本誌最新話（No.185）ネタバレ注意
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する太陽の中に存在する空間。
内部には真っ黒な空間と黒い円卓が存在し、絶対理（マスタールール）の上位十理が席を囲んでいる。
もう一つの円卓
組織が使用する円卓は本来はループに繋がる「アーク」という古代遺物(アーティファクト)であるはずだがこちらの円卓の正体は全く不明。しかしながらこの空間はこの世界の神でもある太陽の中にあるらしく、風子がムーブを利用して辿り着くまで否定者が到達した事は無かったという。
アポカリプスに類似した存在も見当たらないため詳細は不明だが、否定者達と同様に「課題（クエスト）」を受けて動く事が出来る模様。
現在はどういう訳かこの空間の存在、危険性を探り当てたらしいアンディが自ら黒点となり居座る事で魂を使って空間に蓋をし、絶対理の行動を封じて否定者たちがあちらの課題で絶対理とマッチングしないようにしている。これにより絶対理たちは課題に選ばれる事によっての強制転送でしか外に出られない。
しかし何億年もの間居座っていたためにアンディが弱り出し、絶対理で末席のシックが出られる隙が生まれてしまった。更になけなしの力でシックに分身をしがみつかせたせいで亀裂が入り、更に一人外に出られるようになっているという。
現在はシックが引っ込んだ事で「ランゲージ」「ビースト」の二体が現れている。
上位十理
絶対理の中でも初期に追加された、特に強力な十体のUMA。
ジュニアを生み出す事が出来るといった性質は通常のUMAと変わらないが、全員が通常の人間と同じ姿をしている。
少なくとも最弱の存在であるシックですら、その時点での否定者数十人総出でかかってなおシックに対するトップメタ的存在のアンディが分身で増援に来なければ負けてたと風子が語るほどに強力。
それほどのUMAがいてこれまで100回のループを越えて来られた理由については様々な推測がなされていたが、風子はジュイスの「不正義」が特攻の能力だったと推測している。
アポカリプスの反応からしておそらくこの見立ては間違いない模様。
第一席
快活で人当たりの良い不思議な雰囲気の青年。
マスタールームに乗り込んだ風子を出迎え、一度はその無謀ぶりを咎めて脅しをかけたものの風子が落ち着いて対応したことでその「イカれたプレイング」を歓迎しむしろ友好的な対応をした。
更にアンディの所在や目的すら教えるなど、風子のあり方を気に入ってる様子すらある。
ただしアンディの存在は邪魔だと思いながらも軽んじてるらしく、UMAらしい末恐ろしさは垣間見せている。
司る理はアンディの不死と対応した「死（デス）」ではないかとの予想が多い。
他には「人間（ヒューマン）」「正義（ジャスティス）」など。
第二席
シスターのような姿をした糸目の女性。しかしそのベールには爬虫類の目玉のような不気味な意匠が見える。一席の勝手な行動に怒る三席をなだめようとするも「血生臭い」と言われ四席に泣きついた。が四席にも臭い事は否定されなかった。
なお彼女もシックは負けると思っていたらしい。
司る理はその姿から「宗教（レリジョン）」「信仰（フェイス）」説が有力。
宗教に纏わる話を紐解けば「血生臭い」扱いにも納得が行く。
第三席
セクシーなドレス姿に扇子を持つ女王様のような姿の目付きの悪い女性。常に不機嫌そうな表情を浮かべている。髪の毛がツートンカラーになっている上、結び目から先がDNAのらせん構造のような形になっている。
風子と友好的に話す第一席に食って掛かるもスルーされてしまった。
風子たちが太陽に降り立ちアンディを救出しようとした際に突如出現、「人んちの上でノロケてんじゃねーよ」と不快感を示す。
風子たちの宇宙服を変型させて始末を試みるが、ジーナの不変で対抗したこと、更に僅かに活動可能になったアンディが妨害したことで失敗に終わる。
