概要
第44話より登場する、アンダーグ帝国の前代の皇帝であり、カイゼリン・アンダーグの父親その人。
また王国の忘れ去られた伝説に謳われる『怪物』の正体でもある。
多数のランボーグを引き連れ、物語が始まる300年前のスカイランド歴556年にスカイランドへと侵攻し支配しようと目論む。
人物像
性格・言動
スカイランドを一方的に「弱者が住まう国」として、多数のランボーグを引き連れ一方的に侵攻・蹂躙する姿は弱肉強食並び優生思想が蔓延る、アンダーグ帝国の支配者に相応しい傲岸不遜な悪漢。
幼い我が娘に対しても「弱いヤツが戦場に来るな(要約)」と吐き捨ており、傍若無人な振る舞いを続けていた。
しかし、第45話にて自身を説得するカイゼリンに対し、カイザーは「いずれスカイランドのヤツラはトンネルを作り、我が国(=アンダーグ帝国)を攻め滅ぼす(要約)」と反論する、キュアノーブルとの決戦で身を呈して止めたカイゼリンの姿を見て、敵の眼前で恥も外聞もなく動揺し落涙する等々、父親として相応の情愛を備えている本心が判明した。
また、上記の「いずれスカイランドのヤツラはトンネルを作り(以下略)」発言から、侵略行為は『国を思う故の行動』と解釈でき、極論だが『「殺られる前に殺れ」を本懐にした(極めて歪んだ)国防の一端』と考えられる。しかし、キュアノーブルから『本当にその考えは正しいのですか?』と問われて思わず言葉に詰まらせる姿からも、心の底ではその考えを違和感を抱えていたと思われるため、手法にこそ問題があるが『為政者』として自覚はあり、言動を差し引けば暗君ではない人物と思われる。また、エルレインとの話し合う振りをして、城下町に大量のランボーグを呼び出して町を襲わせる暴挙に出たが、その行為にも「自分がこれだけの行いをしても尚、プリンセスは自分を許せるのか?」とエルレインに問いかけ、彼女の真意を確かめる意味合いがあったと思われる。
そして、娘が命懸けで「例え力が弱くても、大切な物を守る事ができる」と証明したのを契機に、カイザーは自らの過ちを認めキュアノーブルとの戦いを止め、呼び出したランボーグも消滅させると、スカイランドとアンダーグ帝国との間に和平を結び、戦いを終わらせたのだった。
和平後も、カイゼリンと共にエルレインの誕生日を祝いにスカイランドを訪れるなど、娘と共にエルレインと友好な交流をしていた事が47話のエルレインの回想で語られている。
……しかし、それから300年後。優しかった筈の娘カイゼリンは、かつての父親と同じ弱者を徹底的に見下す冷酷な支配者へと変貌し、再びスカイランドを攻め始めてしまう……尚、300年後の時点で彼自身は登場しておらず、カイゼリンが支配者となっている様子から、恐らくカイザーは亡くなってしまったのではないかと思われる中、第47話終盤にてカイゼリン自身の口から「和平を結んだ後にキュアノーブルの裏切りにより斬られた(要約)」と答えた。
ただし、同47話の前半で一番星/エルレインは「和平を結ぶも突然アンダーグ帝国が一方的に交流を断絶した(要約)」と答えており、両者から正反対の事実が明かされている。
外見
ややデフォルメ調に見えるが、筋骨粒々とした肉体を誇り、赤いモヒカンと顎髭が目立つ巨漢。
赤い髭のような装飾が施された(もしかしたら本物の髭の可能性あり)黄金の仮面を被り、肩アーマーが付属した豪奢なマントを羽織ってはいるものの、それ以外はビキニパンツとブーツのみの姿から、全体的に『覆面の悪役レスラー』のような風貌をしている。
演者について
武虎氏は『キラキラ☆プリキュアアラモード』で悪い妖精10体中4体※の役で出演していた。
※ プルプル、シュックリー、フエール、クッカクッキーの4体。
関連タグ
スキアヘッド:側近