかし、残念ながら戦力としてはかなりの役立たず。まずミッションとはまったく戦闘方法が違う。非常に消極的な戦い方でどんどん後退して敵から離れていく。ファナティック同士を対戦させると互いにステージの反対側で一歩進んで二歩下がる動作を繰り返すほど。ファナティックより下位レイヴン達の方が、操縦が下手でも逃げたりはしないのでよっぽど頼りになる。ごく稀に敵に突撃してマシンガンを猛射してくれる時もあるのだが……
ファナティック「相手を間違えたな・・・」
搭乗機:レッドアイ
近距離射撃戦を想定した武装の四脚型AC。
角張った四足脚部に角張った武装、両肩と腕のシールドそして頭部は曲線的なため、四角と丸が組み合わさった独特の見た目。
武装はマシンガン、スラッグガン、レーダー、複数の盾を装備。
機体色は基本黒色、エンブレムは左目に赤い眼帯をつけた猫科の猛獣(豹かジャガー?)の顔。
四脚型脚部の特徴は停止しての構えが必要な武装を構えたまま移動可能で、二脚型以上の火力とタンク型以上の機動力を発揮できる特殊な脚部。あと見た目がっこよくて動きがガショガショとステキ、これ大事。
しかし、先に述べた特徴も逆に読めば、機動力は二脚型に火力はタンク型に劣る中途半端な脚部となっている。足りない分はテクニックとロマンで補う。
最大の弱点はエネルギー消費が非常に大きいこと。そのためエネルギー系武装と相性が悪い。そのため、エネルギー消費の少ないパーツや武装を揃えるのが基本中の基本。
ところが、ファナティックは四脚脚部にただでさえエネルギーを多量に使うエネルギー型追加装甲を、なんと複数装備するという無茶苦茶な構成になっている。
機動しながらENシールドを発動しようものならあっという間にエネルギーが無くなる、その名に恥じない狂いっぷりが魅力。
主武装のマシンガンは連射力・威力・装弾数ともにバランスがとれた優秀なもの。
スラッグガンは拡散弾を放つ大型の背部武装。ショットガンの強化版で、命中率が高く至近距離で複数弾をヒットさせれば多量のダメージと熱量を与えれる。しかし、連射力が低く、距離が少しでも離れると威力が激減する。
基本は小ジャンプと小刻みブーストを組み合わせて接近しながらマシンガン、時折スラッグガンに切り替えるのが彼女の戦法。
対策、主力のマシンガンはかなりやっかいなもので、はまると構成の甘いタンク型ぐらいではもりもりAP(耐久力)を削られる。逆に言えばマシンガンだけの機体なのでそれさえ気をつければなんてことない。
最大の弱点はスラッグガンを撃つ瞬間は必ず停止するということ。小刻みなブースト→停止→スラッグガン→ブースト→停止→スラッグガン→・・・と隙の大きなワンパターンに陥ることがかなりある。
さらにミサイル対策をまったくしておらず、回避動作も鈍いので中距離以上を保ちながらミサイルを撃てば容易く勝てる。
ファナティック「し、しまった!!」
彼女の行方は?
ミッションで敵対したファナティック。撃破すると、死亡もしくは再起不能となったのかアリーナから消えてしまう。しかし、誤射せずに任務を滞りなく終わらせても何故かアリーナから消えてしまう。
報酬が溜まったので引退・転職したのか、別のミッションで何事かがあったのか真相は不明。この辺は様々な二次創作的な解釈(妄想)がされている。
ファナティック「まぁ、こんなものか・・・レッドアイ、これより帰還する」
二次創作について
アーマード・コアシリーズには多くのキャラクターが登場するが、そのほとんどに公式イラストが存在しない。(初期作品には没設定人物イラストが複数あったが)
容姿に関する設定もほとんど存在せず性別すらもあいまいなことがあり、大部分がプレイヤーの想像に任されているそんな中、ファナティックは明確に女性という設定と声があり、非常に珍しいことに赤い眼帯をはめて、寂しそうな眼差しをしているという容姿に関する設定がある。
裏切りルート、眼帯をしていて(いわくありげな過去)、必ず僚機と組んで一人では戦わないという意味深な内容から、多くのプレイヤーのフロム脳を刺激し、なかなか人気があったキャラクター。
二次創作では小説、人物イラストが作られ、現在のpixivでも少数ながら見受けられる。
EXアリーナで組む「ミルキーウェイ」、その他選択僚機レイヴン達と一緒に登場することが多い。
レイヴン(主人公)や他レイヴンと共闘やクールに突っ込みを入れるだけでなく、何らかの要因(勘違い、PTSD発狂等)で暴れだして敵対する役目も多い。