司る理は髪型からして「性別（セックス）」説が有力だったが、上記の能力とジーナを「私の器」と発言したことで変化の理を司るUMA「チェンジ」だと判明した。
おそらくらせん構造の髪型は生物の進化を意味していると思われる。
第四席
体育座りをして粘土のようにポップな髪型をした中性的な少年。頬に絆創膏がある。
車輪のような形のヘイローを浮かべている。
泣きつく第二席を慰めていたが、血生臭いことは否定しなかった。
司る理は、第二席から「ラッくん」と呼ばれていたことから風子の不運が対応する「運（ラック）」である可能性が高い。ヘイローの形はタロットカードの「運命の輪」がモチーフだと思われる。
第五席
甲冑姿の人物。一言も発さずその性別すら定かではない。
司る理は、「国（カントリー）」「痛み（ペイン）」「武器（ウェポン）」「正義（ジャスティス）」説がある。
また正体不明の甲冑姿という共通点、日本式甲冑と西洋式甲冑という対になる要素から一心の不壊に対応する「破壊（ブレイク）」という見方も出来る。
第六席
葉巻を咥えた軍服姿の大男。顔面は傷だらけどころか半壊しており、その下にはまるでロボットの素体のような頭蓋から煙を吹き出している。
シックのことを「ナメすぎ」「おめぇのルールは遅すぎる」と痛烈に嘲笑った。
司る理はその軍人然とした姿から「戦争（ウォー）」ではないかと言われる。
第七席
シルクハットを被り時計を見つめている紳士姿の老人。
司る理は時計を持っているため「時間（パスト）」、老人であるため「老化（フェード）」説がある。ただしUMAパストは前回のループで課題に選ばれた事がある。
第八席
常に本を読んでいる眼鏡の野暮ったい雰囲気の少女。
バベルの塔のような帽子を被っている。
司る理は本を読んでいる事と、前述の帽子の形から予想する声は多かったが
クエスト討伐対象となったことで言語の理を司るUMA「ランゲージ」と正式に判明した。
しかしUMAランゲージは前回のループでも課題に選ばれており、なんとニコが単騎で討伐している。その後も言語の理は消えていないため絶対理である事は間違いないが、そんなUMAが上位十理に選ばれている理由は不明。よほど「不忘」との相性が悪かったのだろうか？
第九席
UMA「ビースト」。クエストの討伐対象となったことで判明した。
褐色肌で歯がキバのようにキザキザになっている男性。獣の毛皮を被っている。
司る理として、「人種（レイス）」あるいは「動物（アニマル）」という予想もあった。
第十席
UMA「シック」。司る理は病気。
末席であるため上位十理では一番弱くアンディが弱った隙をついて課題により現れた。病気を司るだけに様々な重篤な病を引き起こす非常に危険な存在。
イズー病院に現れ病をばらまき、医者患者を問わず病院中の人間を重い病で侵した。
クラ「シック」という事なのか音楽を好み、ジュニアを五線譜のような物体を使って巧みに指揮をする。しかし人々の上げる悲鳴を好むという悪趣味なセンスを持つ。
リップの「不治」を使った「走刃脚」で切り裂かれたため真っ二つになった所をアンディ分身の介入を受け、致命的に相性の悪い「不死」の力と他の否定者との連携で窮地に陥る。が、すんでのところで「不死」の介入をつまらないとしたムーブによってマスタールームに逃がされた。
十理最弱ながら単体でも（全員が常に参戦していた訳ではないといえ）組織全員を手玉に取るほどに強力で、相性最悪なアンディ分身の介入が無ければ否定者側が負けていた程。
とはいえ他の仲間に笑われているようにルール自体は強力だが影響が遅く、実際に否定者どころか一般人すら殺せていない。
マスタールームに帰還後も「不治」でつけられた傷のため真っ二つのままで、コアは無事のようだがマスタールームに現れた風子や醜態を笑う仲間達にも反応出来ないというなかなか不憫な状態で席についていた。
