読みは「ぎっしゃ」であり「ぎゅうしゃ」ではない。
主に日本の平安~鎌倉時代に貴族が乗って移動するのに用いられた。
のんびりした牛のイメージと、平安時代の貴族が乗用していたというイメージから、一見のろい乗り物のように思われるが、実際には出そうと思えば(牛を走らせれば)時速30kmくらいは出たらしい。これは現代の自転車でも追いつきにくい速度である。
構造
車輪の付いた荷車の上に籠を据える。籠は台座となる荷車と縄で結ばれている。
荷車の前方の轅(ながえ)の部分に牛をつなげば牛車の出来上がり。
牛を引いたり鞭打ったりして進ませるための「大童(おおわらわ)」という使用人がそばに付いて運転(?)する。